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https://www.cnn.co.jp/world/35150363.html
2020.03.05 Thu posted at 15:45 JST
テヘラン(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大するイランで、感染拡大の封じ込めの一環として受刑者5万4000人を一時釈放する方針であることが5日までにわかった。
半国営通信ISNAが当局者の話として伝えたところによると、保健省が受刑者の釈放の監督を行う。釈放後にどこに滞在し、またどのように所在を追跡できるようにするのか詳しい説明はなかった。
同当局者は「凶悪犯罪の受刑者か否かを問わず、受刑者の健康状態は我々にとって極めて重要な問題だ」と語った。
テヘラン郊外のエビン刑務所では、所内で新型コロナウイルスの感染が拡大しているとの情報がある。
同刑務所には英国系イラン人の女性がスパイ容疑で収監されており、英外務省は在イラン大使と連絡を取り、イラン政府に対し状況の説明を求めているとの声明を出した。
同省はまた、女性の置かれている状況を評価するために、早急にエビン刑務所に専門家の立ち入りを認めるようにイラン側に要請しているとも明らかにした。
この女性の家族によると、女性はエビン刑務所内で自身がコロナウイルスに感染したと感じているという。
同国ではコロナウイルスの感染者数が2922人、死者数は92人に達した。同国中部にはイラクやアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどから大勢の人々が訪れる宗教都市ゴムがあり、同地に関連した症例の報告も周辺諸国から上がってきている。
対応に迫られるイラン保健省は3日、30万人の医療従事者や専門家を医療システムに投入すると発表。ただ、医療設備が十分整っておらず、また経済制裁による医薬品や医療機器の価格高騰が続く状況で、感染拡大に効果的に対応できるかに懸念の声が上がっている。
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イランが受刑者5万4000人釈放 刑務所過密、新型コロナ感染防止 大統領「感染、全土に」
https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/030/054000c
新型コロナウイルスの感染が深刻化しているイランの司法当局者は3日、過密状態の刑務所での集団感染を防ぐため、国内の全受刑者の3分の1にあたる約5万4000人を緊急的に一時釈放することを認めたと明らかにした。AP通信などが伝えた。イランでは2月19日に中部コムで最初の感染者が確認されて以降、3月4日までに2922人が感染し、92人が死亡した。
報道によると、釈放が認められたのは検査で陰性が確認され、保釈金を支払った受刑者。禁錮5年以上を宣告されている受刑者は釈放されないという。実際に釈放された人数は不明。
ロウハニ大統領は4日の閣議で「感染はほぼ全土に拡大している」との認識を示した。保健省の次官や副大統領ら政府高官も相次いで感染。最高指導者ハメネイ師の顧問を務める側近も死亡したと報じられており、政府機能を揺るがしかねない事態になっている。
核問題などを巡りイランへの経済制裁を強化している米国のトランプ大統領は2月29日に「イランを支援する用意がある」と申し出た。これに対しロウハニ大統領は4日、「制裁解除が先だ」と述べ、米国の援助を拒否する考えを示した。【カイロ篠田航一】
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