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●今だけ、金だけ、自分だけ みんな“アベ友”という疑惑
最近のマスメディアやネットの話題は、厚労省の毎月勤労統計調査の不正問題、アベノミクス偽装、腰砕けな北方領土交渉、総務省の物価統制疑惑。
細野豪志衆院議員自民入党希望騒動、女児虐待死事件、公的年金15兆円損失、実質賃金マイナス。
国民・自由会派、官房長官の望月記者締出し事件、日韓関係悪化、片山さつき疑惑、沖縄県民投票等々だが、今夜は女児虐待死事件を切り口に、日本人の劣化について考えてみたい。
毎日新聞の社説は次のように述べている。
≪ 小4虐待死で新事実 致命的ミスをなぜ重ねた
千葉県野田市の小学4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が死亡した事件で新たに衝撃的な事実が明らかになった。
心愛さんが虐待を否定する文章を書いたことを児童相談所は不審に思いながら、父親の元に戻していた。心愛さんからうそだと直接告げられても手を打たなかった。なぜ児相は致命的ミスを重ねたのか、社会全体の問題として解明する必要がある。
2017年11月、学校のいじめアンケートに心愛さんが「お父さんにぼう力を受けています」と書いたことから、県柏児相は心愛さんを一時保護している。
18年2月、児相は心愛さんを自宅に戻すかどうか判断するため父親と面会した。この時点で父親は市教委からアンケートのコピーを受け取っていた。その上で父親は、心愛さんが書いたとする「お父さんに叩(たた)かれたのは嘘(うそ)です」「児童相談所の人にはもう会いたくない」という文書を見せ、「今日にも連れて帰る。名誉毀損(きそん)で訴える」と強く迫った。
小学4年生にしては不自然な文面なのに、児相は心愛さんに確認しないまま自宅に戻す決定をした。第一の致命的ミスである。
翌3月、心愛さんは学校で児相職員と面会した。母親に会ったとき「こういう手紙を書くように」という父親からのメールを見せられて書いたものであることを打ち明けた。
虐待されていることを否定する文章を書かせること自体が虐待だ。その時点でどうして心愛さんを保護しなかったのか。せめて警察などと連携して父親に確認すべきではなかったか。これが第二のミスだ。
児相は今になって「最初から書かされた可能性があるとは思っていた」という。うそだと気づきながら目をつぶっていたのである。
児童福祉法の改正のたびに児相や学校、警察などの連携強化が図られてきた。児相には専門職の増員や研修の充実、弁護士の配置も定められた。安倍政権はさらに4年間で職員を2890人増やすという。
ただ、これらの取り組みだけで済むのだろうか。児相や自治体、国が定める制度のどこに欠陥があるのかを、構造的な問題として捉え直すべきである。穴の開いたバケツに水を入れるだけでは、虐待から子どもを救うことはできない。
≫(毎日新聞2月2日付社説)
安倍首相は小4女児児童虐待死亡事件に関し、両親が逮捕された事件に関し「誠に痛ましく、あってはならない。あらゆる手段を尽くして児童虐待の根絶に総力を挙げる」と述べた。
安倍政権が総力を挙げても、日和見的で、その日その日を、つつがなく過ごすことが至上命題の最近の日本人に、このような問題に責任を持って対応できる役人がどれだけいるのか、甚だ疑問だ。
安倍が杉田和博官房副長官は児童虐待の未然防止に全力を挙げるよう指示したようだが、児童相談所の最大の仕事は、この児童虐待への対応だ。この業務が疎かになるのなら、児童相談所など不要と云っても過言ではないほど最重要な業務だ。
児童相談所と自治体と警察の連携が最低なことが、第三者的な眼で感じる。
この事件のように、高圧的父親の存在は、モンスターペアレントが多数存在することからも、予見可能だったはずだ。
