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キーマンはスットボケ 消えた給付金に安倍政権のア然対応
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247289
2019/02/09 日刊ゲンダイ 文字起こし ※タイトルは紙面による
笑っている場合か(C)日刊ゲンダイ 文字起こし
不毛な審議だった。ようやく国会に出てきた統計不正のキーマンは案の定、真相を語らず、謝罪もなし。15年にも及ぶ毎月勤労統計の不正で約567億円、2000万人以上の雇用保険や労災保険などが過少給付されたのに、頭ひとつ下げず妙なドヤ顔で、野党の質問をかわすだけだった。
厚労省の大西康之前政策統括官が、きのう(8日)午後の衆院予算委員会に招致された。大西氏は統計担当の統括官として、毎勤統計の不正な実態を知り得る立場にいた真相解明の重要人物だ。「賃金構造基本統計」でルール違反の郵送調査を知りながら、根本厚労相に報告を怠ったカドで、通常国会の本格審議が始まる直前の今月1日付で更迭。大臣官房付に異動となった。
自公与党は野党の国会招致要求を「現職ではない」との理由で拒否してきたが、新年度予算案審議と引き換えに渋々承諾。口封じの“幽閉”を解かれたキーマンの発言に注目が集まったが、期待外れもいいところだ。
肩透かしは、野党の追及不足が要因だ。5日の衆院予算委で立憲民主の西村智奈美議員は「カギを握る大西氏に今日も来ていただけない」と約1時間の持ち時間中、大西氏の名前を10回近く呼び、招致を訴えたが、いざ実現したら、参考人席にほぼ座らせっぱなし。質問に立った立憲民主の川内博史議員は「聞きたいことがいっぱいある」と気負っていたのに、大西氏への質問は3、4問程度。それでも、大西氏の答弁は突っ込みどころ満載だった。
■ネチネチ追及すればボロを出すのに…
大西氏は毎勤の不正を「昨年12月13日に初めて知った」と説明したが、統計をつかさどる統括官が、それまで何も知らないのは不自然だ。13日に知りながら、厚労審議官、官房長、総括審議官ら上司に、部下を通じて報告したのは5日後の18日、事務次官への報告が翌19日、大臣への報告は20日と1週間もかかったことも認めた。
なぜ、内部対応がここまで遅れたのか。実は裏で、こっそり口裏合わせでもしていたのではないか。5日の根本の答弁によると、大西氏は口頭で大臣に説明したことになっている。これだって、おかしい。資料もなく大臣に重要事項の説明をする役人がいるものか。
「野党の持ち時間は約3時間もあったのですから、あらゆる疑問点について大西氏にネチネチ、しつこく追及すれば、いずれボロを出したはず。そのほころびから真相に近づくことだってあり得るのに、野党の追及は尻切れトンボ。不正統計で問われているのは、勝手にルールを破り、違法行為と認識しながら、組織ぐるみで嘘の上塗りを重ね、こっそり修正しようとした厚労省の隠蔽体質であり、バレなきゃ何でもやる安倍政権の政治姿勢です。そのド真ん中にいる大西氏の答弁を真に受けるなんて、野党はおかしい。大西氏を呼び出しただけで成果と胸を張るのか。あまり政権を追い込み過ぎて今、解散されたらマズイとでも思っているのかと疑いたくなります」(政治評論家・本澤二郎氏)
弱腰野党には国民もがっかりだ。
座らせっぱなし(左から定塚厚労省官房長、大西前統括官)(C)日刊ゲンダイ
経済損失の責任取らずヘラヘラ、ニタニタ |
野党がこの体たらくだから、安倍政権も図に乗る。6日付の朝日新聞に「大西氏を招致した上で『現在の担当者が答えます』と言わせればいい」と、自民党ベテラン議員のなめた言葉が載っていたが、何てことはない。野党から鋭い質問が飛び出さないから、そこまでやる必要もなかった。
この政権は統計不正の真相解明なんて、屁のカッパ。できる限り「アベノミクス偽装」を大ごとにしたくない態度がミエミエだ。国民への説明責任は常にゼロ回答。国会閉幕まで、とにかく、ごまかし続けるハラだ。
大体、毎勤不正の検証を性懲りもなく、厚労省の特別監察委員会に担わせていること自体、国民を愚弄する政権の体質を物語る。特別監察委は、聴取対象者の3分の2を身内の厚労省職員にやらせ、たった1週間の“お手盛り調査”で「組織的隠蔽は認定できない」との結論を出した。第三者性もへったくれもない特別監察委はサッサと解散し、より独立性の高い組織で出直すのが、せめてもの国民への罪滅ぼしだ。
ところが、きのうの衆院予算委に招致された特別監察委の樋口美雄委員長は「労働政策研究・研修機構理事長として呼ばれているので答弁を差し控える」と繰り返し強弁。再調査の内容を聞かれても「今後の検討に影響を及ぼす危険がある」と答弁逃れだ。
