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上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか
https://lite-ra.com/2019/06/post-4807.html
2019.06.30 上田晋也が最終回で「当たり前が言えない」言論状況を批判 リテラ
TBSテレビ公式サイトより
安倍政権批判に踏み込んできた数少ない番組『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)が昨日、最終回を迎えた。
司会のくりぃむしちゅー上田晋也は、番組の最後、カメラを見据えて1分以上にわたって視聴者に語りかけたが、その内容はやはり、閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況への警告だった。
「あくまで私個人の考えになりますけれども、いま世界が良い方向に向かっているとは残念ながら私には思えません。よりよい世の中にするために、いままで以上に、一人ひとりが問題意識をもち、考え、そして行動に移す。これが非常に重要な時代ではないかなあと思います。
そして、今後生まれてくる子どもたちに『いい時代に生まれてきたね』と言える世の中をつくる使命があると思っています。
私はこの番組において、いつもごくごく当たり前のことを言ってきたつもりです。しかしながら、一方で、その当たり前のことを言いづらい世の中になりつつあるのではないかなと。危惧する部分もあります。もしそうであるとするならば、それは健全な世の中とは言えないのではないでしょうか」
言っておくが、上田はよくあるような“安全地帯からの綺麗事”を口にしたわけではない。まさに“自身の体験”から出た言葉だった。
安倍政権からテレビ局への圧力によって、ニュース番組から政権批判がどんどん消え、政権を忖度するタレントばかりがMCやコメンテーターに起用されているなかで、この番組の上田晋也だけは売れっこ芸人でありながら、真っ向から安倍政権批判に踏み込んできたからだ。
たとえば、2018年、西日本豪雨のさなかに安倍首相はじめ政権幹部を含む自民党の面々が「赤坂自民党」と称する宴会を開いて、どんちゃん騒ぎを繰り広げた際は、上田はこうコメントしている。
「先日の大阪の地震のときもね、安倍総理と岸田さんお食事会してらしたわけでしょ。で、今回のコレでしょ。僕はね、以前、えひめ丸の事故のとき、森喜朗首相がゴルフやってて退陣まで追い込まれたじゃないですか。僕はまったく同レベルの話だと思うんですよ」(2018年7月14日放送)
えひめ丸の事故というのは、2001年2月、愛媛県立宇和島水産高等学校の漁業練習船えひめ丸がアメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルと衝突して沈没。えひめ丸に乗っていた高校生ら9名が死亡したが、森喜朗首相(当時)は事故の連絡を受けたにもかかわらず、休暇中に訪れていたゴルフ場から動かなかったことで猛批判を浴び、退陣に追い込まれた。
上田は国民の命が危険に晒されているのにも関わらず、自民党の仲間内で宴会を優先させる安倍首相の姿勢はこのときの森首相と同じ、つまり、安倍首相の行為も退陣に値すると批判したのだ。この間、さまざまな評論家やコメンテーターたちが「赤坂自民亭」についてコメントした。しかし、『報道ステーション』や『NEWS23』などを含めても、ここまで踏み込んで正論を吐いたのは、上田ひとりだけだった。
■上田晋也「安倍総理の風刺がダメなら総理が吉本新喜劇に出るのはどうなの」
また、2019年3月、辺野古新基地建設「反対7割」という結果が出た沖縄県民投票の結果についても、ほかのテレビが論評を放棄するなか、上田は安倍首相批判にまで踏み込んだ。
「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の基地問題ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」(2019年3月2日放送)
また、岩屋毅防衛相が「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、国には国の民主主義がある」と発言したが、これについても、上田は「日本全体の防衛を見るべき人の発言なのか」と批判。さらにはメディアの責任にも言及したうえで、こうコーナーを閉めくくった。
「沖縄の方々がひとつの答えを出しました。今度は沖縄以外の人たちが、日本の基地問題というのはどうあるべきなのか、そして、沖縄の民意に寄り添うには自分たちに何ができるのかを考える番だと思います。沖縄の民意に政府が寄り添う姿勢、いっさい見せません。沖縄の声を沖縄以外の人たちが考えることによって日本の声になり、それが大きな声になれば、政府の対応を変えることも可能ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」(2019年3月2日放送)
こうした上田の発言はとりわけ過激というわけではなく、最終回で上田自身が語っていたように「ごく当たり前」の発言にすぎない。しかし、こうした発言を知ったネトウヨや安倍応援団は怒り狂い、上田に対して「反日」と攻撃を開始。TBSにも抗議が寄せられるようになった。
