http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/253.html
Tweet |
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
イラスト/小田原ドラゴン
室井佑月「誰かさんが怖いから」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190306-00000004-sasahi-pol
AERA dot. 3/7(木) 7:00配信 週刊朝日 2019年3月15日号
官僚への支配が疑問視されている安倍政権。作家の室井佑月氏は、その理由を推測する。 * * * 毎月勤労統計のデタラメ調査について、2月22日付の朝日新聞デジタル「官僚への支配強める長期政権 森友・加計と似た『忖度』」という記事が載っていた。 だよね、みんなそう思う。直接的に安倍首相の命令があったのかどうかは不明だけど、ぜんぶ安倍さんの都合が良いように物事が不正に進められている。 森友学園問題は、学園の前理事長が、安倍首相の熱烈な支持者だった。そして、安倍さんの奥さん、昭恵さんが、学園が作ろうとしていた小学校の名誉校長になった。財務省は国有地をタダ同然で学園に売り、公文書も改ざんした。地中深くにゴミがあったという嘘までついて。当時、理財局長だった佐川氏は、国会で売却の経緯を聞かれ、誰かさんをかばって虚偽答弁をした疑いがある。 加計学園問題は、学園の理事長が安倍さんの親友。行政をゆがめ、新たなルールのもと、むりくり愛媛県の今治市に獣医学部が作られた。このときは内閣府が「総理のご意向」と文部科学省に伝えた文書が出てきたんだ。柳瀬・元首相秘書官が、誰かさんの命を受けたのか、学園関係者と面会し、競合する学校に勝てるようレクチャーをしていた。 そして、毎月勤労統計問題。厚生労働省が中江・元首相秘書官の意見を受けて、有識者検討会の結論を変えた。その証拠のメールが出てきても、中江氏は「記憶にない」と苦しい言い訳。こらっ、なんでそんなことした? 誰かさんが、アベノミクスがうまくいき、国民の賃金は上がっている、そういいたがるからでしょ。誰かさんのために、調査法をこっそり変えて、数字をごまかしたんじゃね? ひょっとして、官僚たちが誰かさんを守るのは、誰かさんが怖いから? 2014年に内閣人事局が出来、政権が官僚人事に口を出せるようになった。 不正を犯してもあの人のために動けば出世し、逆に、既存のルールを厳密に守り、あの人に意見をいうような人は出世できない。 出世できないどころか、前川(元)事務次官のように、卑劣な嫌がらせを受ける。 不正をし、嘘をつき、あの人をかばった官僚が、その後、社会的に良いポジションに収まっていたりすると、腹が立つ。 だが、あたしは最近、彼らは生き方を選べたのか、と思うようになった。 誰かさんは、飴と鞭を使い官僚を操るといわれている。もしかすると、官僚は世間から白い目で見られようと、飴を選ぶしかなかったんじゃないか。 それを拒否すれば、社会的に抹殺してやると脅されてやしないか? プライドの高い官僚が、自分がなにで脅されているかなどと、マスコミにいえるはずもなく。 世間には、すべてを投げ捨てても真実を告白したいと考える人はいる。けれど、官僚たちがどうしてそこまで上りつめたのかを考えると、そのすべてはあたしたちと違い、重すぎるのかもしれない。 官僚への支配強める長期政権 森友・加計と似た「忖度」 https://digital.asahi.com/articles/ASM2P4G9DM2PUTFK00N.html 2019年2月22日05時00分 朝日新聞 後段文字起こし 官僚の「忖度」が指摘された主な事案 毎月勤労統計の調査手法について、厚生労働省が中江元哉・元首相秘書官(現・財務省関税局長)の「意見」を受け、有識者検討会の結論を変えた可能性が浮上した。意見があったとする厚労省側の証言に対し、中江氏は「記憶にない」を連発。野党は、官邸の意向を官僚が忖度(そんたく)したとの批判を強め、森友学園や加計学園の問題との類似性を指摘している。 