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これで大西洋統合主義者の(一貫の!)終わりになるのだろうか?
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2020年1月22日 マスコミに載らない海外記事
2020年1月17日
The Saker
[本分析はUnz Reviewのために書いた]
今までに我々全員、ロシア政閣僚全員が辞職し、新首相ミハイル・ミシュスチンが任命されたニュースを聞いた。この全てが一体何を意味するかについて、インターネットがあらゆる種類の憶測で爆発しているのを我々は知っている。
一体誰が新政府に入るかがわかるまで、我々が本当に言えることは極わずかしかない。つまり、理論的に、グラジエフが政府のいわゆる「経済部門」トップの座に任命されるのを期待して、我々は固唾をのんでいられるのだが、どうして、それがクドリンではないと知ることができるだろう?!
我々は知ることができない。
我々が確実に知っているたった一つのことはプーチンが演説で発表したことだ。読者はご自身で、ここで全文を読めるが、私はここで二つ選びたい。
1.プーチンは、依然多くのロシア人が味わっている(恐ろしい)貧困に対処する本格的な取り組みを発表した
2.プーチンは、ロシアを再度主権化する本格的な取り組みを発表した
最初の話題では、プーチンは(人口減少問題の対処にもなる)大いに強化した母親手当、担保ローン金利引き下げ、学校での健康的な温かい無料食事を含め、まだ多くのロシア人が暮らしている恐ろしい貧困に対処する多くの主要な政府プログラムを提案した。
二番目の話題では、プーチンは次のことを発表した:
「ロシアは主権国家であり得るし、ロシアのままであり続けられる。我が国の主権は無条件でなければならない。我々はこれを実現するために大いに努力した。我々はわが国の統一を回復した。政府の特定の権力が本質的に、オリガルヒ一族に奪われた状態を克服した。ロシアはその意見が無視できない国として国際政治に復帰した。」 |
そして
「国家安全保障と主権にとって極めて重要な地位を持った人々に対する義務的必要条件を、憲法のレベルで正式なものにするよう私は提案する。」 |
少なくとも、これは非常に良い兆しだ。私が何度も提案しているように、「完全主権の復活」というスローガンは、ロシア、アメリカ両国の愛国者とって、ときの声であり得る。我々は「主権」というこの言説で一体誰がすっかり、がくぜんとしているか知っている。
それでも
私は皆様に警告し、皆様に想起願いたいのは、ロシアでの(アメリカでも)問題は、性格の問題ではなく、何よりも、良くない制度の問題なのだ。私はアメリカ側の問題には触れないが、過去数十年にわたりロシアで何が起きたかを手短に説明させて頂きたい。
現在のロシアはいくつかの要因の産物だ。
1.1980年代、ソ連の「共産党・政府の特権的幹部、ノーメンクラトゥーラ」が、国の支配を失うことを悟った時、改革不能なソ連は、ある種の「ケーキ」に変わり、(かなりの数の全く架空ものを含め)15の異なる国にソ連を分裂させることに決め、「党とソビエト社会主義共和国連邦の守護者」から「熱心な国家主義者」へと自分のブランドを変えたのだ。それは実にインチキなブランド変更だったが、大多数の人々(ソ連の維持を望んだ人々)が、それに対してできることは他に何もなかった。
2.そしてロシアが(新たに造り出された他の共和国も)無法、暴力、賄賂の熱狂と、アングロ・シオニスト帝国への全体的絶対的な屈伏へ落ち込んだ恐怖の1990年代が来た。
3.最終的に、2000年代、メドベージェフ率いる大西洋統合主義者と、プーチン率いるユーラシア主権主義者の共同統治期間があった。これは、大西洋統合主義者が「経済部門」を支配し、ユーラシア主権主義者がロシアの外交問題と防衛の任務を負うという不安定な提携関係だった。
彼らの名前が示唆するように、大西洋統合主義者は、ロシア(そして彼ら自身!)をアングロ・シオニスト勢力圏に統合したいと望んでおり、ユーラシア主権主義者は、本当に主権あるロシアを望んでいる。プーチンの宣言を聞いた時に、前者の集団が何を感じたか想像願いたい。
国家安全保障と主権にとって極めて重要な地位を持った人々に対する義務的必要条件を、憲法のレベルで正式なものにするよう私は提案する。より正確には、議会の長、連邦院議員、国家院議員、首相と副首相、連邦大臣、連邦機関の長と裁判官は、外国市民権や、彼らが永久に外国に暮らすことを可能にする居住許可や他の文書をもたないようにするべきだ。国務の目標と任務は、国民のためにつくすことであり、この道に入る人々は、これをすることで、いかなる前提も許容もなしに、彼らの生活が、ロシアとロシアの人々と分離できないことを知らなければならない。大統領候補にとって、必要条件は、さらに厳しくなくてはならない。私は大統領候補が、選挙運動期間だけでなく、それ以前にも、少なくとも25年間、ロシアに定住しており、外国籍や居住許可を保持していないという必要条件を正式のものにするよう私は提案する。 |
これは明らかに、今後、ロシアや、彼ら自身さえも(パスポートや銀行預金口座や不動産によって)アングロ・シオニスト・エリートに統合することが可能でなくなる大西洋統合主義者至高の願望に対して宣言された死刑宣告だ。今(ロシアのインターネット)Runetで流れている冗談さえある。
13:00 − Путин заявил、что госслужащие должны быть только гражданами России 16:30 − Правительство вполном составе ушло вотставку 翻訳: 午後1時00分 プーチンは、公務員はロシア市民権を持っているべきだと表明。 午後4時30分 全閣僚が辞職した。 |
ここには誇張の要素もあるが、同様に多くの真実がある!
