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6月 28, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<自民党・三原じゅん子議員(54)が6月24日の参議院本会議に登壇。自民党と公明党を代表し、安倍晋三首相(64)への問責決議案の反対討論に立った。決議案は反対多数で否決となったが、三原氏の“演説”の異様さにTwitterでは非難の声が殺到している。
問責決議案の趣旨説明として、立憲民主党・福山哲郎幹事長(57)は渦中の「老後資産2,000万円」報告書をめぐる安倍政権の対応について「不誠実極まりない」と非難した。しかし三原氏は「断固反対」と切り出し、こう語った。
「野党の皆さん、はっきり言って、もううんざりです。国民にとって大切な年金を政争の具にしないでいただきたい。高齢者の皆様の、生活への切実な不安をあおらないでいただきたい! 猛省を促します」
三原氏は「野党の皆さんは年金を増やす具体策を持っているのでしょうか?」と発言。さらに民主党政権時を引き合いに出し「かつてマニフェストで華々しくブチ上げた、できもしない最低保障年金。あれは一体、何だったのでしょうか」「はっきり言って無為無策だった」と語った。また安倍政権下で今年の年金支給額がプラスになったといい、こう続けた。
「民主党政権の『負の遺産』の尻拭いをしてきた安倍首相に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど全くの常識はずれ。『愚か者の所業』とのそしりは免れません!野党のみなさん、もう一度改めて申し上げます。恥を知りなさい」
三原氏が「政争の具にするな」という年金問題だが、ここ1カ月国民の関心は高い。19日に開かれた党首討論でも立憲民主党・枝野幸男氏(55)は安倍首相にその姿勢を問いただした。しかし安倍首相が要領を得ない答弁に始終したために枝野氏は「私の問いかけには正面から答えていただけたとは思っていない」と強く批判。さらに「総合合算制度と医療介護の質量ともに賃金の底上げによる充実を勧めていくべきだ」などと提案した>(以上「女性自身」より引用)
認識や確認の欠けた乱暴極まりない国会演説だったようだ。「悪夢のような民主党時代」という呪文を唱えて野党攻撃したが、悪夢は安倍自公政権の方だとご存知ないのか。
労働者賃金が減少したのは民主党時代ではなく、安倍自公政権になってからだ。年金も民主党政権時代は減額していないが、安倍自公政権下で「マクロ・スライド」と称して減額し、今回僅か数十円の引き上げをしただけではないか。マイナスの方が断然大きい事実を三原氏は知らないのだろうか。
そして年金を「政争の具」にしてはならない、とは珍奇な話だ。「年金問題」を国会で語り議論することこそが国民の代表たる国会議員の仕事ではないか。それを議論の機会を与えないために金融庁の報告書の受け取りを拒否して「ないから議論できない」とは小学生の屁理屈にも劣る。
そうした自民党閣僚の愚かさを指摘するのも自民党国会議員の仕事ではないか。同じく衆議院で安倍内閣不信任案に反対する討論を安倍官邸ポチが行ったが、彼の認識も出鱈目だった。彼は安倍外交を称賛したが、具体的に安倍外交の成果を上げて頂きたい。
日本外交の基軸というべき対米、中、ロで、いかなる進展があったというのだろうか。トランプ氏には貿易赤字と日米安保条約で脅されっ放しではないか。ロシアのプーチン氏はファーストネームで呼び合う仲だと自慢していたが、北方領土返還は1956年以前の線まで後退させたではないか。これまで沢山の関係者が築いて来た日ロ関係をすべて水泡に帰した安倍外交を称賛するとは頭がイカレているとしか思えない。
対中でも、安倍氏は習近平氏がニコッとしたら、さっそく「国賓として招く」と揉み手外交を展開している。こんな愚かな総理大臣がかつていただろうか。少なくとも習近平氏がニコッとしても「南シナ海の航行の自由は、」とか「新疆ウィグルやチベットに対する人権弾圧は、」とか、日本政府として言うべき課題はゴマンとあるはずだ。
この程度の内閣にして、あの程度の与党国会議員の資質かと思わざるを得ない。しかし、それら国会議員を選んだのも国民・有権者だ。まずは国民が大いに反省すべきだろう。三原氏や萩生田氏の愚かさは、つまり彼らを選んだ国民の愚かさだ。
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