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私の世界はどこに行ったのだろう?
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2020年6月 3日 マスコミに載らない海外記事
2020年5月27日
変化は常に進歩とは限らない
Paul Craig Roberts
不正開封防止、対小児安全包装がなかった頃のことを覚えている。それは多文化主義とアイデンティティ政治の前、我々が、まだお互い信頼し合うことができ、親が賠償責任責任を会社に押しつけず、自分の子供に対する責任を受け入れていた時代だった。
州所得税と物品税がなかった頃も私は覚えている。国家はそれなしで責任を果たすことが可能だった。
郵便切手は一セントだった。中流階級の家は11,000ドルだった、中流上層の家は20,000ドルだった。百万ドルは大金だった。億万長者はいなかった。
フロリダ州、ペンサコーラ海軍基地の航空博物館は通りが1940年代から再建されていた。レストランのメニューは69セントで完全な夕食がたべられた。
私が最近、パブリックス・スーパーマーケットの領収書をチェックしながら、それを思い出した。パン一個、3.89ドル、有機卵1ダース、4.95ドル、ホットドッグ6個のパッケージが5.49ドル、小さなトマト8つで 5.19ドル、ベビーホウレンソウ、一パッケージ、4.19ドル、約2リットルの牛乳4.59ドル、ペーパータオル、二ロール・パッケージが5.99ドル。私が5歳か6歳だった頃、母親は私にパン一個のため、10セント硬貨を持たせて、パン屋に行かせたり、一リットルのミルクのため、11セントを持たせて、マーケットに行かせたりしたものだ。土曜午後の映画二本立ては10セントだった。コカコーラ(ビン24の本)のケースは一ドルだった。10セントで、ペプシコーラとムーンパイ、建築作業員用昼食が買えた。子供は工事現場に捨てられたペプシコーラ・ビンを探したものだ。当時清涼飲料のビンには、2セントの前払い金があった。ビン一本にはダブル風船ガム四個の価値があった。ビン五本で、土曜日の2本立てが支払えた。
10セント硬貨、25セント硬貨と0.5ドル硬貨は銀で、ドル銀貨もあった。ニッケル(5セント・コイン)はニッケルだった、ペニーは銅だった。FDRは1933年に金貨を止めた。銀コインは1965年に消えた。アメリカ最後の実物貨幣、銅のペニーは1983年に消滅した。今連中は、ペニーをすっかり無くすことを話している。
小遣い銭については、我々の多くが新聞配達で育った。新聞配達以外で私の最初に雇われたのは、高校の夏、一時間一ドルで、紡織工場での1番方の仕事だった。それは大変な仕事だった。週40時間の仕事で、源泉徴収税後の手取り給与は33ドルだった。
5歳の時、親が児童遺棄と危険行為のかどで児童保護サービスに逮捕されずに、私は一人で安全に学校と家の間、1.6キロ、歩くことができた。
学校では、同級生に脅威と見なされて、精神鑑定に送られることなしに、戦闘機や軍艦や銃の絵を描くことができた。戦争は、成長過程の一部に過ぎなかった。警察は呼ばれず、我々は手錠をかけられて拘置所に連れ去られなかった。今日では、どろぼうごっこや、カウボーイとインディアンごっこをして、想像上の銃として指でお互いを指す子供は警察に保護されて終わる。喧嘩は暴行罪とされ、もしかすると前科になりかねない。
私が子供として持っていた種類の自由は、へき地以外には、もはや存在しない。私がこれを考える時、私は今の子供たちが、そういうものに気付いてさえいるか疑問に思う。彼らはビデオ画面の仮想世界に住んでいて、実世界を知らないのだ。ヌママムシに十分注意しながら、小川でザリガニを獲ったり、ツタウルシにかぶれずに、広々とした場所で旗取りゲームしたり、近所の子どもと野球したり、小川をせき止めて、泳げる場所を作ったり。今日こうしたものは、知られていない遊びになってしまった。
雨が降ると我々は本を読んだ。12歳の時、ロバート・ハインラインの『タイタンの妖怪』を読んだのを覚えている。今、12歳の子供が本を読むだろうか? サイエンスフィクションは、ビデオゲームと競争できるだろうか?
