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平成が終わる年、「新しければいい」という軽薄な風潮に与するな
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2019.01.14 菅野完 ハーバー・ビジネス・オンライン
写真/時事通信社
「新しけりゃいい」ってもんじゃないだろう
2019年がやってきた。言うまでもなく、今年「平成」が終わる。
中国に倣い、一世一元の制度が日本に導入されたのは、明治のこと。それ以降、元号の変わり目とは「新時代の幕開け」を象徴すると同時に、「天皇陛下の御不例」を強制的に意識せざるを得ない代物だった。しかし今回は違う。素直に新時代の幕開けだけを祝うことができる。
なに憚ることなく新時代だけを祝うことができるようになると、今度は「新しければなんでもいい」という軽薄な風潮がもてはやされるようになる。だが、誰でも目にできる時代の境目で「新しい」と珍重されるものとは、単に「属性として新しい」にすぎないことがほとんどだ。
そのわかりやすい事例が『文學界』の1月号に掲載された、落合陽一と古市憲寿の対談だろう。
5大文芸誌の一角を担う同誌が平成最後の年の年頭に「平成考」なる企画を立てるのはごく自然なことだ。そこで落合信彦の息子と上野千鶴子の弟子に対談させるのも自然な成り行きだろう。それになによりこの2人は、メディアの世界が飛びつきがちな「わかりやすい若者キャラ」を有してはいる。
だが、内容がいただけない。2人が展開するのは、「新しいテクノロジーへの期待」と「財源とコスト」という話。確かにAIや仮想通貨など取り上げられる題材は目新しいかもしれないが、テクノロジーの進歩に眼前の社会問題の解決を頼る姿勢などそれこそ明治の昔からあるし、なによりあらゆる政策課題を「財源とコスト」で語ってみせるのは、その分野に通暁せずとも手っ取り早く「なんか言ってる風を装える」手法で、詐欺師の常套手段でしかない。
目新しさやコスパより重要なものがある
新しい元号、来るべき東京オリンピックなどなど、あと1、2年は「新時代」を意識せざるを得ないイベントが目白押しだ。これを好機とばかりに、「新しさ」だけを売りにする詐欺まがいの連中が跳梁跋扈するのだろう。
「新しいことはいいことだ」「古いことはだめなこと」と、極めて幼稚な価値判断だけで物事を推し量る連中の声が大きくなっていくに違いない。そうした連中の吹く笛に合わせて踊り、既得権益の打破だ、橋下徹の新党だ、新しい憲法だと、浮かれる連中も増えるのだろう。
だが私はそれに与しない。
なにがあろうと私は、新奇さや、費用対効果の良さなどという、子供のような議論で全てをなぎ倒していく連中には中指を立て続ける。
それが、「この世の中には、コストパフォーマンスや目新しさなどの単純な価値よりも、もっと重要なものが確かに存在する」ということに気づくことができた「大人」のとるべき態度、いや、責務だろうと信じるからだ。
<取材・文/菅野完> すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。現在、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中。また、メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(https://sugano.shop)も注目されている
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— ハーバー・ビジネス・オンライン (@hboljp) 2019年1月13日
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— 仮想通貨ニュース@相互フォロー (@coin_sa_m) 2019年1月14日
様々な論点が読めるという意味では、貴重なソース。
— Yashy-Kikuno【本垢】 (@YashyKikuno) 2019年1月13日
”子供のような議論で全てをなぎ倒していく連中には中指を立て続ける。”って、まぁおゲフィンだ事。→平成が終わる年、「新しければいい」という軽薄な風潮に与するな | ハーバービジネスオンライン https://t.co/oaUs1qQOtG #落合陽一
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