トランプの中東和平構想の帰趨　中東平定の大欲は在るか？佐藤鴻全

トランプの中東和平構想の帰趨　中東平定の大欲は在るか？
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投稿者佐藤鴻全日時 2020 年 2 月 02 日 06:18:43: ubCRqOmrnpU0Y　jbKToY2DkVM

■トランプの中東和平構想の帰趨　中東平定の大欲は在るか？

◆構想の中身◆
米国トランプ大統領が、懸案の中東和平構想を11月28日に発表した。2年以上前の2017年11月頃から「世紀の取引（ディール）」として喧伝されていたもので、何度も発表を延期された末に漸く今回発表された内容はかなりイスラエル寄りのものだ。

この構想の詳細と背景は、中東ジャーナリストの川上泰徳氏の下記Yahoo！ニュースに的確に纏められている。
■トランプ大統領の中東和平構想の検証　新たな中東危機に火をつけるか(川上泰徳) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kawakamiyasunori/20200201-00161351/

その概要は、二国家方式で主権を制限した上でパレスチナ国家を認める一方、イスラエルの入植地の併合を認め、聖地エルサレムをイスラエルの首都とし、パレスチナ難民の帰還権を否定している。イスラエル側の主張を一方的に反映したもので、これまでの中東和平の前提から逸脱した異例の内容となっている。パレスチナ国家の首都は、東エルサレムの一部であり、イスラエルが建設した分離壁の外にあるアブディスに置く。分離壁はパレスチナとイスラエルの境界となると言ったものだ。

パレスチナ自治政府は、正式発表を待たずに受け入れ拒否と辛らつな批判を表明している。
イランとトルコも発表後、同様に反発を示した。国連のグテレス事務総長は、1967年の第3次中東戦争以前の境界線に基づく国境への回帰を求める国連決議に反するとして、トランプ和平構想を認めない姿勢を示した。

一方、好意的に受け止めたのは、エジプトと、サウジアラビアを筆頭とした湾岸アラブ諸国のアラブ首長国連邦（UAE）、バーレーン、クウェート、オマーン等であり、トランプ容認し米仲介によるパレスチナとイスラエルの直接交渉を求めるという姿勢だ。

◆中東平定とハルマゲドン◆
トランプ政権の対中政策は、ある意味シンプルで明確だ。軍事力、対米黒字、一帯一路、5Ｇ、電気自動車、自動運転、デジタル人民元等で米国覇権に挑戦する中国の牙を抜いてその野望を叩き潰し、米中覇権戦争を制するというものだ。今回の新型コロナ肺炎は図らずもその後押しとなるだろう。

それに対して、トランプの中東政策は全容が見えない。シェール革命で中東の石油は不要となったものの、国際原油価格維持と中国への原油輸出を押さえその生命線を握るために、維持コストを下げながらコントロールはして置きたいという大きな戦略は読めるが、それ以下の具体策が不明だ。

イラン核合意離脱でイランの核開発の完全阻止を図るが、一方の実質的核保有国であるイスラエルに核廃棄をさせる事はほぼ不可能の中、誰が将来イランに核の傘を提供するかという問題が残る。
トランプは、IS征伐やクルド問題等の中東諸問題解決に、プーチン率いるロシアを引き込みその力を使おうとする一方、NATOに中東諸国の追加加盟を促したりもしている。（NATOに中東諸国の追加加盟が必要＝トランプ米大統領　ロイター2020年1月10日　https://jp.reuters.com/article/usa-trump-nato-idJPKBN1Z903R）

トランプは、今回の中東和平構想をそのまま掲げ、大統領選まではユダヤの金とキリスト教福音派の票を引っ張るつもりだ。

トランプのユダヤ好きは、選挙資金やファミリービジネス上の利益が欲しいだけなのか、娘婿のクシュナーがたまたまユダヤ人だったからか、それとももっと別の理由が在るからなのかよく分からない。
トランプの宗派はプロテスタント、プレスビテリアン（長老派）であり、イスラエルのエルサレム占守を断固支持する福音派ではない。
（なお、福音派の支持動機は、ヨハネの黙示録の成就を願い、その中に最後の審判の時、改宗しないユダヤ人が神の怒りの炎で焼き尽くされる際にエルサレムにユダヤの神殿が建っていると書かれているため、その実現を願うというかなり歪んだものだ）

