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特集ワイド 野党の風向き変わるか 記者会見で新党結成などについて話す山本太郎参院議員=国会内で2019年4月10日、川田雅浩撮影 ※文字起こし 「安倍1強」の裏返しで「多弱野党」と言われて久しい。安倍晋三政権の政治手法に異を唱えている野党だが、巨大勢力の与党に押し切られる展開が続いている。この状況で、山本太郎参議院議員(44)が新団体「れいわ新選組」を結成した=写真。 代表の山本氏は街頭演説で「全ての人々の暮らしを底上げします」と訴えている。有権者の心に響いたのか、新団体の結成の発表から約2カ月で寄付金は小口を中心に2億円集まった。この資金力を背景に山本氏は今夏の参院選で自身を含む「最低でも10人」の候補者を擁立する方針だ。 安倍政権を倒す策として山本氏は「消費税率を5%に引き下げることを野党の共通公約」と呼び掛けるが、共闘の道筋は見えない。また、これまでの山本氏の言動は「政界の単なる目立ちたがり屋」といった批判を浴びてきた。新団体は参院選で、野党への風向きを変える台風の目になるか。 【奥村隆】 「れいわ新選組」旗揚げ2カ月、寄付金2億円突破 「ポピュリストで結構」 消費税廃止、野党に亀裂も https://mainichi.jp/articles/20190625/dde/012/010/004000c 毎日新聞 2019年6月25日 東京夕刊 街頭演説で消費税率引き下げを訴える「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員=東京・JR新宿駅西口で19日 幕末の「新選組」にひかれたわけではないと言う。山本太郎参院議員(44)が設立した政治団体の名称「れいわ新選組」。メインに掲げる政策は「消費税の廃止」で、街頭演説には聴衆が集まり、わずか2カ月で寄付金は2億円を突破した。実力はいかに−−。【奥村隆】 「私たちの世代は一番厳しい状況で就職を迎えた。初めて就いた職がバイト、非正規。20年以上のデフレから脱却するには最大限の財政出動が必要なんです。消費税をゼロにしたい。少なくとも野党の共通公約として5%に下げましょうよ!」 19日夜、東京・JR新宿駅西口。インフレ率のグラフを示しながら、ビールケースの上で山本氏が熱弁を振るう。数百人の聴衆は20〜40代が目立ち、時折、拍手が湧く。チラシ配布や寄付金受け付けのボランティアスタッフは若者が中心だ。 山本氏の演説は、1カ所でたっぷり2時間ほどかけて、政策を語り掛けるスタイル。公約通り消費税を廃止すれば歳入減になるという課題には、財務省や日銀のデータを織り交ぜながら「所得税の累進課税を強化して富裕層は増税し、法人税率も上げます。減収分は国債を発行するが、円建てで国内で引き取る以上、ハイパーインフレの懸念はありません」と訴える。 聴衆から質問を受け付け、その場で答える時間も設けている。当然、リスクもある。2015年には東京都内で男性が「おまえ、議員なんか辞めろ」とヤジを飛ばした。この瞬間、山本氏はまったく動じることなく「ありがとうございます。そんなあなたのことも守りたい」と返事した。取材した19日も、難問珍問にも苦心しながら回答する姿勢だった。 そういえば、街頭演説に「帰れコール」を浴びせる聴衆を指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と言い返した政治家がいたっけ、と思いながら新宿を後にした。 俳優として活躍していた山本氏は13年の参院選東京選挙区で初当選。再選を目指す今回は比例代表に回る可能性がありそうだ。自ら委託した世論調査で、比例代表なら投票するという人が4%程度いるとの結果が出たからだ。単純計算で4%以上の票を獲得すれば、比例の改選数50のうち2議席目が見えてくる。得票率が2%以上となれば政党要件を満たし、政党助成金も受け取れる。 選挙資金も整ってきた。4月に政治団体を届け出た際に山本氏は「寄付が1億円に達しない場合は自分だけが東京選挙区で出る。3億円集まれば比例代表と選挙区で計10人を立てる」と表明している。焦点の寄付金は、22日現在で2億482万円に達した。17年の政治資金収入で各党の党首の中で断トツの集金力だった安倍晋三首相を既に上回っている。 