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震災報道は1日だけ 次の日からは復興五輪PRの浅ましさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249353
2019/03/13 日刊ゲンダイ 文字起こし
聖火リレーの出発地を発表(左) 右は東京五輪で使用されるピクトグラム(C)共同通信社
2020年東京五輪の開幕まで500日――。12日のテレビは朝から五輪関連ニュースに明け暮れた。前日の3月11日は東日本大震災から8年で、新聞もテレビも被災地の“その後”や追悼セレモニー報道一色だったわけだが、驚くべき変わり身の早さである。
前日は神妙な面持ちで被災地の現状を伝えていたキャスターが、五輪の競技種目を表すピクトグラム(絵文字)の一つ一つを満面の笑みで紹介する。大震災の記憶は、たった一晩で忘れ去られたかのようで、やるせない気分になってくる。
安倍政権は2020年大会を「復興五輪」とPRしているが、被災地を置き去りにして、どこが「復興五輪」なのか。
大会組織委員会の森喜朗会長は12日、聖火リレーの出発地を福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」に決めたと発表した。福島第1原発事故の対応拠点として活用された場所だ。
ギリシャで採火された聖火は、来年3月20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。聖火リレーに先立ち、「復興の火」として宮城、岩手、福島の順に被災3県で巡回展示されるという。
森は「スポーツの力で震災復興に貢献する」とか言っていたが、聖火の展示が復興支援の一環とは恐れ入る。復興って、そういうことなのか?
■復興五輪の美名で覆い隠される被災地の現状
「本当に被災地の復興を考えるなら、五輪なんてやっている場合じゃないでしょう。本来なら被災地に注ぎ込むべきヒト・モノ・カネが東京に集中し、五輪が復興の妨げになっているのが現実なのです。競技会場や聖火を東北に持っていけばいいという問題ではない。聖火リレーをJヴィレッジからスタートするというのも、いかにも薄っぺらな発想で、表面だけのパフォーマンスでしかありません。そもそもJヴィレッジは、福島第1原発の増設の見返りとして寄贈された経緯がある。福島原発事故による被害は未曽有で、廃炉のメドさえ立たないのに、復興五輪の美名で深刻な現状を覆い隠すことになりかねません」(五輪に詳しいスポーツライターの谷口源太郎氏)
東日本大震災から8年が経った今なお、避難生活を余儀なくされている被災者は5万1778人に上る。とりわけ原発事故の影響が大きい福島では、3万人以上が県外で避難生活を送っているのだ。聖火を間近で見て勇気づけられることもあるかもしれないが、それ以前の問題で、生活再建に苦しんでいる被災者は多い。
東日本大震災の復興期間は10年と定められ、21年3月で復興庁は廃止されるが、仮設住宅で暮らす人々もまだ1万人近くいる。そのうち3000人あまりは、プレハブの応急仮設住宅暮らしだ。事故を起こした福島第1原発の立地自治体では、プレハブ住宅の解消時期すら見通せていない。それでも、原発推進をゴリ押しするのが安倍政権である。原発事故の汚染水は「アンダーコントロール」と、国際社会に大嘘をついて持ってきた五輪。上っ面の言葉だけゴマカすなんて、被災地の復興を本気で考えているとは到底思えない罪深さだ。だから、とってつけたような「復興五輪」の看板には鼻白むばかりなのである。
「アンダーコントロール」の嘘から始まった(C)共同通信社
カネになること優先で被災地の人の命も軽んじる |
11日に政府主催の「東日本大震災8周年追悼式」に出席した安倍首相は、「被災地の復興は着実に前進している」と強調。12日夜には、ひとり3万円は下らない東京・銀座の高級ステーキ店で麻生財務相や二階幹事長らと会食した。東京で美食三昧の面々は、日々の生活に精いっぱいで五輪どころではないという被災地の苦しみを想像すらできないのではないか。
「IOC(国際オリンピック委員会)は金権主義に陥っているし、安倍政権は五輪を政治利用することしか考えていないように見えます。そこにはオリンピックの理念も理想もない。政権は五輪のお祭り騒ぎを国威発揚に利用し、あわよくば憲法改正につなげようという意図がミエミエです。五輪スポンサーになっているメディアもそれに乗っかり、来年の開幕まで五輪翼賛報道が続くのです。『復興五輪』のお題目は、むしろ復興の厳しい現実から目をそらす役割を担っている。ハッキリ言って、『復興五輪』なんて欺瞞でしかありません」(谷口源太郎氏=前出)
NHKが岩手・宮城・福島の被災3県に住む被災者に実施したアンケートでは、東京五輪が「復興の後押しになるか」との問いに「そう思う」と答えたのは、わずか2.8%に過ぎない。「そう思わない」と「あまりそう思わない」が計57.6%で過半数だ。
共同通信が被災3県の42市町村長を対象に行ったアンケートでも、「復興五輪」の理念は十分に浸透していないという回答が過半数に上った。
自治体の担当者からは「五輪会場は東京に集中している」「復興五輪という言葉だけが独り歩きして被災地は置いてけぼり」などと批判の声も上がっている。
それも当然で、五輪特需に沸いているのは東京だけと言っていい。メインスタジアムや選手村、道路など、急ピッチで進められるインフラ整備に予算や人が振り向けられ、工事費は高騰している。すべてが東京中心の論理で進められているのに、名目だけの「復興五輪」で被災地に寄り添うフリをするのは偽善の類いだ。
