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「このままでは野党は全滅」小沢一郎の予言はその通り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255342
2019/06/04 日刊ゲンダイ 文字起こし 「市民連合」との共闘でも合意したが…/(C)共同通信社 腐臭漂う安倍政権の内閣支持率がまた上がった。それも、説明のつかない高支持率だ。JNNの世論調査(1、2日実施)によると、内閣支持率は59.1%にアップ。前回5月調査から1.7ポイント上昇した。支持する理由は「特に理由はない」がトップの37.2%だというから、わけが分からない。3月末に今年度予算が成立して以降、国政全般を審議する予算委員会は衆院で3カ月以上、参院で2カ月以上も開かれていない。その間の出来事といえば、新元号「令和」の発表、天皇の代替わり、最長10日間の大型連休、「令和初の国賓」として大歓待したトランプ米大統領の来日ツアーである。 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。 「安倍首相の作戦勝ちです。国会では野党が求める予算委の開催から逃げ回り、審議らしい審議がなされていない。その一方で、皇室も外交も政治利用して安倍首相自身をもり立てるようなイベントを連発している。国会が開店休業状態で、安倍政権が抱える数々の問題がクローズアップされない状況だからこそ、高支持率をキープできている。安倍首相のもくろみ通りです」
首相夫妻が疑惑のド真ん中にいるモリカケ問題は、公文書改ざんや隠蔽によって真相はヤブの中。アベノミクスは大失敗し、それを偽装する統計不正の究明も棚上げされている。「安倍・麻生道路」とも呼ばれる下関北九州道路を忖度した塚田一郎国交副大臣、女子競泳の池江璃花子選手の白血病公表を「がっかり」と言い放った桜田義孝五輪相が事実上更迭されたが、任命責任に対する安倍の説明はない。 それよりなにより、最大の問題は“外交の安倍”の“成果”である。「われわれの世代で解決する」と北方領土返還をブチ上げたロシアとの平和条約締結交渉は、譲歩に譲歩を重ねた揚げ句に頓挫。それどころか、外交青書から「北方四島は日本に帰属する」との表現が消え、時計の針は60年以上も巻き戻された。「安倍内閣の最重要課題」とする北朝鮮による拉致問題をめぐっては、国会にも国民にも説明することなく、「日朝首脳会談の無条件実施」に百八十度の方針転換。ゴルフ、大相撲観戦、炉端焼きとおもてなしの限りを尽くしたトランプからは「8月には素晴らしいことが発表される」とバラされた。日米通商協議で大幅譲歩を密約し、自身の延命と引き換えに取引した疑いが濃厚なのだ。 日常的に続くこれだけの暴政、やりたい放題、隠蔽、ゴマカシ。この異常な政治状況にすっかり慣らされ、感覚が麻痺した国民の絶望的無反応。世論調査からはこうした1億総不感が浮き彫りである。 「会期末まで丁寧に」が聞いて呆れる(安倍首相)/(C)共同通信社
国政に期待も関心もない。「このままでは野党全滅」と危機感をあらわにした国民民主党の小沢一郎衆院議員の言う通りになりかねない。立憲民主党など野党5党派は先月末、参院選の勝敗を左右する32の1人区について計30選挙区で候補者一本化にようやく合意。5月の連休明けを目指した決着は大幅にズレ込んでいる。小沢は2日放送のBS朝日の番組で、夏の参院選に向けた野党共闘をめぐり、こう警鐘を鳴らしていた。 「今のままでは絶対勝てない。単に(野党候補者を)1人に絞っただけではダメなんです。組織は立憲民主党あり、国民民主党あり、社民党あり、共産党あり、でしょ。選挙をする態勢がバラバラでは勝てない。選挙母体までひとつにしていかないと」 「(立憲の支持率は)ジリ貧ですよ。少しずつ下がっている。今回、このままでやったらね、立憲だけは生き残るってことはないですよ。全滅しますよ、野党」 一時は華々しかった立憲人気は低落傾向にある。