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米中貿易戦争の影響が景気の壁になっているという「嘘」 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256969
2019/06/27 日刊ゲンダイ 景気が持ち上がらない理由にならない(C)共同通信社 安倍政権は相変わらず「国内景気は底堅いのに米中貿易戦争の影響が大きな壁となっている」という言い方を続けているが、本当なのか。以前には、原油価格の上昇が景気に影をさしていると言っていたことがあり、要するにいつも「自分は悪くないもん、誰かさんが悪いんだからね」と言い続けているのが、この政権の嘘つき常習体質である。 中国関税当局は大阪での米中首脳会談を前に6月10日、今年1〜5月の貿易統計を発表した。それによると同期の輸出入総額は12.1兆元(約194兆円)で、前年同期比4.1%増。うち、輸出は6.5兆元(6.1%増)、輸入は5・6兆元(1・8%増)。いずれも、世界中のエコノミストの予想を大きく上回る堅調さを示した。 同期の米中貿易を見ると、総額1.4兆元(9.6%減)、うち中国の対米輸出は3.2%減にとどまっているのに対し、米国の対中輸出は25.7%減と大きく落ち込んでいる。 これについて、中国のエコノミストは「中国の輸出品の多くは対米依存度が高くなく、輸出先を振り替えることが可能。それに対して米国の製造業は中国の部品や中間品への依存が高く、また消費財も中国以外に輸入先を切り替えることが難しい場合が多いので、結局、トランプの関税上乗せ分は米国の企業と消費者がかぶっている」と分析している。 これは十分に予想されたことで、私もあちこちで「トランプは浅はかにも自分の爪先に石を落とすようなことをしている」と言ってきたが、早くもこの最新統計にその兆候がはっきりと表れているのである。 これに対し対EUでは、総額は1.9兆元(11.7%増)、中でも輸出は1.1兆元(14.2%増)と大幅に伸び、いずれも対米をわずかながら上回り、中国がEUを第1の貿易相手とすることで米国からの打撃を乗り切ろうとしていることが分かる。 同期の日中貿易は、総額8469億元で前年同期比0.9%増、中国から日本への輸出は3893億元(3.8%増)、日本からの輸入は4576億元(1.4%減)で、日本から見ての輸出が減っているとは言っても微減ないし横ばいというところで、いくら何でもこれを景気が持ち上がらない理由にすることはできない。 高野孟 ジャーナリスト 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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