自分の実の娘を、ここまで虐待できる父親がいる以上、義父ともなれば、その確率は上がることも、公的関係機関は充分認識すべきだ。
結局、行政の仕組みよりも、国民全体の質の低下の速度が速いために、すべての行政サービスが、後手後手に回るのが、現在の状況なのだろう。
以下に紹介する、女性の発言者への「嫌がらせ」と、アメリカ人歌手アリアナ・グランデさんがインスタグラムに載せた1枚の写真への、意味不明なバッシング記事などを読んでみると、ホトホト、日本人が病み始めたと感じる今日この頃だ。
≪ 発言したら嫌がらせに下着が届く 女性7人「屈しない」
社会問題などを積極的に発言している女性に、注文していない通信販売の女性用下着などが送りつけられる被害が相次いでいる。被害を受けた地方議員や弁護士ら7人が7日、東京都内で記者会見し、「被害を可視化し、『屈しない』と声を上げたい」と訴えた。
北九州市議の村上聡子さん(53)は昨年4月、前川喜平・元文部科学事務次官の講演会の司会を務めたことで誹謗(ひぼう)中傷を受け、6月以降、ブラジャー16枚などが送りつけられた。「物陰から石を投げる行為。物を言うとたたかれる社会の土壌を変えたい」と語った。
7人の被害は、2017年から今月までで、計約30件。通信販売の代金引換を悪用し、千円台〜3万円の化粧品や健康食品などを事務所や自宅に送りつけられた。確認できた注文はがきはいずれも、山口の消印が押されていたという。
太田啓子弁護士(42)は「性差別や性暴力についてメディアの取材を多く受けるようになった時期と符合している」と証言した。
子連れで議場に入ったり、本会議中にのどあめを口にして懲罰を受けたりした熊本市議の緒方夕佳さん(43)は、化粧品を送りつけられ、勘違いした家族が一時代金を支払った。
「ストレッチパンツ」などが届いたアジア女性資料センターの浜田すみれさん(34)は「(商品の選び方が)気持ち悪いし、性的嫌がらせにもあたる」と指摘した。
SNSなどを通じて互いの被害を知り、昨年末から「被害の会」として情報を共有している。村上さんは刑事告訴し、福岡県警が業務妨害などの容疑で捜査中。他の6人も告訴を含めて今後の対応を話し合うという。
作家の北原みのりさんは「私自身、黙ることでなかったことにしてしまおうとした」と振り返り、「仲間がいるということで声を上げた」と語った。
記者会見には、猿田佐世さん(弁護士)と、菱山南帆子さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局次長)も参加した。(柴田菜々子、小野大輔)
送りつけられた主な商品
・太田啓子さん(弁護士) 美容ドリンク、化粧品、ダニ取りマット
・緒方夕佳さん(熊本市議) 化粧品、生活雑貨
・北原みのりさん(作家) ブラジャー、健康食品
・猿田佐世さん(弁護士) 化粧品、カラオケ用マイク、育毛剤
・浜田すみれさん(アジア女性資料センター) ズボン、ポロシャツ、健康食品
・菱山南帆子さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局次長) 化粧品、オリーブオイル ・村上聡子さん(北九州市議) ブラジャー、まな板、健康食品
≫(朝日新聞デジタル)
≪「七輪」とタトゥーしたら… 米歌姫「日本語もういい」
若い世代を中心に、世界中で人気を集めるアメリカ人歌手アリアナ・グランデさん(25)。大の親日家で、熱心に日本語を学んでいることでも知られる。だが、ある騒動を機に勉強をやめると宣言し、自身のサイトから日本語が書かれたグッズを取り下げてしまった。世界の歌姫に何があったのか。
「(日本語の)レッスンを受けるのはやめます。情熱があって、楽しんで習っていたのに。日本に住んでみたいとも本気で思っていた。でも、もういい」
2月上旬、アリアナさんは自身のツイッターにそう投稿した。現在は削除されているが、米メディアなどが内容を伝えている。
