http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/550.html
Tweet |
望月イジメは氷山の一角 表には出てこない言論弾圧の陰湿
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249796
2019/03/16 日刊ゲンダイ 文字起こし
官邸前で抗議集会(左・望月記者)/(C)共同通信社
「不公正な記者会見のあり方を改め、記者弾圧をやめろ」――。14日夜、官邸前に600人が集まり、アピール文を採択した。東京新聞の望月衣塑子記者に対し、首相官邸が質問制限などの嫌がらせをしているのは「国民の知る権利を奪っている」として、日本マスコミ文化情報労組会議が抗議集会を行ったのだ。
官邸の“望月イジメ”は執拗だ。昨年12月、望月記者の質問を「事実誤認」だとして「正確な事実を踏まえた質問」をするよう内閣記者会に文書で申し入れたが、東京新聞の検証記事によれば、官邸からの同様の申し入れはこれまで9回もあったという。
菅官房長官は国会で望月記者の質問について、「取材じゃない。決め打ちですよ」とまで言ってのけ、会見では「あなたに答える必要はない」と敵意剥き出し。異様としか言いようがないが、この状況を見て見ぬフリの内閣記者会も情けない。
ジャーナリストの神保哲生氏はこう言う。
「官房長官会見は記者クラブにとって政権からの『業務連絡』のようなもので、すっかり行政機関の広報部に成り下がっていた。そこへ社会部記者の望月さんがやって来て、官邸と記者クラブの関係に風穴をあけたわけです」
望月記者が官房長官会見で質問を始めたのは、モリカケ問題が大炎上していた一昨年から。菅が「怪文書」と無視していた加計学園に関する文科省の内部文書について、政府が再調査を余儀なくされるきっかけとなったのが望月記者の質問だった。
だから「菅さんはその恨みがあるのか、望月記者に感情的になりすぎる」(自民党関係者)との声も聞こえるが、「菅VS望月」という“表”のバトルは、あくまで安倍政権による情報操作の一端が垣間見えたに過ぎない。恐ろしいのは、官邸マフィアが“裏”で行う圧力や恫喝、言論弾圧だ。その狡猾さは会見で記者の質問に答えないとか、そんなレベルではないのである。
圧力が表面化した「I am not Abe」(C)日刊ゲンダイ
個人をターゲットにして脅す怖さ |
安倍首相は第1次政権が短命に終わった理由に、メディア対策の失敗があると考えてきた。そこで2012年に再び首相に就くと、メディア対策を徹底。経営幹部とは定期的に会食し、デスクや現場記者に対しては、記事やニュースのチェックなどの形で監視、手なずけてきたのだ。
こうして安倍政権は、6年間でメディアを骨抜きにしたわけだが、最初に“裏”で露骨な介入が始まったのは、14年の総選挙だった。自民党の萩生田筆頭副幹事長(当時)らが、「選挙期間における放送の公平中立」を求める文書を在京テレビ局に送り、報道の仕方に注文をつけたのだ。テレビ局はこんなもの蹴飛ばせばよかったのに、受け取り、萎縮してしまった。
翌15年になると、政権にとって都合の悪いキャスターやコメンテーターがテレビ画面から一掃され始める。元経産官僚の古賀茂明氏が15年3月末でテレビ朝日系の「報道ステーション」を降板。「イスラム国」に拘束された後藤健二氏の安否が心配されていたころに、古賀氏がテレビで「I am not Abe」と発言したことが官邸の逆鱗に触れたのだ。番組放送中に官邸の菅の秘書官から抗議メールが入り、テレ朝幹部は真っ青になったという。
あらためて古賀茂明氏が言う。
「当時、『報ステ』では私だけではなく、メインのコメンテーターだった恵村順一郎さん(朝日新聞論説委員)と番組プロデューサーもクビになりました。そういう意味では、15年は官邸からメディアへの圧力が表面化した年と言えるかもしれません」
もうひとり、TBS系「NEWS23」でキャスターを16年3月末に交代となったのが毎日新聞特別編集委員だった故岸井成格氏だ。安保法制について「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したことを安倍応援団の文化人らが問題視。放送法4条が定める「政治的公平」に違反するとして、読売・産経両紙に岸井氏を名指しして糾弾する全面意見広告まで出したのだ。ウラには安倍官邸のにおいがプンプンしたものだ。
岸井氏と交流があった評論家の佐高信氏がこう言う。
「岸井さんの私的な勉強会に突然、菅官房長官がやって来たそうです。岸井さんは政治記者ですから、菅さんとは知らない仲ではないが、菅さんは最後までいて、『いい話を聞かせていただきました』と言って帰った。これはある種の『脅し』ですよ。『人脈も含め、あなたのことは何でも分かっている』という恐ろしさがある。この出来事の後、くだんの意見広告で岸井さんは名指しで批判された。個人をターゲットにしたもので嫌な感じでした」
