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立憲民主“三重苦”で…野党結集へ態度一変した枝野氏の焦り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252651
2019/04/25 日刊ゲンダイ 立憲民主党・枝野代表(右)と国民民主党・玉木代表(C)共同通信社 突然、野党が再結集に動き始めている。 立憲民主党の枝野代表と、国民民主党の玉木代表が一昨日(23日)、衆院小選挙区の野党候補一本化に向けた協議を開始することを決定。これまで選挙協力に背を向けていた枝野氏は、態度を一変、ほかの野党党首とも会談し、連携を呼びかけていくという。32ある参院選1人区の候補者調整も、ゴールデンウイーク明けに決着させる提案までしている。 国民民主党と小沢一郎代表が率いる自由党も、4月末までに合流するかどうか、最終判断することを決めている。 枝野氏が動き始めたのは、“人気がない”“組織がない”“カネがない”の“三重苦”に焦り始めたからだとみられている。 「枝野さんが慌てて野党共闘を呼び掛けたのは、衆参ダブル選挙の可能性が高まったと判断したからでしょう。このまま野党がバラバラでは、共倒れとなり惨敗することは目に見えていますからね。つい最近まで枝野さんは、強気な姿勢を見せていましたが、いざ解散ムードが強まると『このままでは戦えない』と思い始めているようです。まず、野党第1党といっても想像以上に人気がない。一時17%あった支持率も、7%までダウンしています。首都圏ではそれなりに支持があるが、地方ではまったく人気がない。全国的な組織もない。だから、なかなか良い候補者も見つからない。現職議員も次の選挙は苦戦必至の若手が多い。なにより、カネがありません。年4回に分けて支給される政党交付金も、先週支給された金額は、自民党44億円に対し、8億円しかなかった。国民民主の13億円より少ない。もし、ダブル選挙になったら、金欠でとても単独では戦えない。やむにやまれず、共闘を呼び掛けたのでしょう」(自民党関係者) 6年間も総理をやりながら、レガシーがない安倍首相は、“衆参ダブル選挙”に踏み切ったことをレガシーにするつもりじゃないか、という声も上がっている。 動機は別にして、野党は急いで結集した方がいい。 立憲・枝野氏と国民・玉木氏会談 小選挙区1本化協議へ https://digital.asahi.com/articles/ASM4R4WVJM4RUTFK01B.html 2019年4月24日00時07分 朝日新聞 党首会談で合意した4項目と課題 立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表が23日、国会内で会談し、衆院小選挙区の野党候補一本化に向けた協議を始める方針を確認した。枝野氏はほかの野党党首とも会談し、連携を呼びかけていく考え。 野党が動き出した背景には、安倍晋三首相が夏の参院選にあわせて衆院を解散して衆参同日選に踏み切るのではないかとの臆測が与野党で取りざたされていることがある。 枝野氏は党首会談の冒頭、「同日選に備え、野党の議席獲得を最大化し、安倍政権を倒すために各野党の協力を強化したい」と要請。衆院小選挙区の一本化の協議入りに加え、参院選1人区の候補者調整を大型連休明けに決着させること、市民連合との政策協定について野党各党が週内に協議することなど4点を提案した。 玉木氏は「野党間の連携をより具体的に強化・加速していきたい」と歓迎。両氏は衆院選について重複する選挙区の調整だけでなく空白区を埋める作業も進めていくことで一致した。枝野氏は玉木氏に続き、無所属の岡田克也元外相とも会談して協力を要請した。 ただ、立憲は国民との合流などの野党再編には否定的な立場は崩していない。参院選での候補者一本化も全国32ある1人区のみで、複数区では具体化していない。 「野党の大きな塊」づくりを唱えてきた玉木氏は、自由党との合流の判断期限が今月末に迫る中、今回の枝野氏との会談で衆院選に向けて「連立政権を組むか、同じ一つの党にまとまるか」(玉木氏)という具体的な連携のあり方を立憲側に提案することをめざしていた。しかし、この日の会談では踏み込んだやりとりにはならなかった。 玉木氏は会談後、記者団に「枝野氏と一致したのは、単に数合わせで野党が一緒になるのはよくないと(いうことだ)。できることから一つずつやっていく」と述べ、立憲と候補者調整で協力しつつ、自由との合流の判断をしていく考えを示した。 ただ、その候補者調整もすんなり進む保証はない。玉木氏が党首会談後の党会合で、枝野氏との間で「(衆院選の選挙区について)現職にはぶつけないと話があった」と発言すると、立憲の福山哲郎幹事長は会見で「承知していない。公党どうしの信頼関係を損なう非常に問題な発言」と不快感を示した。(中崎太郎、河合達郎)
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