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安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐ
https://biz-journal.jp/2019/03/post_26999.html
2019.03.10 文=小倉正行/フリーライター Business Journal
安倍晋三首相(写真:つのだよしお/アフロ)
安全審査もなく表示義務もない「ゲノム編集」食品が、年内にも私たちの食卓に上ろうとしている。
日本で開発されているゲノム編集食品は、血圧上昇を抑えるトマトや毒成分をつくらないジャガイモ、身の量が多いマダイなどだが、その開発は急速に世界的に広がっている。米国ではゲノム編集高オレイン酸大豆による大豆油の販売が今年前半に予定されている。
ゲノム編集は、超先端技術であらゆる生物のゲノム(DNAに記録された全遺伝情報)を自在に改変する技術である。この技術を動植物の品種改良に利用しようと世界的に取り組まれている。
このゲノム編集食品が日本に登場する背景には、アベノミクスの行き詰まりがある。
安倍政権が発足して6年が経過したが、日本総研はレポート「アベノミクス3期目に望まれる経済政策」のなかで、次のように指摘している。
「アベノミクス期の成長戦略はほとんど効果を発揮してこなかったというのが実情である。実際、潜在成長率は2012年からほとんど上昇していない。それどころか、成長戦略の成果が現れるべき全要素生産性の伸び率は逆に低下している」
さらに昨年閣議決定された「統合イノベーション戦略」においても「将来の行く末に目を転じると、我が国の労働生産性はG7の中で最下位に位置付けられ、各種ランキングにおける急速な地位の低下に見られるように国際競争力の劣化が懸念される」と認めている。
このようななかで安倍内閣は、行き詰まりの打開策としてイノベーションを掲げ、「科学技術に因るものも含めたイノベーションが先進国の成長の鍵を握るため、その能力を飛躍的に高め、生産性を大幅に改善することは、アベノミクスの持続性を担保する上でも喫緊の課題」として、バイオテクノロジーを「取り組みを強化すべき主要分野」に位置づけた。そして、「我が国にも有望なシーズがあるゲノム編集技術、長鎖DNA合成 技術等の開発・高度化 」「バイオテクノロジーを利用した農林水産物・食品の活用」を打ち出したのである。
こうして、ゲノム編集食品は政府のお墨付きを得て、国内流通への道が開かれたのである。
■わずか4回の審議
しかし、ゲノム編集食品は過去に国内流通したことがなく、食品衛生法上の位置付けや表示の問題などがあり、表示を義務付けている遺伝子組み換え食品と同じ扱いをするかどうかを決めなければ、国内流通はできない。そこで政府は、「法制度上の取扱いを合理的に整理する必要がある」とゲノム編集食品受け入れのための法整備を求めたのである。
これを受けて早速、厚生労働省は昨年9月から食品衛生審議会遺伝子組換え食品等調査会で、ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品衛生上の取扱いについて審議を開始し、わずか4回の審議で同12月に報告書をまとめた。そのなかで、「何らかの悪影響が発生する可能性は十分に考慮する必要がある」としながらも「遺伝子組換え食品とは異なる扱いとすると整理することは妥当」「法的な義務化は必要としないが、開発者等から必要な情報の届け出」を求めると結論付けた。
要するに、遺伝子組み換え食品のような安全審査は必要なく、法的な義務のない情報の届け出さえすればいいというものである。当然、表示義務もない。
これに対して消費者団体や学界、マスコミから次々と懸念が表明されている。
「遺伝子組換え食品の安全性審査対象外になった食品においても、自然界の突然変異育種と変わらないという理由から何の規制もなく食卓に上ることになれば、消費者の不安を惹起する」(全国消団連加盟団体FOOCOM)
「ゲノム編集技術の応用で生み出される食品についても、安全性への疑問、また生物多様性への影響や『種子の独占』のさらなる拡大について深い懸念を表明」(生活クラブ連合会)
「中長期的な生態系の維持を犠牲にした『イノベーション』の推進には注意が必要です。自然環境への影響、食の安全、食品表示のあり方を一つずつ考えていく必要があります」(日本ゲノム編集学会)
「ゲノム編集の過程で想定外の変異が生じないと言い切れるのか。審査を不要とする根拠については、もっと時間をかけた慎重な議論が必要」(京都新聞)
