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「やってるふり」の集大成 バカバカしいG20狂騒は墓穴
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/257155
2019/06/28 日刊ゲンダイ 文字起こし 3カ月連続の首脳会談(C)JMPA/稲葉訓也 シラケている国民は少なくないだろう。28日から2日間の日程で始まる「G20大阪サミット」(20カ国・地域首脳会議)。安倍首相は国会閉会後の会見で「世界中の首脳たちが日本に集まり、我が国で初めてのG20サミットが始まります。戦後の日本外交を次なる次元へと押し上げていくサミットとなるよう、議長の大役をしっかりと果たしたいと考えています」と興奮気味に語っていたが、G20の議長は開催国のトップが持ち回り。それを「大役」などと大袈裟にアピールしているから気恥ずかしい。 大体、G20はリーマン・ショックが起きた2008年の世界金融危機を受けて始まったが、今や〈世界の金融・経済の安定化を図る〉という当初の意味は薄れ、参加国首脳が単に交流を深める場に変わりつつあるのが実態だ。さらに米トランプ政権の誕生で、昨年12月にブエノスアイレスで開かれたG20の首脳宣言では、サミット開始以来、重要視してきた「反保護主義」の文言が削除された。世界では、もはやG20開催の意義は失われた――との見方が大勢で、G20開催に大騒ぎしているのは日本政府と大阪の厳戒態勢の様子を大々的に実況中継している日本メディアぐらいだ。 議長の安倍にリーダーシップは発揮できない G20を北方領土問題の解決、日ロ平和条約締結の場にする――。安倍政権が昨秋からブチ上げていた通り、29日予定されている日ロ首脳会談で北方領土問題が少しでも前進するのであれば、大騒ぎするのも理解できるが、領土問題は日ロの外相会談がチョボチョボ行われただけで、今では完全に行き詰まっている。そうしたら、米ワシントン・ポスト(電子版)は〈日本が目指していたG20大阪サミットにおけるロシアとの平和条約大枠合意の希望はついえた〉と報じ、プーチン自身も国営テレビで「(北方領土を日本に引き渡すという)そうした計画はない」と断言したから絶望的な状況だ。 安倍がライフワークと位置付ける拉致問題も全く進展なし。G20までに何らかの道筋をつけようと、これまでの「棍棒外交」の姿勢を転換し、北朝鮮に前提条件なしの首脳会談を呼びかけたものの、全く相手にされていない。そんな「外交手腕ゼロ」の男が議長を務めるG20に一体、どんな意味があるのか。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。 「安倍首相は北方領土問題も拉致問題も成果が出せず、ふつうに考えればG20でも見せ場はないでしょう。米中ロの関係がもつれる中、議長国としてのリーダーシップを発揮できるかも微妙です。G20で世界が注目しているのは米中首脳会談であり、両国の関係が今以上にこじれる状況になれば、週明けのマーケットは失望売りが加速する。大阪でG20開催などとバカ騒ぎしている場合ではありません」 税金のムダ遣い(C)日刊ゲンダイ
G20はふつう、G7(主要7カ国首脳会議、今年は仏ビアリッツで8月開催)よりも後に開かれる。まずはG7で大枠の方向性を決め、それからG20で意見集約を図るのが一般的な流れだ。G7とG20の開催順序が逆になった今回の開催は異例といっていい。 「おそらく安倍政権は参院選前にG20を開催して与党の支持率アップにつなげたかったのでしょう。そこで仏大統領と交渉してG7と順番を入れ替えたのだと思います。しかし、G20を先行開催すると、参加国が多いために意見の取りまとめに手間がかかる。さらに何といっても会議の成否を左右するトランプ大統領の出方が分からないため、議長国の調整作業はかなり難しくなると思います」(斎藤満氏=前出) 安倍は「蜜月関係」を自負するトランプが自分に恥をかかすことはない、などと考えていたのだろう。しかし、ここにきてトランプは「日米安保条約の破棄」で日本を揺さぶり始めた。トランプは安保破棄をチラつかせて今後の日米貿易交渉を有利に進めたいのだろうが、米中会談やG20でも突然、何を言い出すか分からない。トランプの出方次第によって「G20で弾みをつけて参院選に」なんて安倍のもくろみはあっという間に吹き飛ぶのだ。 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。 「『外交の安倍』を掲げる安倍政権にとって、G20の議長は務めるだけで十分、『やってるふり』感が出ると考えていたはず。G20は絶好の外交アピールの場になると思っていたのは間違いありません。しかし、トランプの安保破棄の発言で、そんな空気がガラリと変わりました。トランプの言動で会議がどうなるか分からない。米国一辺倒だった外交無策のツケ、リスクがいよいよ表面化しつつあるのです」 「地球儀俯瞰外交」はカミさんとの観光旅行 「総理の外交手腕の成果は枚挙にいとまがありません」。25日の衆院本会議。野党5党派が提出した内閣不信任決議案に対して反対討論に立った萩生田幹事長代行はこう気色ばんでいたが、一体、何を指して「外交手腕の成果」と言っているのか。繰り返すが、北方領土問題も拉致問題もダメ。アベ外交の頼みの綱だった日米関係もハシゴを外される寸前だ。 「米国に仲裁を頼まれた」と言ってノコノコと出掛けたイランでも、最高指導者ハメネイ師に軽くあしらわれてオシマイ。その訪問中にホルムズ海峡付近で日本のタンカーが攻撃されるというオマケも付いた。要するに「地球儀俯瞰外交」の正体は「民間人」のカミさんと一緒に血税を浪費し、世界中を観光旅行していただけで、外交成果なんて1ミリもないのだ。 そんな「やってるふり」の集大成が今回のG20であり、薄っぺらでインチキの「アベ政治」という壮大な見せ物なのだ。こんなハリボテ政治ショーのために全国から3万2000人もの警察官が派遣され、外務省、警察庁などの予算を合わせると数百億円単位の巨額の税金が使われるのだからウンザリだし、バカバカしい。政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。 「安倍政権はG20が参院選の弾みになると考えているようですが、吉と出るか凶と出るかはまだ、分かりません。というのも、さすがに有権者も中身のないアベ政治の正体が分かり始めているからです。仮にG20でトランプ大統領が日米経済交渉の密約などを明かしたら、政権にとって一気に大逆風になるでしょう」 これは追い風どころか自民にとって完全に裏目に出るだろう。
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