21日の衆院予算委員会の審議では、中江氏から2015年9月14日に手法変更の検討を求める「意見」を受けたとする厚労省側の「証言」が相次いだ。 厚労省の藤沢勝博政策統括官は、14日に中江氏と首相官邸で面会した姉崎猛・統計情報部長(当時)から聞き取った話として、中江氏は「実態をタイムリーに表すとの観点から『部分入れ替え』という考えもあるのではないか」と言った、と答弁した。 同14日中に、厚労省の担当者が調査手法に関する有識者検討会の阿部正浩座長(中央大教授)に、中江氏の意見をメールで伝えた。検討会は「現在の総入れ替え方式で行うことが適当」との素案をまとめていたが、14日夜には「引き続き検討」に変わったという。調査手法は18年1月、中江氏の意見通り「部分入れ替え方式」になり、賃金伸び率の上ぶれにつながった。 野党はこうした中江氏の働きかけによって「通常ないことが起きた」(立憲民主党・長妻昭氏)と指摘する。15年9月14日の姉崎氏らとの面会について20日に「記憶が全くない」と繰り返した中江氏に対し、立憲会派の小川淳也氏が21日、「9月14日の記憶だけがない。極めて不自然だ」と迫った。 ところが、中江氏は「厚労省から説明を受けたという記憶はない。今日も記憶のありのまま答弁している」と改めて述べた。 小川氏は「記憶にない」と答弁した中江氏を当てこすった。「何年か前から森友問題や加計問題で同様の答弁を見ていたのでは。どういう気持ちでご覧になっていたのだろう」 中江氏から意見を受けた厚労省も、その影響によって検討会の結論を変えたことは否定する。 「(検討会の)結論が書き変わった直接のきっかけは、中江さんからの問題提起だったのか」と小川氏に問われた藤沢氏は反論した。「(姉崎氏は)首相秘書官からの示唆などに基づいて判断したのではない、とのことでありました」 相次ぐ官僚の「忖度」 官僚による忖度――。中江氏が厚労省側に「意見」を伝達した直後、厚労省の有識者検討会の方針が一変したことに、野党は疑惑の目を向ける。安倍政権下では同様のことが相次いでいるからだ。 その一つは、学校法人「森友学園」への国有地売却問題だ。首相の妻昭恵氏が、森友学園の新設予定だった小学校の名誉校長に一時就任。学園側は昭恵氏付きの政府職員に財務省への問い合わせを依頼するなど、昭恵氏との関係を財務省側との交渉に利用した。その後大幅な値引きが実現したことから、昭恵氏の存在に財務省が「忖度」したとの指摘がある。 また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題では、内閣府が「総理のご意向」などと伝えたとする文書が文部科学省で発見された。この問題では、国家戦略特区担当の柳瀬唯夫・首相秘書官(当時)が学園関係者と面会していたことも判明。学園の理事長が安倍首相の友人だったため、特別な計らいがあったのではないかとの声があがった。 なぜ官僚らは「官邸」を強く意識するのか。安倍晋三首相は今月20日に連続在任日数が吉田茂(第2〜5次内閣)と並ぶ歴代2位となった。長期政権となる中で、官僚への支配を強めてきたことがその背景にある。 最大の理由が14年に発足した「内閣人事局」だ。各府省庁の幹部人事が官邸によるトップダウンで行われるようになった。森友問題では国会答弁で事実確認や記録の提出を拒み続けた佐川宣寿(のぶひさ)氏が財務省理財局長から国税庁長官に昇任(すでに退任)。一方で「ふるさと納税」の拡充に対し、慎重論を唱えた総務省の担当局長が本省から外されたこともあった。 希望の党の松沢成文代表は21日の会見で現在の官邸と官僚の関係をこう評した。「長期政権で権力が集中しており、官邸のトップには絶対服従との空気が霞が関に蔓延(まんえん)している。忖度の可能性は否定できない」(磯部佳孝、太田成美)
|
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK258掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK258掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。