パレスチナを含む中東問題も、宗教問題は絡むものの大変に乱暴に言えば日本の江戸時代以前の土地争い水争いと本質は変わらない。即ち、そこに妥協の余地は有るだろう。再選後、イスラエルにある程度譲歩させて、パレスチナも渋々承諾させて「ディール！」とするつもりかどうか、またそれを実現出来るかは未知数だ。

失敗すれば、第三次世界大戦、ハルマゲドンの可能性もある。

米中覇権戦争勝利と合わせ、中東を平定し歴史に名前を刻みたくはあるだろう。その大欲と見取り図はあるか、トランプの志が試される。
　

1. 2020年2月02日 10:10:15 : Wx1P1DNnHo : N1lKaVJqY1F5eS4=[1] 報告

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このオッサンはボケ老人？
中東から完璧に無視されているのに今時なぜこのつまらない内容を投稿するんだろう。
既に中東方面での軍事バランスは崩れているのは周知の事実。
トラ期待のカルト信者でしょうか。
イスラエルが世界に誇るアイアインドームは穴だらけでスカスカ。
Ｆ３５も新型ＰＡＣも欠陥品であることも証明された。
残るは内緒の小型核兵器だけ。
しかし一度光ればそれにてイスラエルという国は消滅すると現在は噂されている。

2. 2020年2月02日 10:40:13 : cJN421DqBY : OXJSaEdOdThYM1U=[13] 報告

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イスラエル大暴発！

3. 2020年2月02日 15:20:12 : 0grmTSZU4U : eS5QVDZWVlBMcUE=[1] 報告

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>>1
確かに上手くいく可能性は低いとは思うが、別に中東から無視されてはいないぞ。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、バーレーン、オマーン、
エジプトなどはトランプの提案を支持している。

4. 2020年2月02日 18:42:21 : Wx1P1DNnHo : N1lKaVJqY1F5eS4=[2] 報告

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以下のこれオブラートで包んだ実につまらない内容の騙す塵記事。
中東全域では残念ながらデモが多発。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、バーレーン、オマーン、
エジプトはアメリカやイスラエルとつーかーの裏の事情が全てバレて自国内でもプカプカ浮いている感じだから抑えることが出来ない。
例えばカタールは非常事態宣言でムキムキ体型の大男ガードマンが街頭に立って一般人を威嚇している。
更に残ったサウジの精製基地が攻撃されるとかイラクの欧米侵略軍がアメリカ様専属傭兵のＩＳＩＳを攻撃するためという偽旗モロ出しで基地を増強したらこれにミサイルが飛んで行って大規模な破壊になるだろうとの事らしい。
つまりイスラエル辺りがサイゴッペでピカっと光らすんではないだろうかの観測もあり危険な状態。
光る可能性もある一歩手前の感じで博打屋がパトロンのトラでは根本的に限界があり無理だろうという観測もある。
コロナウイルスでも中国からの商品が全面ストップしたらアメリカ国内は物価高騰になるし自国産業は壊滅させられているのにイスラエルファーストでこの辺りの相互依存関係もトラは理解出来ないようなレベルの頭のオッサンらしい。

アラブ連盟、米和平案を拒否パレスチナ支援で結束保つ
共同通信社 2020/02/02 00:35

【カイロ共同】アラブ連盟は1日、トランプ米大統領が発表した新たな中東和平案についてエジプト・カイロで緊急の外相級会合を開き「パレスチナ人の最低限の権利も満たしていない」として拒否する決議を全会一致で採択した。各国の態度が割れていたが、パレスチナ支援で結束を保った形。具体的な対策は盛り込まれなかった。

　パレスチナ自治政府のアッバス議長は会合の冒頭、米和平案はパレスチナから主権を奪うもので「決して受け入れられない」と演説。米国とイスラエルに対し「治安上の関係を含めた、あらゆる関係を失うことになるだろう」と述べ、治安協力の打ち切りを警告した。