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ロシア紙さえも“詭弁”と評したプーチン大統領の特異解釈 日本人が知らない北方領土問題の真実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250272
2019/03/23 日刊ゲンダイ
主権は渡さない(C)ロイター
日本がロシアと安易に「2島プラスα」論で妥協すれば、国家主権問題に対する認識の軽さが国際的な蔑視を招く、と書いたが、今のロシアにとっても歯舞、色丹の返還で手を打つ、という選択肢は現実的ではない。
日本ではプーチン大統領が「歯舞、色丹の引き渡しは、主権の引き渡しを意味しない」と発言していることに注目が集まった。朝日新聞も〈プーチン氏は日ソ共同宣言について『島を引き渡すが、主権を引き渡すとは書いていない』と話すようになった〉(1月17日付)と報じたが、実は、プーチン大統領は7年前の2012年3月1日にも、当時の故若宮啓文・朝日新聞主筆に同じことを言っていた。
しかし、朝日はこの時、プーチン大統領が発した強硬発言を取り上げず、〈ヒキワケ〉〈妥協〉といった柔軟な発言のみを伝えた。そして、他の日本メディアも朝日に追随したため、〈プーチンは柔軟〉説が流布したのである。
ロシアの極東発展省は17年8月、色丹に新型経済特区を設けた。中国や韓国などの外国企業や国内企業を誘致するためで、今年2月には大幅に拡大する計画も明らかになった。2028年までに日本円で1兆4000億円を投資する計画だ。この計画について、ロシアのイズベスチヤ紙は〈キスタノフ極東研究所日本センター長が「ロシアは島の領有権(主権)を譲らないとの日本へのシグナルだ」と語った〉と報じている。18年6月には、サハリンからの光ファイバーを択捉、国後、色丹に敷設する工事を始め、日本政府はこれに抗議したが、ロシアは今年2月に敷設の完成式典を色丹島であえて行った。
ロシア側のこれらの行動は、56年宣言で歯舞、色丹を引き渡しても、主権を日本に渡すわけではない、とのプーチンの特異な宣言解釈を現実化するものだ。
日本もロシアもこれまで、56年宣言は歯舞、色丹の主権を日本に引き渡す、と解釈していた。しかし、この「正論」はプーチン大統領の「第2次世界大戦の結果」論と両立しない。異なる2つの論を両立させるため、プーチン大統領はロシア紙でさえも「見事な詭弁」と評する特異な解釈を打ち出したのである。 (つづく)
袴田茂樹 安全保障問題研究会会長
新潟県立大学教授。青山学院大名誉教授、安全保障問題研究会会長。「ロシアへの反論」(共著=自由国民社)、「沈みゆく大国」(新潮選書)など著書多数。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年3月22日
#ロシア紙さえも“詭弁”と評したプーチン大統領の特異解釈 https://t.co/vuYlkXU3Yi 終わってんな、( ´-ω-)
— 元内装職人、アズマっクス!p(`ε´q)ブーブー (@h2xIUyWvl4zSNbW) 2019年3月23日
【日本国民が知らない北方領土問題の真実】C 袴田茂樹
— KK (@Trapelus) 2019年3月22日
プーチン大統領の「見事な詭弁」
日本もロシアもこれまで、56年宣言は歯舞、色丹の主権を日本に引き渡す、と解釈していた。しかし、この「正論」はプーチン大統領の「第2次世界大戦の結果」論と両立しない
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/MLaRurigum
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