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自己保身と選挙対策 炎上商法のトランプにへつらう醜悪
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/254225
2019/05/18 日刊ゲンダイ 文字起こし 子分と親分(C)ロイター いよいよ来週の土曜日(25日)、トランプ大統領が3泊4日の日程で国賓として来日する。今月1日に即位した新天皇と外国首脳として初めて会見することになる。 ゴルフ、大相撲観戦、晩さん会……と、トランプ夫妻を飽きさせないように、安倍政権はいくつもイベントを用意している。 ハイライトは大相撲観戦だ。「土俵に上がって優勝力士に賜杯を渡したい」――というトランプのワガママをかなえるために、千秋楽の26日、特別なプログラムが組まれている。要人が大相撲を観戦する場合、通常は貴賓室に招かれる。ところがトランプは、本来、座布団の上にあぐらをかいて座る升席にドカンと豪華な椅子を置き、そこに王様のように座って幕内の後半数番を観戦するという。力士同士が激しくぶつかるところを近くで見たいらしい。取組がすべて終わった後、土俵に上がり、優勝者に特注の「トランプ杯」を手渡す予定だ。 日本の国技である大相撲のチャンピオンにトロフィーを渡すことを楽しみにしているそうだ。 相撲観戦の直前には、安倍首相とともにプロゴルファーの青木功が一緒にラウンドする。 とにかく安倍政権は、トランプが満足するよう、不機嫌にならないよう、政府をあげて準備を進めている。5月25日からの4日間、安倍政権が“トランプ接待”一色になるのは間違いない。政治評論家の本澤二郎氏が言う。 「歴代の自民党政権も、アメリカの大統領を迎える時は、精いっぱいのもてなしをしています。でも、安倍政権は常軌を逸している。最大の問題は、トランプ大統領のご機嫌を取るために“皇室”と“国技”を政治利用していることです。今回は、アメリカのリクエストに応じて、新天皇が即位後、最初に会う国賓としてトランプ大統領を招くことになった。でも、このタイミングでの招待は異例です。即位後、まだ1カ月も経っていない。行事もつづき、多忙なはずです。皇室に無理をかけているのは間違いないでしょう。さらに、国技である大相撲まで利用している。どうして右翼が怒らないのか不思議です。もし、旧民主党政権が同じことをやったら猛烈に抗議していたはずです」
皇室や大相撲まで利用してトランプを厚遇する理由はハッキリしている。すべて7月に行われる参院選のためだ。 「外交の安倍」をウリにしている安倍政権は、「安倍―トランプ」の蜜月関係を国民に見せつければ、苦戦が予想される夏の参院選も勝利できると計算しているという。実際、NHKを筆頭とする安倍シンパの大マスコミが、「トランプ大統領と渡り合えるのは安倍首相しかいない」とヨイショするのは目に見えている。 さらに、4月からスタートした「日米貿易交渉」の結論を、参院選後に先送りしてもらえれば、参院選は負けないと踏んでいるという。すでに、先月ホワイトハウスで行われた日米首脳会談の時、安倍は「日米貿易交渉」について、「日本では夏に選挙がある。その前には妥協できない」「大統領選が来年あることは分かっている。それまでにはちゃんと形にするから安心してほしい」と頼み込んでいる。もし、参院選前に「日米貿易交渉」で日本惨敗の結論が出たら参院選は大敗必至だ。だから、皇室と国技を政治利用してでも、トランプのご機嫌を取るつもりなのだろう。 しかし、トランプのような男をそこまで厚遇する必要があるのか。トランプをノーベル平和賞に推薦するなど、恥ずかしいほどゴマをすっているが、ここまで媚を売っているリーダーは世界中で安倍だけである。 「トランプ大統領は“米国第一”を掲げ、次々に他国にケンカを売っていますが、実際は国益ではなく、大統領再選のために各国を炎上させているだけなのではないか。中国に貿易戦争を仕掛け、イランを挑発すれば、支持者は喜び、支持率もアップするでしょう。でも、長い目で見るとどれも国益にはならない。中国との不毛な貿易戦争はアメリカ経済にマイナスだし、イランと戦争になれば、再びアメリカはテロの標的になってしまうでしょう。結局、国益ではなく、大統領再選という保身のために国際社会を混乱させているだけです。世界のリーダーは、とっくに見抜いている。なのに、安倍首相だけが媚びているのだからどうかしています」(本澤二郎氏=前出) きっと世界のリーダーは、安倍を軽蔑しているに違いない。 数量規制はどうなる(茂木経済再生相とライトハイザー米通商代表)/(C)共同通信社
情けないのは、どれほど安倍が媚びへつらっても、見返りを期待できないことだ。 本来、朝貢外交は領土を保全されるなど、最低限のリターンがあるものだ。 ところが「安倍―トランプ」関係は、一方的に貢ぐだけだから話にならない。 象徴的なのは、日本車の対米輸出に“総量規制”をかける話が突然、浮上していることだ。これまで日本は、輸出台数の規制は受け入れられないと強くくぎを刺し、4月に「日米貿易交渉」の初会合が行われた時も、茂木担当大臣がライトハイザー通商代表に「数量規制は受け入れられない」と伝え、アメリカ側からの要求もなかった。なのに、日本を訪問する直前、手のひらを返すように、数量規制の話が浮上している。 もし、数量規制によって自動車と部品の輸出が半減したら、3兆円近くが吹き飛ぶことになる。 要するに、新天皇の即位後、最初の国賓として招こうが、大相撲の土俵に上げようが、関係ないということだ。 「トランプ大統領が安倍首相を軽く扱い、いつでもコントロールできると見ているのは間違いないと思う。中国にしろ、ドイツにしろ、北朝鮮だって、決してトランプ大統領の言いなりになっていないのに、日本だけが従っているからです。もちろん、安倍首相の希望を聞き入れて、“日米貿易交渉”の結論を夏の参院選後に先送りする可能性は高いでしょう。でも、それは、安倍政権が弱体化すると、自分が困るからです。安倍首相ほど、従属して武器を大量に買ってくれる外国の首脳は他にいませんからね。利用しやすいと思っているはずです。当然“日米貿易交渉”も、参院選が終われば、容赦なく高い要求をしてくるでしょう。2020年には大統領選があるから、トランプ大統領は目に見える成果を求めてくるはずです。日米貿易交渉の結論を参院選後まで先送りしてもらった安倍首相は、要求を受け入れざるを得ないと思います」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法) 安倍が突然「私自身が金正恩委員長と向き合う」と口にしはじめたのも、トランプから「会うべきだ」と言われたからだとみられている。 来週からはじまる“トランプ接待”は醜悪というしかない。
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