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2月 06, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<暴力を受け、誰にも相談できず、警察にも行けなかった――。死亡した千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)の母親なぎさ容疑者(31)が友人女性へ送っていたLINE(ライン)のメッセージや女性の証言からは、父親の勇一郎容疑者(41)による娘への暴力を止められなくなり、孤立していた様子が浮かぶ。
女性は事件後の1月26日朝から27日夜、なぎさ容疑者と十数回、LINEでやりとりした。
勇一郎容疑者による心愛さんへの暴行について尋ねると「初めは、私の見ていないところでやってたと思います。後から心愛から聞かされてるので…私も止めに入った時に、何度か暴力受けてます」と返信。「頼れる人いなかったの」との問いには「千葉には誰も知り合いいないので、誰にも相談できなかったし、警察に行こうとした事もあったけど、結局行けませんでした」と答えていた。
始まった時期については「多分千葉に引っ越してきて、しばらく経ってからだと思います」と説明し、事件について「私が助けてあげられなかったから悪いんです」「どうにかしたいけど、どうする事もできませんでした」とした。
一方、「元々暴力はあったのか」と聞くと「はっきりは分からない」と返され、女性は「まるでひとごとだ」と感じたという>(以上「朝日新聞」より引用)
父親の虐待により殺害された千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さんの母親も逮捕された。母親も父親からDVを受け、恐怖から心愛(みあ)さんをいじめから救い出すことが出来なかったようだ。
暴力被害を受け続けると、被害者は心を病む。暴力を振るう者は暴力で相手を屈服させて支配する。それは国家権力も同じだ。治安維持法と特高警察で武装した戦前の日本もそうだった。
母親は千葉県に知り合いがいないからだれにも相談できない、と親しい友人にラインを送っていたようだ。それではなぜ、その親しい友人は母親を管轄する警察なり児相に相談しなかったのだろうか。
当の管轄する児相がマトモでなく、児童を保護する施設でなく、自分たち公務員が一時的に温めるだけのポストだと考えていたようだから詮無いことだ。父親のイジメと母親の育児責任放棄により殺された心愛さんの気持ちを思うとやり切れない。
この国は本気で子育て支援を行うつもりなのか。それとも政治家たちは官僚たちのおざなりの作文を読んで「子育て支援」と叫んでいるだけなのか。
経済的、制度的に安心して育てられる環境さえ整えば、誰だって子供を産み育てたい。そうなってないから、日本の出生率が低下している。その病理を解明し、対策を立てるのが政治家の仕事ではないか。
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