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6月 09, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<防衛省の五味賢至戦略企画課長は8日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画を巡り、陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)を「適地」とした防衛省調査に誤りが見つかった問題で、山の仰角を計算する際、「高さ」と「距離」の縮尺が異なっていることに気付かないまま、定規で測って計算するなどしたため数値に誤りが生じたと明らかにした。秋田市内で記者団に語った>(以上「毎日新聞」より引用)
イージス・アショア配備計画図の作成にグーグルアースを使ったという。何かの冗談かと思ったら、そうではないというから驚きだ。
簡易なカーナビならそれで良いかも知れない。しかし国家の安全保障にかかわる(と、国が説明している)イージス・アショアの設置策定にグーグルアースを使ってはならない。なぜ国土地理院の地図と日本版方位測定GPSを使ってイージス・アショアの適切な設置点を地図上に落さなかったのだろうか。
そもそも国土地理院の全国図も既に電子化され、縮尺や方位なども即座に出るようになっているはずだ。グーグルアースを使用しなければならない理由などないはずだ。
それとも日本政府が保有している地図がグーグルアースに劣るとでもいうのだろうか。防衛省が防衛施設の設置図にグーグルアースを使用していたという事実は実に深刻だ。安倍自公政権はイージス・アショアの設置の意義をことさら国防にとって重要と強調しているが、防衛省の現場ではグーグルアースを設置個所策定に使用しているわどのお気楽さだ。その落差は一体何だろうか。
イージス・アショアが北朝鮮のミサイル防衛に役立てるためには山の仰角は重要だ。なぜなら地球は丸いため、北朝鮮から発射されたミサイルを逸早くレーダーで捕捉するには北朝鮮近くの海上から見張るか、日本の高い山から見張るしかない。
しかし地球の半径が約6,371qだから約1,000q離れている秋田県で北朝鮮を見張るには中学生程度のタンジェントとコサインを用いて計算すれば約78qの高さが必要だと判明する。つまりイージス・アショアで北朝鮮のミサイルを発射段階の早期にレーダー探知するのは不可能との結論に気付くはずだ。
600q程度しか離れていない山口県ですら、北朝鮮のミサイルを発射段階でレーダー探知するにはその約半分の35qほどの高さが必要となる。つまり阿武町のイージス・アショア設置予定地では海抜500メートル前後しかなく、到底北朝鮮のミサイルを発射段階でレーダー探知するのは困難だ。
日本の本土防衛にイージス・アショアでは数分で到達するためほとんど役に立たない。しかし遠距離の米国本土へ向けたICBMを迎撃するには有効だ。つまり日本のイージス・アショアは日本の防衛には役立たないが、米国本土防衛には役立つ、という代物だ。
そうした簡単な分析すらしないで、日本のマスメディアは防衛省のデータをそのまま国民に「報道」と称して垂れ流している。なんのことはない、日本のマスメディアは政府広報機関でしかない。
イージス・アショア設置個所の点を落とすのにグーグルアースを使用していたとは、ビックリ仰天だ。
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