だが、ロシア史では、常に、ロシア指導者にとって、内部の敵が、どんな外国の敵よりもずっと危険だったことを我々は常に覚えておく必要がある。我々の場合、これら大西洋統合主義者は、ロシアの本当の主権化に、あらゆる形で抵抗するだけでなく、彼らは、1990年代、ロシアからしたい放題金を盗んで何百万も儲けた、非常に強力な金持ちのロシア政治階級に支援されており、彼らは全ての欧米政府や、アングロ・シオニスト帝国の本当の「闇の国家」指導者連中に支援されているのだ。
それから、ロシア擁護とされるブログ世界には、過去、欧米風社会民主主義で、非常に「リベラルな」(より率直で、それほど曖昧でないようにするため私は「資本主義者」という単語の方が好きだ)経済のロシアを見るのを非常に喜ぶ人々がおり、彼らは今、クレムリンがとうとう民意を聞いて、ターボ資本主義が今後、次第に社会の団結の急激な増加に置き換えられことを意味する、かなりの左旋回に思えるもので脅かされたように感じているだろう。私はこの連中が、大西洋統合主義者のプロパガンダ役をつとめながら、プーチンを支援するふりをするため、今しなければならない精神的ヨガを期待している。
私が何度も言っているように、プーチンは非常に良くない体制のトップにいる非常に良い人物で、非常に良くない体制を本当に改革するのは極めて困難な仕事だ。
だから次に起きるのは(とうとう!)ロシア権力構造の上層部にいる第五列全員の粛正という可能性があるが、これは決して既に決まったことではなく、実際どんな人々がロシア政府、特に「経済部門」の主要地位につくか、これから見極めなければならない。
前回選挙での輝かしい勝利後、プーチンが基本的に、(非常に不人気な)メドベージェフ政府の大部分を再指名した時、本物のロシア愛国者が、どれほど失望したか我々は決して忘れるべきではない。第五列粛正の代わりに、醜い年金制度改革大失敗になったのだ。
政治支配層エリートの本物のスターリン風粛正について、一部のロシア人が既に妄想にふけっている。彼らは新首相が、スターリン秘密警察、内務人民委員部長官ラブレンチー・ベリヤにかなり似ていることにさえ気付いている。
ミハイル・ミシュスチン
ラヴレンチー・ベリヤ
そう似てはいるが、時代はすっかり変わっている! ロシアはある種の独裁的/専制「モルドール」だというあらゆる欧米プロパガンダにもかかわらず、ロシアは法治国法で、プーチンは、厳密にロシア法の枠内で行動をする大統領だというのが真実だ。大量粛正も、夜間逮捕や、秘密処刑もあり得ない。
個人的に、私は慎重に楽観的だ。プーチン演説で使われた言葉は全て適切な言葉と表現で、彼が提案した改革は全く理にかなっている。だが過去にも、同様な高い目標をかかげた他の大統領演説があったが、非常に強力なロシア官僚(そう、これも、存在しないはずの第五列だ)が、こうした目標が決して実現しないようにしたのだった。
新首相は新政府への被任命者の全リストを21日までに公表すると約束した。どんな予測もする前に、全ての事実が得られるまで待つよう私は提案する。
The Saker
記事原文のurl:https://thesaker.is/could-this-finally-be-the-end-for-the-atlantic-integrationists/
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