>>05 立民党のエネルギー政策(脱原発への考え方)は、旧民進党を引き継いだものですよね。 ピースは4つ。 @原発即時ゼロを実現する為、『原発即時ゼロ法案』を制定 A原発の40年廃炉原則を徹底 B急迫かつ真の必要性が認められない場合は再稼働を認めず C国の責任ある避難計画が策定されなければ再稼働は認めず ちなみに立民党主導で既に国会に出されて店晒し(笑)の『原発ゼロ法案』を読むと分かりますが それは『5年を目途に』などと書かれた、決して『原発即時ゼロ』を保障するものではありません。 政権奪取に5年、その5年後を目途に『原発ゼロ』を果たせるのは極めて楽観的な見通しだろうし それではもう『2030年代』に入っちゃいます。何度も強調しておきますが、私はこのような 『原発ゼロ法案』が既に国会に出されている事を大きく評価しますし、もし立民党が中心となって 新政権を樹立した際には、もっと尖がった『原発ゼロ法案』が国会に出されると思っております。 ですがコレが、立民党が言う『即時原発ゼロ』の実際の中身である事は認識して欲しいのです。 さらにABの項目に関しては、逆の見方(ヒネた見方)をすれば『原発再稼働容認条項』とも取れる。 国の責任による避難計画と、急迫した真の必要性があれば『原発再稼働容認』なんですか!・・・と。 民民党のエネルギー・脱原発政策に、このような『原発再稼働容認条項』はありませんので、あしからず! ***** この立民党の政策を4つの基本ピースとした時に、市民連合が提案し 野党5会派が合意した『共通政策』では次の項目が書き加えられている。 D福島第一原発事故の検証のないままの原発再稼働を認めず 旧民進党及び立民党の政策の『国の責任による避難計画の策定』 すらも実質的に現実不可能な要件なのですが(笑)、この新たな 条件は更に輪をかけて厳しい!実際『出来ないこと』であろうし 可能であったにしても『したくないこと』でありますからネ。 何故なら、フクイチ事故原因(発震時に既に冷却管が破断していた) が証明されたら、それこそ原発再稼働なんて許されませんから。 また、民民党の玉木党首は会見での口頭発言ではありますが、 原発再稼働に関して次のような厳しい条件を語っています。 E使用済核燃料の処理問題の解決なき原発再稼働は認めず もうこれは、究極の『原発再稼働NG要件』と言って良いでしょう。 いや、『原発即時廃止原理主義者』の私が言うのもなんなんですが 『事故の真因究明』(当然稼働する原発へのフィードバックを含む) 『国の責任による避難計画策定』、『使用済核燃料の処理法の確定』 これらが揃えば、論理的には『原発再稼働容認』が選択肢に入ってくる。 但し私は、あくまでも“感情的”に『原発廃止論者』のままですが。 以上のことを考え合わせながら、立民党と民民党の政策を見つめると 見栄えや字面は置いておいて、両差に本質的な差異はないと断定する。 既に説明した通り、立民党の政策におけるタイムスケジュールでは、 物事が理想的に運んだとしても、原発ゼロ実現は30年代初頭。 民民党は『30年代』での原発ゼロ実現を明文化していますが、 それは目標ではなく『期限』であるから、当然前倒しを図るのです。 出来もしない『即時ゼロ』を理念だけで語るよりは責任感を有している。 幾分、民民党側に好意的判断であることは認めますが(笑) 両者の脱原発を実現する為の手法や考え方に大きな差異はなく 玉木さんが最近福島で語った次の言葉が全てを表わすのです。 『山の登り方や登るスピードに多少の違いはある」 ちなみに、小沢一郎はインタビューの中で次のような事も語っている。 『使用済核燃料の最終処分には考えがある。政権を獲ったら教えてやるよ』
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