だが、上田も『サタデージャーナル』という番組自体もまったくひるまなかった。6月8日の放送回では、「芸能人の政治的発言」をテーマにして、「封じ込められているのは『政治的発言』ではなく『政権批判』である」という、テレビはおろか、新聞や週刊誌ですらほとんど指摘できていない構造に踏み込んだのである。
番組ではまず、アメリカではハリウッドのスターたちが積極的に政治発言をしている一方で、日本では芸能人が政治的発言すると、必ず批判が集まるということが指摘されるのだが、上田は根本的な疑問を呈する。
「なんで最近芸能人が政治的発言をしちゃいけないって言われ出したのかも、そもそもがよくわからないんですよ。別に民主党政権のときだっていっぱい言ってたし、その前の麻生政権、福田政権、その前の安倍政権のときも言ってた。でも、そのときの安倍政権って別にこんな空気はなかったですよね」
つまり、上田は「芸能人は政治的発言するな」という風潮が、「日本では」ということではなく、「第二次安倍政権下」特有のものであると、安倍政権下の異様な言論状況を喝破したのだ。
これを受けて、コメンテーターの鴻上尚史が「政治的発言が問題なんじゃなくて、実はよく見ると、政権を批判してるっていうか、反体制側の人たちが問題になっているわけで。要は、首相と一緒に飯食ってるのは誰も炎上してないわけですよ」と指摘。さらに昨年5月、安倍政権を風刺した『笑点』が炎上したことが紹介されると、上田は「え〜! 大喜利にまで(文句を)言い始めたの!?」としたうえで、こう鋭い切りかえしを行ったのだ。
「『笑点』で『安倍晋三です』と(風刺を)語るのはけしからんと言うんだったら、安倍総理自身が吉本新喜劇に出るのはどうなのって僕は思いますね」
すべての地上波のニュース番組、ワイドショーのなかで、政権からの圧力や安倍応援団の攻撃を恐れずにここまで真っ当なコメントをしていたのは、ほぼ唯一、上田だけと言ってもいいだろう。
■『サタデージャーナル』の後番組MCには「安倍政権元厚労相の娘」が起用
だが、この『サタデージャーナル』について、TBSが突然、6月いっぱいでの終了を決定。『まるっとサタデー』なる新番組をスタートさせることを発表された。新番組の出演者には上田の名前はなく、スタッフもかなり入れ替えられていた。TBS関係者が番組の裏側についてこう語る。
「上層部から現場への説明では、経費節減のためのリニューアル、ギャラの高い芸能人から局アナに切り替えた、ということだったようですが、それだけとは思えない。背景には上田さんらの果敢な安倍政権批判に視聴者からいろいろ抗議が来ていることもあったと思いますよ。よくテレ朝の政権忖度が話題になりますが、上層部が政権批判する番組や出演者を切りたがっているのは、TBSも同じです。『関口宏のサンデーモーニング』のように視聴率がすごくよければ別ですが、視聴率が普通以下だと、いろいろ難癖をつけられて終わらされてしまう」
そういう意味では、上田が最終回、最後のメッセージで「当たり前のことを言ってきたつもりです。しかし、一方で、その当たり前のことが言いづらい世になりつつある」と言ったのは、まさに自分の体験に基づいているものと言ってもいだろう。
「6月8日の放送で、芸能人の政治的発言への圧力問題を特集したのも、今から思えば、番組が終わらされるということへのカウンターだったのかもしれません。その前にで、すでに番組終了は通告されていたはずなので」(前出・TBS関係者)
上田は最終回、最後のメッセージを「また当たり前のことを言わせていただこうと思いますが、私は、政治そして世の中を変えるのは政治家だと思っていません。政治、世の中を変えるのは、我々一人ひとりの意識だと思っています。みなさん、どうもありがとうございました」と締めくくっていたが、しかし、今の日本のテレビは、国民一人ひとりがその意識をもつための情報が隠蔽され、歪められているのが現実だ。
ワイドショーや情報番組では、お笑い芸人がMCやコメンテーターとして跋扈しているが、本サイトが常々指摘しているように、そのほとんどは、松本人志を筆頭に、報道やジャーナリズムの役割など一顧だにせず政権擁護を垂れ流したり、あるいはせいぜい“俺はわかってる”気取りでどっちもどっち論をぶつような輩ばかりだ。
上田のような権力チェックの意識とポピュラリティをあわせもった者がニュース番組のキャスターをつとめるようになれば、国民の政治に対する意識も少しは変わるような気がするのだが……。
(編集部)
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
ついに本日の放送を持って、番組か打ち切りになってしまいました。
(創刊号、2017年4月1日放送のテーマは、“忖度”)
かなり攻めていた番組だっただけに、残念です😢
政権に不都合な番組がどんどん消えていき、報道の自由がほとんどなくなってきましたね。 pic.twitter.com/nA2HXo73JO
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
上田晋也氏
「今まで以上に一人一人が問題意識を持ち、考え、そして行動に移す。これが非常に重要な時代ではないでしょうか」
「私はいつも当たり前のことを言ってきたつもりですが、当たり前のことを言いづらい世の中になりつつあるのではないかなと」