■東京五輪でますます格差が拡大
1964年の東京五輪は戦後復興の象徴とされるが、実際は東京都心の整備が一気に進んだだけで、地方との格差が拡大するきっかけになったという指摘もある。2020年大会も、同じことになるのではないか。東京への一極集中は、五輪でますます加速しかねない。
「東京五輪がなければ、被災地の復興はもっと進んでいたのではないでしょうか。今も故郷に帰れない人、仮設住宅での暮らしを余儀なくされている人のことを思うと、五輪の経済効果ばかりをアピールする政府やメディアは浅ましく、冷酷すぎると感じます。五輪のせいで東京に建設需要が集中しているだけでなく、人件費も資材も高騰したせいで、被災地の復興は遅れてしまった。『復興五輪』どころか、かえって五輪開催が復興の邪魔をしているのは明白です。長引く避難生活で、震災関連死も3701人に上っている。震災で亡くなった方や、遺族の気持ちを考えたら、復興五輪などと言ってお祭り騒ぎに興じるのは無神経とも言えます。しかも、この政権は、深刻な被害を受けた原発事故から学ぼうとせず、再稼働にシャカリキになっている。カネになることが大切で、地方も人の命も二の次、三の次です。メディアはそういう政権の悪辣さを批判しないばかりか、一緒になってお祭り騒ぎを盛り上げようとするばかり。これでは、政権にとって不都合な復興が進まない現実は見逃されてしまいます」(政治評論家・本澤二郎氏)
これほど被災地を置き去りにした五輪が「復興五輪」と呼ばれるのだ。平和の祭典が聞いて呆れる。安倍や森には、まやかしの復興五輪の陰で苦しんでいる人がいることに少しは思いを馳せてもらいたい。
サンデーモーニング
— ZORO (@zorotatsu) 2019年3月10日
松原氏
「復興五輪という名のもとにオリンピックが開かれるがどこが復興五輪なんだろうと、何か変だなと..」
簡単に復興五輪なんて言うもんじゃない、命を落とされた方、そしてご遺族の方の気持ちを差し置いてどうして復興五輪の名のもとにお祭りムードを演習できるというのか pic.twitter.com/O7P496kDr5
TVメディア震災報道は1日だけ 次の日からは復興五輪PRの浅ましさ https://t.co/VPsJFhbyk7 #日刊ゲンダイDIGITAL@tim1134 @iwakamiyasumi
— 宮澤 望 (@yuakira1) 2019年3月13日
NHKによる、岩手・宮城・福島に住む被災者へのアンケート。東京五輪が「復興の後押しになるか」と問いに「そう思う」と答えたのは2.8%(「ややそう思う」を合わせても14.3%)。
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) 2019年3月10日
それでもまだ、ただひたすら「復興五輪!」を連呼し続けるのだろうか(し続けるのだろう)。https://t.co/WN0eqPrHGO pic.twitter.com/lfzZ76dzuM
東日本大震災から、まもなく8年となるのを前に、NHKが岩手・宮城・福島の被災者にアンケートを行ったところ、政府が「復興五輪」と掲げている東京オリンピック・パラリンピックについて、4割近くの人が楽しみにしていると回答した一方で、6割… https://t.co/rFfCx37uqF
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2019年3月9日
原発事故の5年前、第1次政権の安倍さんは「全電源喪失はありえない」と言った。事故が起こると菅直人首相に「海水注入を止めた」とデマを飛ばして民主党に罪を被せ、首相に復帰すると「アンダーコントロール」との言葉を使い、東京オリパラを招致した。「復興五輪」を謳うが実はまったくその気はない。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2019年3月12日
たった2週間のオリンピックが、復興になるかどうか
— Hiromi1961 (@Hiromi19611) 2019年3月10日
誰が考えても、復興五輪ってのはまやかしだと思う。
復興五輪って言葉。中身のないやってる感がいかにも安倍政権。
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年3月13日
要は「被災地がんばれ」と言ってお祭り騒ぎしようってだけのこと。復興を目指すんなら、その莫大な金とエネルギーを直に復興に傾けた方が早いだろ。五輪利権にエサを撒き、支持率浮揚に繋げるため被災地をダシにしてるのが本当のところ。
「復興五輪なんてネーミングの問題だ。最初に五輪があって、災害がその後、起きた。ちょっと気の利いた人間なら、だれでも考えることだ」(石原慎太郎元都知事)
— 青木美希 (@aokiaoki1111) 2019年3月12日
「当時は批判を受けず、機運を高めることが必要だった。必ずしも理想だけを語った言葉ではなかった」(元側近)https://t.co/Y1lEolbzO3
【置き去りにされている東北の惨状】一日だけ復興 次は五輪の浅ましさ 年一回の恒例行事になりつつある東日本大震災のその後&道 まだ避難者が5万人を超え、仮設住宅にも数千人が苦しんでいるのに、まやかしの復興五輪で政治PRの卑しさとそれに乗っかる大メディアの偽善(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/a90pMbZRIl
— KK (@Trapelus) 2019年3月13日
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