前出のJNN調査によると、立憲の支持率は4.5%、国民民主にいたっては“視力検査並み”と揶揄される1%割れの0.9%。かたや、自民党は40.0%だ。参院比例代表の投票先は自民41.0%に対し、立憲7.0%、国民民主1.1%と厳しい数字が並ぶ。 政治評論家の野上忠興氏はこう言う。 「小沢氏の調整によって参院1人区で一本化が進んでいるとはいえ、その実態はガラス細工のようにもろくて壊れやすい。一昨年の衆院選で民進党が分断された末に生まれた立憲と国民民主には、上から下まで近親憎悪に近い感情のしこりがある。和やかに会話を交わしているように見えても、テーブルの下では蹴り合っているようなもの。このままでは政権に対する批判の受け皿として機能するかは危うい。選挙を熟知している小沢氏はハッパをかけずにいられないのでしょう」
通常国会の会期末まで残り3週間。安倍は「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」とシタリ顔で“伝家の宝刀”を振り回し、解散風を好き勝手に吹かせている。 風を受けた永田町は浮足立つばかりだが、安倍が悲願である憲法改正に必要な衆参3分の2の勢力を失うリスクを冒し、解散を打つかは分からない。しかし、参院選は確実に実施される。会期が延長されなければ、日程は7月4日公示―7月21日投開票となる。野党はこんなスローペースでまともに戦えるのか。 過去2回の参院選で1人区の野党の戦績は2013年が2勝29敗で惨敗、全選挙区で候補者を一本化した16年は11勝21敗と善戦した。65議席が改選を迎える自民は昨年末、1人区について東北6県を含む16県の「激戦区」、5県の「警戒区」、11県の「安定区」に分類。引き締めを図っている。 「16年参院選では農協改革やTPPに怒った農業団体が反発し、東北6県のうち秋田を除く5県で野党候補が勝った。そこで二階幹事長が動き、農政連などの業界団体に根回しをしたことで関係は好転しています。農家をないがしろにする安倍首相に対する嫌悪感は根強いものの、アンチ自民ではないですし、牛肉が標的となりそうな日米協議のあおりを受けにくいことも奏功した。青森、山形はひっくり返す見込みがある。新潟、長野、三重、滋賀、愛媛、大分、沖縄などの激戦区は変わらず厳しい情勢ですが、特定枠導入に伴う比例代表2増がプラスに働き、全体で53〜55議席、うまくいけば55〜56まで伸びる可能性がある。非改選を合わせた与党で過半数はクリアできるとみています」(自民党選対関係者) シタタカな与党の厚顔な企み、官邸にアメとムチで飼い慣らされて政権の広報機関に成り下がったメディアの腐敗。安倍自民がしぶとく生き永らえる原因はいろいろあるが、こうした状況を許しているのは、党利党略を超えた本気の怒りが野党に欠けているからではないのか。戦略以前の問題ではないのか。いまだに「あいつとは組みたくない」という私情がはびこり、結局は「自分が受かればそれでいい」という甘っちょろさで大局を見ていないからではないのか。 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。 「参院選で野党が勝つためには、1人区の候補者統一は当然です。1人区の一本化がホップとすれば、2人区以上の複数区での候補者調整がステップ、比例代表の統一名簿作りがジャンプです。ここまでやって、野党の一致団結が有権者にハッキリと伝わるようになる。小沢氏がたびたび言及している通り、野党共闘のキーマンは立憲の枝野代表です。時間は限られている。エイヤッと一気にまとめ、ドラマチックな展開に持ち込めるかが勝負です」 小沢は「野党がひとつになる。そうすると、与野党が逆転するんじゃないかと国民はイメージとして思う。そうすると投票率が上がり、断然勝つんですよ」とも言っていた。ボロ負けが“善戦”になった程度でやった気になってるとしたら、冗談じゃない。
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