http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/520.html
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タイトルの文は、小説家の山田風太郎が松岡洋右について評したものを安倍晋三現首相に置き換えてみたのだが、どんピシャリと感じられないだろうか?
兎も角、この男が得意とする外交とやらを見てみるがいい。
”対中国包囲網”
南進ー フィリピンやベトナムを炊き付け、東南アジア諸国を糾合して中国包囲網を築くというモクロミは、肝心のフィリピンに背かれ、ベトナムにもていよくあしらわれて、殆ど二階に上って梯子を外された状態に陥り、敢え無く座礁。 ―却って、中国がアセアン諸国との関係強化に取り組む切っ掛けを与えることになった、という次第。
南進がダメだったら今度は北進とばかり、性懲りもなく、ロシアに愛想を振り撒き、大風呂敷を拡げて関心を買い、殆ど松岡洋右ばりの対ロ接近をやる。 あわよくば中露に楔を打ち込もうとの算段だったのだろうー主観的にはね。 表向きは「北方領土」ということになっておるが、いわゆる”ダレスの恫喝”をみても分かる通り、「領土問題」とは、アメリカ離れしないようにー周辺国全てと潜在的な紛争状態にしておくー(アメリカから!)仕掛けられた機雷であって、だからこそ外交当局は、アメリカの世界戦略に沿った形で、歴代、「領土問題」を処して来たのである。
無論相手もその事はとっくの昔に承知しており、だからこそロシアは、「領土問題」に本気かどうか、「日米安保」というリトマス試験紙を入れたのである。 日本側のソッコウ反応で本気でないのがバレバレになり、逆に足許を見られることになって、以後はロシアのペースに、しかもアベの目論見とは真逆、中ソ同盟時代を上回る、政治や軍事及び経済面での中露関係の更なる強化を見せつけられる破目に。 この前の「プーチン発言」に至っては、アベ外交の本質を「やってる」ポーズと見抜き、詐欺の相方をつとめるのはゴメンこうむる、ということだろう。
対韓国・北朝鮮はもう無残というしかない。
恐らくは94年の時と同様、「半島の安保危機」を最大限誇張して伝える、日米韓の安保マフィアからもたらされる偽情報を鵜呑みにして、この機に乗じて、極東における日本の軍事プレゼンスの増大を図る一方、戦時体制に向けて、国民の意識改造を目論んだのだろう。
最早愚民化、というより井の中の蛙状態が益々酷くなっている国民の洗脳は容易かったとしても、偽情報を信じ込んだ分だけ、自ら、その後の、現実の情勢の展開との余りの落差に戸惑い、辻褄合わせさえ出来ずに、狼狽え、翻弄されることになるのである。
94年も今回も、”危機”を演出した日米韓安保マフィアの本当の狙いは日韓のナショナリズム勢力の排除であり、94年の場合細川(小沢)政権の退場でその目的は達し、今回は文在寅政権登場でその目的は失敗した、ということなのだ。
下記スレを参照されたい。
”半島危機”の真の意味 -94年半島危機との違いー94年のターゲットは日本
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/243.html
”半島危機”の真の意味
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/239.html
Re: ”半島危機”の真の意味 -ニクソン.ドクトリンで浮上する長州安保
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/240.html
そのターゲットは”半島ナショナリズム”
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/241.html
”半島ナショナリズム” VS ニクソンドクトリン=長州安保
http://www.asyura2.com/17/kokusai20/msg/242.html
従って文在寅政権登場で局面は完全に変わったのであり、その結果として、トランプによる電撃的な米朝会談とは、言うならば、鳶が油揚げをさらった、ということである。
それを逆に、「文在寅政権登場で自らの思惑が叶えられなかった」と、逆立ちして捉え、文在寅憎しで凝り固まっているのがアベなのだ。
しかも、斯かる対北朝鮮・対韓国への対応に、無意識の裡に、この政権の深層に潜む明治日本への先祖返りが蘇っているのである。
別途述べるが、「徴用工問題」も含めて見え隠れするのは、明治期に戻った如くかの、朝鮮半島への高圧的な姿勢である。
それは即ち、再び、半島ナショナリズムの圧殺者として登場して来た、ということを示す。
明治日本の在り方を肯定する限り、「アジアのナショナリズムの抹殺」は必然的な道行なのだから。
その事を裏返せば、アベは、今回の事で「半島ナショナリズム」に火を付けることになったのである。
アベは、韓国を屈服させる、「半島ナショナリズム」を制することが出来ると、タカを括っているかも知れないがそれはない。
その前提になってる「アメリカは日本側」というのは思い込みに過ぎないからだ。
日本を選ぶか?韓国を選ぶか? ―当然、韓国である。
何故か? 考えてみるがいい。
どうせ日本は、踏み付けられようが蹴飛ばされようが、何処までも付いて行きます下駄の雪―に比べて、韓国を失うことは朝鮮半島即ち(中国)大陸への足掛かりを失うことに繋がるのである。
ベトナム(インドシナ半島)を失った南シナ海を見ればいい。
精々”航行の自由作戦”とやらで、”オフショア”―沖合に艦船を遊弋させることが関の山、年を追う毎にアメリカのプレゼンスは低下して行っているのである。 韓国を失うと、いよいよ米海軍は日本列島をグルグル遊弋させることしかなくなるだろう。 佐藤優は「対馬沖にアチソンラインが」と言っておったが、それが意味が無いからこそ韓国に執着した、と考えるべきなのだ。
「イラン外交」にせよ、今回のアベの軽挙妄動は貧乏くじを引く破目になるであろうことを先回りして言っておく。
こうしてアベのアジア外交は八方塞がりになって仕舞った訳で、最近の「対中接近」及び北との「対話希望」は、単に、慌てて、斯かる外交的破綻を取り繕ったものに過ぎない。 政治巧者の中国の場合、米中摩擦への深謀遠慮からアベのアプローチを受け入れてるだけで、田中角栄ー小渕恵三(プラス鳩山由紀夫、小沢一郎)の党人派主導の「日中友好」路線に戻れたとは露ほども思ってはいないだろう。
反対に、日本は、足元を見られた分だけ、此れから、後手後手に回るだろう。
ところで、「大失敗をやらかした」と思ってる松岡に大喝采を送った国民は、今また、失敗続きのアベ外交に拍手・喝采を送っている。
変わらないのだなあ、、、、井の中の蛙は、、
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