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韓国でのアメリカ大使に対する抗議行動
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2019年12月17日 マスコミに載らない海外記事
2019年12月14日
コンスタンチン・アスモロフ
ソウルとの防衛経費負担に関するワシントンとの論争に関連する進展が、ハリー・B・ハリス駐韓国アメリカ大使を巡る騒ぎの間接的な理由になっている。一部の極左派政治家は、彼を好ましくない人物だとみなすよう要求さえした。
ハリー・B・ハリスは日本で生まれた。彼はアメリカ太平洋軍司令部(USPACOM)を率いる最初のアジア系アメリカ人、日系人として、アメリカ軍の最高幹部になっていた。だから、彼の任命は、韓国の民族主義者の間ですぐに騒ぎになった。結局日本人は過去彼らを抑圧しただけでなく、今彼らはワシントンからソウルに命令を伝える人物になろうとしているのだ。
実際は、軍務の経歴がある強硬論者のハリー・B・ハリス任命は、前任者マーク・リッパートに代わるものである事実と結び付けるべきなのだ。リッパートの外交努力は、韓国中を旅行し、子供に韓国名つける、友好を十分表すものだった。だが結局、2015年3月5日、一人の「職業」韓国愛国者(省の一つと関連する非政府組織の代表)が、アメリカ政策に抗議し、ナイフでマーク・リッパートの顔を切る事件が起きた。前駐韓国アメリカ大使は顔と腕に切り傷を負い、80針以上の縫合手術を受けた。
様々な問題に対し、前置き抜きで単刀直入に語るハリー・B・ハリス大使の習慣は、そういうものに慣れていない多くの韓国人に衝撃を与えた。現駐韓国アメリカ大使は、政治的見解が反日、反米感情と表裏一体の大韓民国大統領周辺の人々が、彼に憎悪を向ける、文字通りの「磁石」となった。韓国で一番の政府支持派新聞ハンギョレによれば、ハリー・B・ハリス大使の行動は「横柄、無礼、偏見と無知に溢れている」。他のジャーナリストは、彼は「考えをむき出しで語り、本当に不快なことを言い、「この人は韓国人を憎悪しているようだ」と思うようになったと言って、[植民地の日本人]総督のように振る舞っている」と批判した。
9月23日、保守派韓国議員の集団と会談中、文大統領は北朝鮮を支持しがちな「左翼的傾向」の人々に囲まれているという報告について、ハリー・B・ハリス大使がたずねたとされている。会議の内密な性格にもかかわらず、彼の発言がメディアに漏れた。その後、「韓国指導部と政府に対するアメリカの不信を高め」かねない文在寅大統領についての「若干の意図的な誤解」を持っていることに対し、アメリカ大使は訓戒された。
11月7日、ハリー・B・ハリス大使は、韓国国会情報委員会委員長リー・ハイ・フン李惠梛c員宅に招待された。ところが初対面時には必ずする型通りの会話なしに、彼は即座に韓国への米軍配備経費負担の議論を始め、韓国は50億米ドル支払うべきだと指摘した。李惠梛c員は何度か話題を変えようとしたが、毎回、アメリカ大使は50億米ドルの話題をぶり返した。後で、数十年にわたって政府で働き、様々なの国の多くの大使に会ったが、一度もハリー・B・ハリスとのような議論をしたことはなかったと議員が言ったとされている。李惠梛c員によれば、アメリカ大使は少なくとも20回、悪名高い50億米ドルに言及し、毎回彼女は話題を変えようと試みた、彼は繰り返し、金の問題に戻った。
韓国与党報道官Lee Jae-jung議員も、ハリー・B・ハリス大使は最も礼儀正しくない大使の一人で、彼が大使でいる間は、公式の催しでさえ大使館は訪問しないと述べた。
2019年11月19日、聯合ニュースのインタビューで、ハリー・B・ハリス大使は、ソウルが貿易分野から、「安全保障の分野」に「東京との長年煮えたぎる歴史的対立を高め」たと述べた。彼は批判の中で軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新しない韓国の意図に言及した。彼は日本と韓国間で進行中の論争の責任を、本質的に、東京ではなく、ソウルのせいにしたのだ。
このような発言に対する報復として、今年10月早々、大使公邸で「進歩的大学生団体のメンバー17人がはしごを使って塀を乗り越え」「ハリスは国を出て行け」という横断幕をかかげた。当時「ハリー・B・ハリスと妻は、文在寅大統領が主催した青瓦台レセプションのため不在だった。一部の連中が警察を遠ざけている間に多くが塀を登った学生は、後に彼らの早わざを示すビデオを公開した。抗議行動参加者全員拘留され、初動捜査が完了した今、「検察が学生七人の逮捕を認めるよう逮捕状を請求した」。この団体のメンバーは以前アメリカ大使館や大使公邸や米軍事基地近くでデモを繰り広げていたことが分かったが、一番発行部数の多い英語新聞韓国タイムズのニュースの報じ方が、我々には興味深い。下記が新聞記事の引用だ。
「この事件についての我々の感情は複雑だ。もちろん、彼らの行動は非合法で恥ずべきものだ。侵入は法律に従って罰せられるべきだ、このような事件が再び起きるのを阻止すべく、即座に適切な措置をとるべきだ。重要なことは、抗議行動参加者が大使公邸に、これほど容易に侵入できたのかについての徹底的調査の実施だ。しかし、アメリカ駐留軍に対し、韓国はもっと支払えというアメリカ要求が、同盟の意義に関する疑問を提起したのは、明らかな事実だ。」
同紙は、アメリカ大使が「地域における平和と安定を維持する共通目的を共有するワシントンにとって不可欠なアジア同盟国の一つとして相応しい敬意をソウルに払っている」かについて懸念も表明していた。
この文脈で、2019年11月27日、少数政党民衆党のキム・ジョンフン下院議員は、外務省に、ハリー・B・ハリスは大使の絶え間ない「統一と国家安全保障に関する韓国政策」干渉のかどで、「好ましくない人物」として指名するよう外務省に要求した。
現段階で、次に何が起きるかを知るのは興味深い。アメリカ大使は確実に批判され続け、韓国の愛国青年が彼の邸宅の塀に、どんな侮辱を書いても、大韓民国の法執行機関は終始見て見ぬ振りをするだろう。ハリー・B・ハリス大使は「まともな大使なら、単なる政府意見のパイプ役を果たすだけでなく、二国間の友情を強化するよう努力するはずだ」というような言葉で悪者にされ続けるだろう。だが彼に対し、本格的措置がとられることはあるまい。このような声明に、いらだちを発散はしても、韓国指導体制は必ずしも(それ自身描くような)左翼支持者で構成されてはおらず、彼らは脅迫されると、いつも重大な局面で、しっぽを巻くだけのポピュリストだ。大韓民国とアメリカ合州国間の政治的、経済的結びつきは、文在寅大統領が壊そうと試みるには余りに強い。結局、ワシントンによるどのような報復も非常に苦痛を伴い、韓国がアメリカ・ミサイル防衛システムを配備することに対し、中国がソウルに課したものより遥かに苦痛を伴うことを、彼は、はっきり理解している。
コンスタンチン・アスモロフは歴史学博士、ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センター主任研究員。オンライン誌“New Eastern Outlook”独占記事
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/12/14/south-korean-protest-against-u-s-ambassador/
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