アリアナさんは幅広い音域と豊かな歌唱力で、2013年のデビューアルバム「ユアーズ・トゥルーリー」が米ビルボード初登場1位を獲得。17年には日本ゴールドディスク大賞「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を洋楽部門で受賞した。ネットでの影響力も大きい。インスタグラムのフォロワー数は1億4千万人で世界4位とされ、ツイッターのフォロワー数も6千万人を数える。
そんなアリアナさんは大の日本好きとしても知られ、15年2月には「わたしはべんきょします!」という言葉とともに、日本語を練習する直筆のノートをツイッターに公開。16年4月には熊本地震を受けて「きょうの じしんで ひがいを うけた かたがたへ、 わたしの あいと いのりが とどきますように。」と投稿した。
1月に発売した新曲“7 rings”では、品川ナンバーの車など、ミュージックビデオに日本語が多数登場する。今回の騒動のきっかけとなったのは、その“7 rings”だった。
アリアナさんは1月下旬、自身のインスタグラムに1枚の写真を掲載。手のひらに大きく「七輪」と書かれたタトゥーで、“7 rings”発売を記念して入れたものだった。曲名の“7 rings”は和訳すると「七つの指輪」。短縮して「七輪」と彫ったとみられる。
だが「七輪」といえば日本では肉や魚などを焼くコンロを指す言葉。そのためアリアナさんに対しては「日本のバーベキューグリルだ」、「『七環』じゃダメだったのか」などという声が寄せられた。
間違いを認めたアリアナさんはその後、「七輪」の下に「指♡」とタトゥーを彫った。
すると、今度は「七輪指みたいで変だ」などの投稿が相次ぎ、アリアナさんが日本語を使うことへの揶揄(やゆ)にまで発展。「浅はかで、文化の盗用だ」「私は日本人だけど、日本のことをよく知らない人に使ってほしくない」といった投稿が相次いだ。
アリアナさんは以下のような一連の投稿を掲載した。
「私が漢字を使うことができないのは明らかでしょ。私にどうしろって言うの。(日本語への)愛と感謝があってやったことなのに。私に何を言ってほしいの?」
「このようなミスをしても、気にしない人がいるのは分かる。でも、私はとても気にしてしまう。私に何をしてほしいの? 何て言ってほしいの? マジで」
「すごく心配になっちゃった(笑) 私は人を傷つけることが嫌い。このアプリ(ツイッター)にいる人は、純粋なミスをした人に対して許すことはできないみたい。自分のことしか考えないのね」
「私の日本のファンは、私が日本語を使ったり衣装に日本語を入れたりしていると、とても喜んでくれた。でも、日本語が使われたグッズは私のサイトからは全て削除した」
日本のツイッターではアリアナさんに対し、「かわいそう」「日本のことを嫌いにならないで」といった声が上がっている。(軽部理人)
≫(朝日新聞デジタル)
ネット通販代引きやデリバリーなどは匿名性が特徴だ。ツイッターやインスタグラムへの書き込みなども匿名性が強い。
ネット社会が、匿名性であることで、本質的な人間の愚かしさが誘発されたのか、最近の人間が、今だけ、自分だけ楽しければ、もう、その先は良いと思っているのか、その辺の問題は、ニワトリとタマゴ問題だ。
あくまで推測だが、将来に明るい見通しのある時代であれば、おそらく、多くの人間が、もう少し抑制的な態度が取れるのだと思う。
動物的感なのか、合理的な見解かどうか判らないが、安倍首相ではないが、今だけ、自分だけの精神は浸透しているようだ。
安倍の、「今だけ、金だけ、自分だけ」から、金を抜いただけなのだから、いわば、最近の日本人はかなりの確率で、“アベ友化”しているのかもしれない。
いや、金だけも、額こそミミッチイが、金だけも当て嵌まるとすれば、多くの人間が“アベ友”なのかと天を仰ぐ。
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