http://www.asyura2.com/19/senkyo257/msg/352.html
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こんなこと書くと頭がおかしいと思うだろ?右も左も?まあ、今から説得してやるからな。
まず、昨今の根室市あたりの保守派のへたりぶりはどうだ。北方領土を返せとののぼり旗を官邸に言われておろしたっていうじゃないか。ひと昔なら、右翼とともに自民党前に押し寄せたはずだぞ。今や右翼民族主義者は消えて、似非保守エセ右翼という国家主義者(統制派)だけが残ったわけだな。要するに国家の犬どもだ。
旧北方領土住民もかなりが死んでしまい、その子孫が多数派なのだが、このように安倍に手綱を握られている保守派の連中は、単に土地や利権が欲しいだけで、真の被害者、権利を剥奪された者の意見は無視されている。
安倍の本心は世耕が担当しているロシア利権の獲得と2島だけでも返還して、歴史に名を残したいだけで、ヘタレの元北方領土住民の保守派の子孫や関係者との利害と一致しているわけだ。
まあ、現状批判は置いといて、まずは、政府と各党の北方領土への態度を批判するぞ。まず、吉田内閣から自民党政権に続く保守政府のサンフランシスコ講和条約でのしぶしぶならのソ連の占拠の黙認から、2島返還の1956年日ソ共同宣言、その後のアメリカにつっつかれての4島返還論への変節ぶりはそれこそ外交的な変節者そのものだ。そしてまた、変節者安倍が2等返還論へ戻ったわけだ。
それから、日共の樺太・千島交換条約に基づく全千島列島返還論に至っては、明治7年の状態に戻せというお笑いの論理で、極右にも潜在的支持者は多いだろう。しかし、日露戦争という帝国主義国家同士の終戦処理による南樺太は放棄して、幕府と明治政府の蝦夷地と千島の侵略には目をつむるといういかにも中途半端な発想で、共産主義者が偽善的な帝国主義者の末裔であることを図らずも示した好例である。おまけに千島アイヌと北海道アイヌの居住地の境界はウルップと択捉の間だしな。
では、2島返還論の非現実性と1島(歯舞諸島)返還論について説明しよう。現在、色丹には三千人ものロシア人が住んでいる。ロシアとソ連の歴史は民族流刑の歴史でもある。さらにレジームにとっては、領土を失うことは一つの小島であっても致命的な結果に終わることがほとんどだ。ソ連を分解したエリツィンもアル中で、チェチェン紛争の中で威信を取り戻そうとしているうちにプーチンに政権を簒奪されてしまった。
このように3千人もの住民の難民化は必ず政権の危機に繋がるし、実際、国策で入植しているとはいえ、さらに元北方領土住民のような故郷喪失の悲劇を作り出す意味があるだろうか。仮に彼らが侵略者の子孫であってもだ。もし、日本統治下に彼らの居住が許されたとしても、日本語の習得や日本社会への適応と日本族への同化を余儀なくされ、差別と偏見、ブラック社畜労働といじめ教育、格差社会で、苦しむことはアイヌの現状を見れば明らかだ。それよりは色丹への元北方領土住民とその子孫の移住許可をロシアが下し、積極的な日露の二つの言語併用を推進したほうがよほど両国の住民にとってはハッピーだろう。
しかし、このまま、日露の緊張状態は日本側が何らかの補償を獲得しない以上、進展は難しい。特に経済的な損失は計り知れない。それは天然ガスなどの経産省が考えているようなエネルギー戦略にとどまらず、一帯一路に対抗する上でのユーラシア北部と極東日本との接続をも意味する。例えば、ロシアが将来、EU入りした場合は(これは以外に現実性がある。NATOは仏独合同軍というEU軍の強化等で、無効化しつつある。)日本もEUまで、海を挟んで、数十キロの距離になるわけで、日本のEU入りや準EU加盟国入りも現実性を帯びる。そうなったら、米従属からの離脱も可能となる。
このように何とか日本の保守派国民を納得する着地点が必要なわけだが、安倍自民は長年自ら推進してきた北方領土キャンペーンが故に逆にニッチもサッチも行かなくなっているわけだ。簡単に言えば向かいの隣人が4千万円返さねーとがきに言い聞かせてきた親父が実は2千万円だったと前言を翻している感じだ。
で、一島返還論が唯一の実現可能な両国が満足する解決策である理由を示そう。まず、歯舞群島には軍隊しか駐留しておらず、一般住民は居住が禁止されている。これは最前線であるととともに国外脱出等を防ぐためでもあろう。このように歯舞群島はロシアの大地というよりも、軍事基地という性格が多い。そのため、日露平和条約の承認によって、歯舞の軍事基地の存在意義も薄れるし、退去する一般住民は皆無である。ロシアにとっては半径5キロにも満たない岩礁をくれてやったぐらいの国内宣伝で乗り切れるだろう。
それでも両国にとって難しいなら、色丹のロシア統治下での元北方領土住民とその子孫の居住許可と歯舞の日本統治下でのロシア人の居住許可をセットにすればいい。わざわざ共同統治にすると問題が多発するだけだし実際不可能だ。
それから、目玉は返還後の歯舞群島のアイヌ自治区創設だ。日共にかけているのは北海道も千島もアイヌが原住民だという真実だが、すでにプーチンは北方領土や千島の百人ぐらいのアイヌ族を少数民族にリスト入りさせた。これで、北方4島の名称をロシア共和国アイヌ自治区にされたら、もう、ロシアの王手で、日本の主張など国際社会に通じない。ああやっぱり帝国主義国家の末裔である日本は沖縄と同じく、北の果てでも少数派や少数民族をいじめぬいてきたという事実が世界で白日のもとにさらされるわけだ。
だったら、先手を打って、歯舞をアイヌ自治区にすればいい。実際的には歯舞群島全体の議会を二院制にして上院をアイヌ議会にするのだ。アメリカの上院のような優位性を持たせる。うまくいったら白老町でもやればいい。もちろん、居住は全日本人も自由で、外国人も自由である。沖縄には転入してない内地の若者が数万単位でいるというが、彼らのような若者が歯舞にも来るだろう。利権にまみれた北方領土元住民の末裔や関係者に限定してはダメだ。一種の特区で、中央官庁の諸規制をできるだけかけない。沖縄県のように景気が良くなるし、今後の日本の自治のモデルケースにもできる。
まとめだ。歯舞1島返還論の利点は、1、色丹の3千人のロシア住民を国家間の都合で難民化させない(この視点を持つ日本の評論家やマスコミは皆無。)。2、アイヌ自治区の創設(これもまたしかり)。3、ロシアと欧州圏との経済的文化的政治的結合・連合。ひいては米従属からの離脱。
まあ、考えてくれ。
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