ありがとう👏 pic.twitter.com/x9WUKCFGfY
#サタジャナ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
番組111回にわたって板書をしてきた、TBS 古谷有美アナ。
「1番書いた気がするワードが、『安倍総理』と『国民』。総理は国民の上でもなく下でもない、国民の一人。
なのに、議論の中で、安倍総理と国民との間に遠い距離を感じることがあった」
…国民は“こんな人たち”扱いですから。 pic.twitter.com/HhDGoi6xyH
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
安倍首相
「こんな人たちに負けるわけにはいかない!!」
人さまに向かって指を差すな💢
こんな人たちの税金で美味しいものを食べたり、贅沢させてもらってるんだろが。
そもそも、国民の為に良い政治に転換したら、国民の見方も変わるものだよ。それがわかってない。 pic.twitter.com/bIDP0ttdtr
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
森友だけじゃない、加計学園問題も❗️
こんな巨額疑獄が忘れられようとしている今の日本。
G20で湧いてる場合じゃないよ。
「文書は存在した」と本当のことを言っただけの前川喜平氏に対し、官邸や安倍応援団、ネット工作団から総叩きの卑劣💢 pic.twitter.com/A5bUtkaoR1
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
“なぜ忖度は止まらない?”
前川喜平氏
「今の状況は政治主導というより、官邸一強主導みたいになっている。安倍官邸は官邸官僚と言われる知恵の回る官僚上がり、あるいは現役官僚がガチッと周りを固めている。
今の安倍官邸の官邸主導は、自由な議論を許さない」 pic.twitter.com/EBvNGj962J
#サタデージャーナル
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
片山善博氏
「各省庁が官邸の顔色ばかり見て、官邸が好むような政策は持っていき、そうでないものはじっと黙ってる。官邸から何か出てくると、吟味もしないで通してしまう。霞ヶ関の優秀な官僚たちには一種のシンクタンクのような役割があったが、最近ではなくなってしまった」 pic.twitter.com/FAvPJR0qGB
#サタジャナ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
“モノ言えぬ空気”は自民党内にも?”
@柴山昌彦氏
「(文書改竄)は総理答弁がきっかけ」
↓
「誤解を与えた」
A 河村建夫氏
「総理が集中審議は勘弁してくれと」
↓
「そんな発言は一切なかった」
B 石破茂氏「正直・公正」
↓
撤回を検討。 pic.twitter.com/UdcUc48nnn
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
“モノ言えぬ空気”は自民党内にも?”
“安倍一強で、ドラマが生まれなくなったワケ”
山崎拓 元自民党副総裁
「今はドラマがないんですよ。だから面白くない」
「ドラマ性があった方が民主主義的だと思う」
…アベがずっと主演だもんな。
黒一色って感じ。 pic.twitter.com/ljykPzH69i
#サタデージャーナル
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
片山善博氏
「自由にモノが言える。それは権力、政府に対してちゃんと説明してくださいよと、文句を言う権利。それに対して権力はちゃんと説明しなければいけない。国民に任されていることに対してレスポンスしなければならない。本当はそれが選挙の争点にならなきゃいけない」 pic.twitter.com/T98ThO7hV2
#サタデージャーナル最終号
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月29日
(オマケ)
今週の政治から。
三原じゅん子議員
「恥を知りなさい」
↑
オマエがな💧
萩生田議員
「安倍総理の外交手腕は例を挙げれば、枚挙に暇がありません」
↑
一つでも例を挙げろよ。枚挙に暇がないのは失策だろ💢 pic.twitter.com/tpEiAQzqoW
気骨のあるタレントが消えたが「消された」と見るのが常識だろう。止めどなく広がる権力の芸能界侵食。
— 批評家 N_ Ogata (@nobuo_ogata) 2019年6月30日
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安倍は、NHKの名キャスターも潰した。越権行為も甚だしい!
— 山下孝一郎 (@taka_yt) 2019年6月30日
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#棄権 をし続けた方 #貴方の罪 は #支持者 より重い。こんな世の中にしたのは棄権し続けた結果、
— 鮭ママ隊 (@love3215448) 2019年6月30日
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