私は握手で取り引きがまとまった頃のことを覚えている。今日では、弁護士が契約書でさえ履行不能だと言う。
我々は「鏡に映った自分の姿を見て」適切に振る舞うよう教えられた。今日では、人は誰かを出し抜いたり、人をだましたりしない限り、鏡に映った自分の姿を見ることができない。性格は、今日不適当と見なされる習慣と同様、過去のものだ。若い人に意見をしようとする年配の人は、注意を惹こうとして、若い人の腕や腿に手を置いたものだ。今同じことをすれば、性犯罪で告発される。私の二人の祖母たちは、おそらく性犯罪者として閉じ込められたろう。
告げ口は望ましくない、勧められない行為だった。今日我々は告げ口するよう奨励される。飛行機の便で、搭乗を呼びかけらのを待ち受ける間に、数十回、奨励されるだろう。静かな袋小路の隣人たちは、監督されずにお互いの子供が遊んでいると、報告するため児童保護サービスに電話をするのだ。
私は黒人のアメリカ人が、皆と同様に扱われるのが願いだと言った頃のことを覚えている。連邦政府契約に、黒人が所有する会社だけが入札可能な、人種特別枠が導入される前のことだ。特権を得た瞬間、人は他の人々と同じなのことを望まなくなる。黒人は白いことは特権だと言う。もしそうなら、それは黒人の特別枠特権に対し、農務省を訴えたセレステ・ベネットの企業Ultima社にとっては十分な特権ではなかった。彼女の白人特権と、彼女の性的特権は、黒人の特別枠特権に敗北したのだ。
もし私の親や父母が生き返ったら、彼らが逮捕されずに、安全に動き回れるようになる前に、彼らは1年間の訓練が必要だろう。彼らはその習慣的行動パターンから抜け出すよう、しつけを受け、今日は許されない言葉や言い回しを教えられなければなるまい。彼らは、都会に立ち入り禁止区域があるのを理解するのにてこずるだろう。ダイアナ・ジョンストンのCircle in the Darknessという素晴らしい本で、1940年代に、12歳の子供の彼女が一人で南西ワシントンD.C.の海岸周りを、邪魔をされずに、ぶらぶら歩くことができたと書いてあるのを読んで、私は自分の子ども時代の安全さを思い出した。
昨日、私は新しい住宅所有者保険を受け取った。それには89ページの警告と定義と責任説明があった。人は本当に自分が保険を掛けているのかどうかわからないのだ。
私は54年ものジャガーを47年間所有している。取り扱い説明書は、自動車をどのように運転し修繕すべきか書いてある。友人が私に彼の21年ものポルシェの取り扱い説明書を見せてくれた。私のジャガー・マニュアルの取り扱い説明ページより、賠償責任から製造業者を守る警告ページのほうが多いのだ。今では、人が購入するどんな道具も取り扱い説明より警告ページの方が多い。
私のわずかばかりの、高価なAARPメディケア補足保険証書が届いた。それには、証書のスペイン語、ベトナム語、タガログ語、ロシア語、アラブ語、ハイチ・クリオール語、フランス語、ポーランド語の保険、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、日本語、モン語、イロカノ語、ソマリ語、ギリシャ語、グジャラート語の説明支援サービスが利用可能で、性、年齢、人種、肌の色、障害や、出身国による差別がないと書いてあった。通知には差別されたように感じた場合の市民権コーディネーター連絡先も明記してある。AARPは、差別の苦情申し立てをする場合、支援を求めて電話する場合の番号まで書いている。
私は差別されているように感じている。だがそれは対象とされている差別ではない。私は自分の国が奪われたか、私が誘拐されたかして、自国とは思われない、どこか知らないよその場所に置かれたように感じるのだ。
ジョージア工科大やオックスフォード大学からの寄付募集書類を受けとる際も、私は同じことを感じる。ジョージア工科大は、主にジョージア州内の青年で構成される全員男子の学校だった。オックスフォード大学は男性、女性という性によって分けられており、メンバーの圧倒的多数はイギリス人だった。今日、女子大以外、全ての大学は共学だ。オックスフォードとジョージア工科大から送られる寄付募集資料の写真に、白人男性は、めったにいない。私は多数の女性や多様な人種を見て、一体どこの大学かと思う。進歩であれ、そうでなくとも、両校は私が覚えている学校ではない。私が覚えている学校が奪い去られたわけではなく。何か他のものが今そこにある。
多分それは、いつもそうだったろうが、今日では、人が非常に長い間生きると、自分が暮らした世界より長生きしてしまうのだ。友人たちが死に絶えるにつれ、誰も正確にそれを覚えてはおらず、現代社会の狙いに奉仕するため、意図的な虚偽表示の中へと、自分の世界が消えて行くのを目にすることになるのだ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/05/27/where-did-my-world-go/
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