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アフリカに戻ってきたロシア プーチンがたたく太鼓のリズムは/nhk
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投稿者 仁王像 日時 2019 年 11 月 12 日 09:43:13: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 


アフリカに戻ってきたロシア プーチンがたたく太鼓のリズムは/nhk
2019年10月30日 15時17分国際特集
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191030/k10012155761000.html?utm_int=news_contents_tokushu_004

「最後の巨大市場」と呼ばれるアフリカ。ことし8月にTICAD=アフリカ開発会議を開いた日本、巨額の投資を続ける中国、それに欧米諸国も一層の関係強化を図っています。

こうした中、乗り遅れまいと動き出したのがプーチン大統領率いるロシアです。ロシアは10月、アフリカ各国の代表を一堂に集めた「ロシア・アフリカ首脳会議」を初めて開催しました。アフリカから訪れた首脳らを迎えるプーチン大統領の、笑顔の裏に隠された、アフリカ進出の真のねらいとは。
(モスクワ支局記者 北村雄介・国際部記者 高塚奈緒)

アフリカは“古い友人”
ロシアが10月、南部の保養地ソチにアフリカ54か国の代表を招いて初めて開いた首脳会議で、プーチン大統領は「アフリカ大陸と新たなページを開いた」と宣言。

現在、年間およそ200億ドルの貿易額を数年で400億ドルに倍増させ、首脳会議も3年ごとに開くとしてアフリカ重視の姿勢を強調しました。

まるで古くからの友人に会うかのように首脳らと固い握手を交わすプーチン大統領。ロシア語を話す代表団のメンバーも多く見受けられました。その親密さの背景となっているのが、ロシアとアフリカの長年にわたるつながりです。

ロシアの前身・ソビエトは冷戦時代、欧米に対抗してアフリカ諸国と国交を樹立。1960年代には社会主義陣営の仲間を増やそうと独立闘争を支援し、カネと武器をつぎ込みました。アフリカ各国のインフラを整備し軍を建て直し大勢の留学生を受け入れた結果、一時はヨーロッパの旧宗主国をしのぐほどの影響力を持つようになります。

しかし1980年代後半になるとソビエトは経済の悪化と国内の混乱で衰退し、1991年に崩壊。アフリカへの支援は打ち切られ、貿易額は激減しました。こうして疎遠になった関係に変化をもたらしたのが2000年に就任したプーチン大統領です。

「大国ロシアの復活」を掲げるプーチン大統領率いるロシアはアフリカに接近。2014年にウクライナをめぐる対立で欧米諸国による経済制裁が始まると、国際的な孤立を避けようと、その流れを一気に加速させました。

復縁の切り札は“軍事技術”
かつてのようにアフリカで影響力の拡大を目指すロシア。しかしいま、世界第2位の経済力を誇る中国が圧倒的な存在感を示し、ロシアの出遅れ感は否めません。

そこでアピールしたのが「軍事技術協力」です。ロシアはアフリカの30か国以上と軍事技術協力協定を締結。「テロ対策などでアフリカを支援する」と強調しています。

モスクワ郊外で開く兵器の展示会や航空ショーにアフリカから軍の関係者を招き、自動小銃や装甲車、軍用ヘリなど「安価で信頼性が高い」とソビエト時代から評価されてきた兵器の売り込みを強化しています。

かつてソビエトで教育を受けた“留学組”が、パイプ役を果たしているとも言われ、各国の兵士を育成したり、ロシア人の軍事顧問を派遣したりするなど、協力の幅は年々拡大しています。

資源が結ぶ、新たな友情?
ロシアのアフリカへのアプローチは軍事技術分野にとどまりません。アフリカの豊かな資源に目をつけた国営の石油大手や政府系ガス会社、ダイヤモンドの生産会社などが次々に進出。砂漠や海底で油田を掘り当て、アンゴラでは推定埋蔵量3億カラットという世界有数のダイヤモンド鉱山を発見しました。

アンゴラのダイヤモンド鉱山
ダイヤモンド生産会社「アルロサ」の幹部は「アフリカは今や、新たな鉱脈の発見が期待できる最後のフロンティアだ!」と興奮した様子で話していました。

ロシアは資源に限らず、鉄道や原子力発電所などのインフラや、生産の拡大に力を入れる小麦など農産物の輸出先としてもアフリカ市場を重視しています。エジプトには、ロシア専用の経済特区までつくられることになりました。

その太鼓のリズムの心地よさは
アフリカにとっても、ロシアは“組みやすい”相手といえます。欧米諸国のように人権問題や民主制度の在り方などで注文をつけることはありません。また、中国のように巨額の融資をして返済を迫ったり、本国から大勢の労働者が来て雇用を奪ったりは今のところしていません。
その太鼓のリズムの心地よさは

ロシアとアフリカの関係は国際政治の場でも生かされています。国連決議や万博などの誘致の際には「アフリカ票」がロシア支持に向かうこともあり、欧米との対立を深めるロシアの“味方”になっています。

一方で、ロシアの影響力は限定的だとする見方もあります。「ロシアの経済が低迷し国民の社会福祉も不十分なのに、アフリカにまで手を伸ばす余裕があるのか」といった声も聞かれます。

さらに、ロシアの支援が強権的な政権に偏っており、反政府勢力の弾圧や周辺国との対立を助長しているとの批判も出ています。

ロシアにとってのリスクもあります。10月27日にモザンビーク北部で政府軍の支援にあたっていた、ロシアの民間軍事会社のメンバー5人が待ち伏せ攻撃にあい、殺害されたとの報道もありました。

プーチン大統領がたたく太鼓のリズムはアフリカの大地にどう響いていくのか。「最後の巨大市場」アフリカを舞台にした各国のせめぎ合いは続きます。  

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