労働政策研究・研修機構は厚労省の天下り法人。そんな身内同然の樋口委員長に第三者性を期待するだけムダなのに、野党議員は「立派な方と存じ上げている」(立憲民主の大串博史議員)と持ち上げる。その様子を安倍首相も麻生財務相もヘラヘラ、ニタニタと余裕たっぷりで見つめる姿は、もうマンガの世界だ。
■大臣ないがしろになぜ政権与党は怒らない
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。
「統計不正の過少給付で、2000万人以上もの国民に総額567億円もの経済的損失を与えれば、マトモな先進国なら政権は即刻、総退陣です。トップは責任を取るために存在するのに、安倍首相は給付金ネコババに居直りですから、唖然とします。大西氏は根本厚労相に1週間も不正を報告しなかったことになっていますが、ここまで大臣が役人にないがしろにされたら、政権与党はもっと怒るべきです。それなのに政権与党を挙げて真相解明に後ろ向きなのは、この政権は『アベノミクス偽装』のグルと見られても仕方ありません」
いつだってそうだ。この政権は、あらゆる不正をごまかし、責任を役人に押しつけ、国民置き去りのウヤムヤ決着が繰り返されてきた。
モリカケ問題では疑惑の渦中にいる安倍昭恵夫人や、加計学園の加計孝太郎理事長の国会招致を拒み続け、真相解明を妨害。森友文書改ざん発覚で昨年3月、ようやく佐川宣寿元財務省理財局長の証人喚問が実現しても、「刑事訴追を受ける恐れがある」と証言拒否を繰り返させた。
加計問題で国家戦略特区担当の柳瀬唯夫首相秘書官(当時)は2017年7月の参院予算委で参考人として呼ばれ、15年に加計学園の関係者らと面会したかと問われても「私の記憶する限りお会いしていない」とシラを切り通した。学園関係者らと官邸で3回面会したと認めたのは、18年5月に改めて参考人招致に応じた時だ。約1年もしらばっくれて真相を隠し、政権に恩を売り続けたのである。この政権は国民の資産である国有地をタダ同然で、首相夫人の息のかかった小学校に売り払おうとしても、特区制度を悪用して首相の“腹心の友”に過剰な恩恵を与えても、お構いなし。国民にバレなきゃ何でもやる。給付金を長年ネコババしても、罪の意識すら感じない。「民は由らしむべし、知らしむべからず」を地で行くのが、安倍政権の本質で、一貫して国民は何も知らずに俺たちに従っていればいいという態度だ。
「安倍政権は数の力で押し切り、強引に疑惑を包み隠してしまう。野党に加え、NHKをはじめとする大マスコミの追及も甘く、何をやっても知らされずに済む。昔の自民党なら、こんな政権はとっくに引きずり降ろしていたはずですが、今や皆、独裁首相の言いなり。国民置き去りの絶望的状況を変えるには、今年の統一地方選と参院選で有権者が目にモノを言わせるしかありません。この政権が亥年選挙を乗り切れば、さらなる絶望と危機が待っているだけ。2019年の日本は戦後最大の岐路に立っています」(本澤二郎氏=前出)
これ以上、給付金ネコババ政権の居直りを許してはいけない。
ネコババおこぼれ鮨食って野党叩く鮨報なのだ!@Trapelus 【バレなきゃ何でもやる国民愚弄】給付金ネコババ政権が居直りの唖然 ようやく国会に出てきた総括官は案の定、何もしゃべらず…繰り返される国民置き去りの「知らしむべからず」…責任取らずヘラヘラ、ニタニタpic.twitter.com/v0iFxN58fJ
— バカボンのパパなのだ! (@HGe2) 2019年2月9日
日刊ゲンダイ巻頭
— 宮澤 望 (@yuakira1) 2019年2月9日
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岸田何様と思ったのか『野党証人に質問少ない。予算審議あるんだ』野党に苦言@tim1134 @iwakamiyasumi
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— a.kimitoki@K-Possibility! (@kimitoki) 2019年2月9日
あらゆる質問を共産党に一本化したら?
【バレなきゃ何でもやる国民愚弄】給付金ネコババ政権が居直りの唖然 ようやく国会に出てきた総括官は案の定、何もしゃべらず、謝罪もなし 野党も追及不足の尻切れトンボで、繰り返される国民置き去りの「知らしむべからず」 経済的損失の責任取らずヘラヘラ、ニタニタ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/JvzhxfKH6O
— KK (@Trapelus) 2019年2月9日
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