社会的な信用を落とし“見せしめ”にして抹殺 |
メディアコントロールと同時に官邸が進めたのが、官僚に対する人事掌握と恐怖政治だ。その“いけにえ”にされたのが前川喜平元文科次官である。加計問題で安倍が追及されていた17年、「行政が歪められた」「加計ありき」だったと告発して時の人になったが、官邸はメディアを使って、前川氏の“口封じ”を図ろうとしていた。
文科省在職中に東京・歌舞伎町の出会い系バーに出入りしていたことを読売新聞が報じたのには、霞が関もメディア業界も驚愕だったが、出会い系バーについて前川氏は過去に、官邸の杉田和博官房副長官(警察庁出身)から注意をされていたのだ。つまり、官邸が認識していた情報を読売にリークした可能性が濃厚なのである。さらには、ちょうどその頃、前川氏は「和泉洋人首相補佐官が話をしたいと言ったら会うか」という打診も受けていた。前川氏は「読売、官邸のアプローチが連動していると感じた」と後の会見で話している。
ここまでエスカレートすると、もはや官邸はナチス・ドイツの秘密警察ゲシュタポだ。前出の古賀茂明氏が言う。
「前川さんがそうでしたが、官邸は『放置すれば世の中を騒がせる大きな動きになる』と思ったら、その人物を絶対に許さない。ネガティブ情報を流し、社会的な信用を落とし、メディアがまともに相手にしないようにさせるのです。そして“見せしめ”にすることで、官邸に従わなければ自分たちも同じ目に遭うと思わせ、記者も官僚も黙ってしまう。これが常套手段です。安倍政権の最大の特徴であり怖いところは個人攻撃をして個人を抹殺すること。望月さんは東京新聞が一緒に官邸と戦ってくれているのでまだいいですが、官邸は彼女についてもネガティブ情報を流しています」
「92%は現実」との触れ込みで、昨年12月に出版された匿名の元警察庁キャリア官僚の小説「官邸ポリス」に描かれているのは、手段を選ばず政権のピンチをねじり潰すエリート官僚(官邸ポリス)の姿だった。菅―杉田以下、今の安倍官邸、そのまんまじゃないか。
そして、官邸に取り込まれるメディアの問題も深刻だ。前出の神保哲生氏が言う。
「政治権力というのは、どの国でもメディアを懐柔し、コントロールしようとするものです。それを是とするわけではありませんが、だからこそメディアは権力との距離を保つべきだし、特権を享受してはいけないのです。加えて、官邸が官僚の人事権を掌握した結果、官邸に権限と情報が集中し、一元的にメディアを操れるようになったことも大きい。つまり、今回の問題は『望月記者VS菅官房長官』という矮小化された話ではないのです。安倍政権でメディア操縦のひな型が出来上がってしまった。この構造を変えない限り、次の政権でも同じようなメディアコントロールが続くでしょう」
メディアが一斉に反旗を翻す日は来るのだろうか。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年3月16日
【本当の言論弾圧 見せない狡猾、見えない恐怖】
『望月イジメは氷山の一角』
「菅と一女性記者のバトルは官邸マフィアによる情報操作の一端が垣間見えただけだ」
「その裏に横たわるあの手この手の圧力、ドーカツ、監視、嫌がらせは古賀茂明氏、岸井成格氏、前川喜平氏らが経験済み」 pic.twitter.com/FrGv1DaiOD
アベとスカによる言論弾圧を許してはならない💢。
— freedomk1 (@119freedom) 2019年3月16日
アベ一味の、マスメディアへの懐柔・恫喝は、首相動静や放送内容から窺うしかないが、東京新聞や朝日新聞への弾圧は明白だ。😡
而も望月記者への虐めは可視的で露骨で執拗だ。😱
国民の知る権利は 我々自身が守らねば!
私は望月記者を応援する。💪
望月イジメは氷山の一角 表には出てこない言論弾圧の陰湿 https://t.co/u29RootqvK #日刊ゲンダイDIGITAL
— 茂 (@richard__99) 2019年3月16日
【望月イジメは氷山の一角】本当の言論弾圧 見せない狡猾 見えない恐怖 管と一女性記者のバトルは官邸マフィアによる情報操作の一端が垣間見えただけだ その裏に横たわるあの手この手の圧力、ドーカツ、監視、嫌がらせは古賀茂明氏、岸井成格氏、前川喜平氏らが経験済みだが...(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/eqpXRMNbOa
— KK (@Trapelus) 2019年3月16日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK258掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK258掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。