候補者としては、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の元事務局長で元東京電力社員の蓮池透氏(64)の擁立を発表済みだ。山本氏は「もし5議席取れたら永田町の景色が変わる」と影響力拡大に意欲を見せる。 山本氏は6年前に初当選して以来、目立つ存在だ。13年10月には園遊会に出席し、天皇陛下(現上皇陛下)に手紙を渡した。手紙の文面を明らかにせず、東京電力福島第1原発事故後の福島の子どもたちや原発労働者たちへの思いを伝えたかったと説明したが、世間からは「足尾鉱毒事件で明治天皇に直訴した田中正造のつもりか」と激しく批判された。また、参院本会議で安全保障関連法案が採決された際、1人で牛歩戦術を決行。与党から「目立ちたがりのパフォーマンスだ」と非難された。14年には、政党要件を失った生活の党に合流し、自らの氏名を取り入れた政党名にした。 新元号や幕末の「新選組」を思わせる党名は、やはり目立つことを優先させたから? 山本氏は「平成は経済停滞と格差拡大の時代、人々が疲弊していった時代でした。新しい時代に新しく選ばれる者たちという意味です」と説明する。 政策も大胆だ。「消費税の廃止」の他には「最低賃金1500円・政府が補償」「介護士、保育士、原発作業員など公務員化」「安全保障関連法など『トンデモ法』一括見直し・廃止」−−といったことを打ち出した。既成政党との違いが際立つだけに、れいわ新選組への風当たりが強まっている。 減税構想に、国民民主党代表が「選択肢の一つ」と述べたことについて、民主党政権下で自公との3党合意により消費増税を取り決めた野田佳彦前首相が、「ポピュリズムの極致だ」と猛反発している。 保守派も焦っていると見ているのは、自民党の川崎市議を務めた政治ジャーナリストの山内和彦氏。「これまで自民党に投票していた人は、自分たちが恩恵を受けていないとそろそろ気づいています。れいわ新選組が消費減税を訴えて選挙を戦えば、自民党支持者の一定割合の票を取れるはず」 一方で、野党間に亀裂をもたらしかねない行動もあった。山本氏は21日、野党が提出した麻生太郎財務相問責決議案の採決を棄権した。山本氏は「ダメージを恐れて予算委員会を開かない与党に対し、野党側に体を張ってでも戦おうとする姿勢が見えなかったから」と説明したが、支持者から「敵を見誤らないで」と心配する声が噴出した。 野党共闘を仲介してきた「市民連合」の中心的なメンバー、中野晃一・上智大国際教養学部長(政治学)は「型破りな危うさも彼独特の魅力。発信力が強く、一定の有権者の強い支持を集めるが、国会の議席数がものを言う議院内閣制ではうまくいかない可能性もある。『もろ刃の剣』でしょう」と話す。 実際にハレーションも起きている。週刊誌「AERA」6月24日号のインタビュー記事に「自民党が本気で減税すると言うならば、そちらに乗ります」と自民党と組むことを示唆するような発言が載ったからだ。これを材料に、同誌は「前進なら自民とも組む」「安倍内閣の財務相に?」と見出しをつけた。 安倍政権と対峙(たいじ)してきた山本氏の変節とも取られかねない表現だけに、一部の野党支持者は「政権側に寝返るつもりか」と反発している。 この記事について真意をただすと、山本氏は「安倍政権が僕を呼ぶなんて絶対ありえないという前提でファンタジーの質問にお付き合いしました。その上で、野党は結束して消費税引き下げを訴えるべきだという趣旨の話をしたんです」と述べた。 反緊縮財政を掲げ、国の借金を増やしてでも国民生活を立て直そうという主張は、欧州では「ポピュリズム」と呼ばれている。そのような手法を取る政党は、ギリシャやイタリアで政権を獲得。英労働党のコービン党首や米民主党のサンダース氏らも支持を広げてきた。れいわ新選組は、既成政党に満足していない層に「主役はあなた」と呼び掛ける。「みんなに忖度(そんたく)!」とチラシに書く彼らもポピュリストなのか? 山本氏は言う。「目の前で困窮している人のための政治をするのがポピュリストなら、喜んでポピュリストと呼ばれます」 山本氏の挑戦は実を結ぶのか、真夏の夢として消えゆくのか。決めるのは有権者だ。 れいわ新選組の緊急政策 (1)消費税廃止 (2)最低賃金1500円 (3)奨学金徳政令 (4)公務員増やします (5)第1次産業戸別所得補償 (6)「トンデモ法」の一括見直し・廃止 (7)辺野古新基地建設中止 (8)原発即時禁止
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