政府はこれらの懸念に答えていない。ゲノム編集食品は、EUでは遺伝子組み換え食品と同等の扱いで、安全審査も義務付けられている。日本においても国民的議論がさらに必要であることは言うまでもない。
(文=小倉正行/フリーライター)
安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐ https://t.co/EcnzHDvxyL pic.twitter.com/ZvUzrHcrVx
— biz-journal (@biz_journal) 2019年3月9日
【厚労省の調査会ですら「ゲノム編集」で何ができるかしっかり把握しているとは思えない】安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐ | ビジネスジャーナル https://t.co/JYipn7FWCu どんな編集をしたのかを表示して消費者の判断材料とするのは当然の義務
— TOCHINAI Shin (@5goukan) 2019年3月10日
遺伝子組み換え食品はダメ
— automatic_overdrive (@automaticoverd1) 2019年3月10日
ゲノム編集食品はOK
ってどういう基準?どちらも突然変異を起こして新種を作り出すのに。
遺伝子と核のどちらを操作するかの違いは安全の違いを生むのか?欧州は禁止でしたっけ?!確か。https://t.co/Asok8HeGPF
食の安全安心まで売るのか。
— miynta takako (@MiyataTakako) 2019年3月10日
EUでは遺伝子組み換え食品と同等の扱いで、安全審査も義務付けられている。
政府は何故議論せずに急ぐのか。https://t.co/BER1DMPu1i
人命をもビジネルにするグローバル企業にとって、安倍政権ほど優等生はいないでしょうね。
— 舞小海@もはやこれまで (@kufuidamema) 2019年3月10日
安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐ | ビジネスジャーナル スマホ https://t.co/qzj1w7VXsZ
まーた勝手になんか決めようしているようなんですが、大丈夫なんですかね、これ。|安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐhttps://t.co/KnZ68aBfZZ
— 芻狗 (@justastrawdog) 2019年3月10日
https://t.co/6rjw5CHvSD
— 森 と (@tsundora) 2019年3月10日
安倍晋三と日本会議は「日本国民と日本国憲法」を心から憎んでおり、日本国民が貧困に落ち込むこと、病気になり早死にすることを心から望んでおり、ゲノム編集食品のフリー解禁はその政策の一環である。こんな政権は終わらせないと全員死ぬぞ。「自民党=死」である。
ママたち。
— ママ (@ma_ma_2222) 2019年3月10日
子供が食べるものに何が入っているか分からなくなります。
食品表示義務がなくなるかもしれないのです。安全が確認されていないものや、世界でも類をみない添加物まみれの食品が子ども達の口に入っていくのです。
国民の健康や安全を取り戻そう。#選挙に行こうhttps://t.co/PZZ1JUIMHj
『何らかの悪影響が発生する可能性は十分に考慮する必要がある』としながらも「遺伝子組換え食品とは異なる扱いとすると整理する事は妥当」「法的な義務化は必要としないが、開発者等から必要な情報の届け出」を求めると結論付けた。〜記事より〜
— ちっち♡ (@Chitchi_love) 2019年3月10日
・・ふざけるな!!🤬https://t.co/BR6m9hgQV4
安倍政権、ゲノム編集食品の流通容認へ…安全審査も表示義務も不要、安全への懸念相次ぐ https://t.co/JfiVkhjJUF @biz_journalさんから
— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) 2019年3月10日
「#種子法廃止」など、国民の「食の安全」を破壊している #凶人安倍 だが、得体の知れない「ゲノム編集食品」の流通をも原則自由化しようとしているのだ! pic.twitter.com/YygysHsGmg
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