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新元号に便乗して転機をはかる安倍政権の行き詰まり 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251072
2019/04/04 日刊ゲンダイ 新元号発表の日、朝から報道陣に対応する安倍首相(C)共同通信社 安倍晋三首相の新元号発表をめぐるはしゃぎぶりに眉をしかめる人が少なくない。あるベテラン野党議員もそのひとりで、「事前に2度も皇太子に面会したり、菅義偉官房長官に任せておけばいいのに自分で記者会見を開いたり、いかにも自分こそが新時代の“明るい未来”への扉を開く主人公だとアピールしようとしていて、見苦しい」と嘆く。 しかも、御用メディアを使って、何日も前からこれが大事件であるかのようにあおらせた。 「とくにNHKがひどくて、朝昼晩のニュースやワイド枠で何度も新元号の決定から発表までの手順を図で説明し、『さあ、いよいよあす11時半には……』などとアナウンサーが叫んでいる。日本経済新聞も前日の1面トップは政治部次長の筆で『政治・外交…転機の予感 新元号あす公表』の大見出しだ。安倍が会見を開いて『元号に込めた意味や国民へのメッセージを自ら語るのは、首相として転機を背負う覚悟の表れ』などと、露骨な提灯記事を書いている。日本が転機なのは事実かもしれないが、それと新元号とは何の関係もない。話は逆で、安倍政治が北方領土も拉致も改憲も行き詰まっているので、これに便乗して自分が転機を掴みたいだけ」と手厳しい。 もうひとつの狙いとして、皇太子とは仲良くしたいという思惑がある。今上天皇は徹底した平和主義者、護憲主義者であるし、沖縄県民に深く寄り添う気持ちを何より大切にしていて、そのどれをとっても安倍とは正反対の立場にある。かつて天皇が女性天皇・女系天皇や女性宮家を可能にする皇室典範の改正を政府に働きかけた時に、それをことごとく潰したのは安倍であり、そのため、この生前退位は政府に頼まずに、天皇が自分で直接国民にメッセージを発してようやく実現したのである。このように、安倍は今上天皇とは冷たい関係なので、次の天皇とは何とか関係を良好にしたいという思いがあるのだろう。 しかし、皇太子の学友である小山泰生の著書「新天皇と日本人」を読むと、皇太子は「天皇制には民主主義政治の弱点を補完しうる大事な機能・役割がある」という考えを持っているようで、しかもそれは深い歴史の研究に根ざした信念であるらしい。歴史に限らず何事も勉強不足の政治家など相手にされないのではないか。 高野孟 ジャーナリスト 1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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