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ヒドロキシクロロキンの効果を否定する論文が続いて発表された裏に利権
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202006040000/
2020.06.04 櫻井ジャーナル
日本やアメリカの有力メディアや政府はCOVID-19(新型コロナウイルス)に有効な薬としてギリアド・サイエンシズのレムデシビルなる抗ウイルス薬、あるいはビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団などが推進しているワクチンを宣伝している。
それに対し、中国やイタリアなどでの経験からキューバで研究が進んでいるインターフェロン・アルファ2b、あるいは抗マラリア剤として知られているヒドロキシクロロキンが効果的だとする話が伝わっている。
また、ヒドロキシクロロキンからヒドロキシル基を取り去った構造をしているクロロキンがコロナウイルスに対して有効だとする論文が2005年8月22日、ウイルス・ジャーナルというNIH(国立衛生研究所)の公式刊行物に掲載された。
キューバの医療制度が優れていることは有名で、マイケル・ムーアが監督し、2007年に公開された映画『SiCKO(シッコ)』ではアメリカの無残な医療体制と比較する形でキューバの情況を紹介している。そうしたアメリカの無様な状態を明らかにするキューバの話をアメリカやその属国の政府や有力メディアは無視する。
抗マラリア剤が有効だということになると、アメリカをはじめとする西側の医療利権グループにとって大きなダメージになる。そうした薬は安いからだ。
そうした中、5月22日にヒドロキシクロロキンやクロロキンは患者の死亡率を上げるとする論文がイギリスのランセット誌に掲載されたのだが、すぐにデータが実際の数値と合わないことが発覚、同誌の編集部はその論文について重大な科学的疑問があると6月2日に告知している。この論文が理由でWHOはヒドロキシクロロキンの臨床試験を中止していたが、この問題が発覚したこと受けて再開した。その翌日、アメリカのニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌にヒドロキシクロロキンはCOVID-19に有効でないとする論文が掲載された。こうした論文が純粋に学問的な目的で書かれたのかどうか、疑問に感じる人もいるだろう。
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