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剛腕小沢も手を焼く不協和音 参院選の野党共闘進まず
4/1(月) 8:01配信 中央公論
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190401-00010000-chuokou-pol
永田町政態学
今年十二月に議員在職五〇年を迎える小沢一郎・自由党共同代表が、野党結集の停滞にいらだちを募らせている。夏の参院選で「打倒安倍政権」を目指すものの、不協和音が目立っているためだ。
小沢氏は一月二十二日、国民民主党の玉木雄一郎代表と会談し、両党が合流する方針を確認した。まず衆参両院で統一会派を結成し、その後に政党同士が合併する。国民民主党を存続政党とし、解散した自由党を吸収する案が有力だ。
小沢氏は当初、二〇一七年衆院選後に野党第一党となった立憲民主党を軸とした野党再編に期待をかけていた。昨年は立民の枝野幸男代表と会談を重ね、野党結集の必要性を説いた。
しかし、枝野氏は「永田町の合従連衡には加わらない」という持論を譲らなかった。そのかたくなな態度に業を煮やした小沢氏は、「国民民主党を強くする必要がある」と判断し、国民との連携にカジを切った。二月十一日の講演では「国民民主党がもう少し力を付けて、立憲民主党と並ぶような勢力にすることで、永田町の力学的にも結集がやりやすくなる」と語った。
ところが、国民と自由の合流方針は、参院での野党第一会派争いを激化させる思わぬ結果を招いた。
両党による参院会派の人数は二七人となり、立民会派(二五人)を抜くことになる。すると、立民は社民党(二人)と会派を組むことで対抗し、両会派とも二七人で同数に。国会召集翌日の一月二十九日、参院本会議で野党第一会派から始まる質疑順を決めるくじ引きが行われ、国民、立民の順となった。
今夏に改選を迎える国民の藤田幸久参院議員(茨城選挙区、改選定数二)の離党問題も、対立に拍車をかけた。藤田氏は国民を離党し、立民に入党する意向を文書で公表したが、国民は離党届を受理せず、除籍処分とすることを決めた。両党の対立は泥沼に陥った。
国民関係者は「藤田氏は議席を守れないとみて、裏切った」と吐き捨て、立民にも怒りをぶつける。枝野氏が、国民をつぶして野党第一党を確実にする野党内抗争を優先しているとみているからだ。野党各党は、勤労統計の不適切調査問題の追及で連携する考えを確認しているが、国民の中堅議員は「敵は安倍政権のはずだ。内ゲバに労力をさいている場合ではない」とこぼす。
野党間の足並みの乱れは、参院選での候補者調整に影響している。一月二十八日には、野党五党の党首が国会内で会談し、全国に三二ある改選定数一の「一人区」の候補者一本化に向けた調整を進めることを確認した。だが、調整は遅々として進んでいない。枝野氏は二月一日、群馬県高崎市で記者会見し、「統一地方選が終わった後に具体的に見え始め、結論部分が見えていくのは(五月一日に)元号が変わった後くらいだ」と述べ、調整が終わるのは五月以降になるとの見通しを示した。枝野氏は、立民主導で擁立する一人区の候補者は原則として立民公認とし、国民など他党の公認候補で一本化された場合の推薦には否定的だ。
共産党は一六年参院選で、一人区の多くで公認候補を取り下げた。だが、今回は容易には取り下げに応じない方針で、国民幹部は「立民と国民のいがみ合いも相まって、調整は混乱するかもしれない」と話す。
野党内には、参院選で掲げる「共通政策」の必要性を指摘する声も強い。だが、立民が「原発ゼロ」を掲げているのに対し、国民は条件付きで原発再稼働を認める立場で、折り合いがつくかどうか不透明だ。
小沢氏は、枝野氏について「何を考えているのかわからない。衆院選で思っていた以上に勝ってしまい、それを守るのに必死だ。あれじゃあ、参院選はダメだ」と周辺に漏らしている。
残り時間のカウントダウンに、「剛腕」小沢氏もあせりを感じているのかもしれない。
(洋)
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