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安倍首相は「改憲」で何をしたいのか?が伝わってこない ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258960
2019/07/25 日刊ゲンダイ 今回の参議院選挙の際に、安倍首相は有権者に対して「改憲論議をする(進める)政党か否か?」を判断基準にするように訴えた。 しかし、改憲が必要だと首相が思い詰めていることは既によく分かっているのだが、その首相が改憲により何をしたいのか? が、いまだにはっきり伝わってこない。 「『自衛隊』という文言を憲法典に書き加えることにより、自衛隊違憲論が出ないようにしたい」「自衛隊の役割は今と少しも変わらない」「憲法9条の下の専守防衛の原則は変わらない」などと、首相は度々力説してきた。 確かに、憲法典の中に「自衛隊」という単語を明記してしまえば、その言葉自体は違憲ではなくなる。しかし、現行の9条2項(「戦力」の不保持+「交戦権」の不行使)が残る以上、自衛隊が海外で戦争に参加すること(つまり海外派兵)の違憲性の問題は残り続けるはずである。 そのことが分かっているからだろうが、自民党が改憲案の「イメージ」と称して示している条文案は、現行の9条の次に9条の2という新条文を加え、その文言で「現9条は(新9条の2で国が行おうとすることを)妨げず」と明記している。つまり、自民党は新9条の2で現9条を葬り去る……と臆面もなく宣言しているのである。その上で、新9条の2で「『必要な』自衛の措置をとる」と明記している。 つまり、自民党は、9条の故に「『必要・最小限』の自衛しかできないので海外派兵はできない(つまり専守防衛)」としてきたこれまでの政府解釈を真っ向から否定する案を既に公然と掲げているのである。 ところが、首相は、野党からこの問題を問われると、「それは国会が論議すべきこと」として常に論争から逃げてきた。 そして、今回の選挙で改憲派が参院の3分の2を下回った途端に、首相は「自分たちの案にはこだわらない」と語った。つまり、どんな案でもいいから「改憲」論議を……ということになる。しかし、それでは、「改憲」自体が目的でその内容は何でも構わない……という話になってしまう。ふざけないでほしい。 小林節 慶応大名誉教授 1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)
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