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東アジアで日本が米国の子分として動く中、米露を後ろ盾とする朝鮮はイランへ
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2019.08.22 櫻井ジャーナル
日本、韓国、中国の外相が8月21日に北京で会談、その席で中国の王毅外相は日本の河野太郎外相、韓国の康京和外相に対し、両国の対立を話し合いで解決するように促し、3カ国が科学技術で協力し、公正なビジネス環境を築こうと訴えた。 この問題を深刻化させようとしてきたのはアメリカを後ろ盾とする日本。2015年頃からロシアと戦略的な同盟関係に入った中国を屈服させようとしているアメリカ支配層の意向に日本政府が従っているのだろうが、中国とのビジネスなしに日本企業が生き残ることは難しい。日本でも支配システムと経済システムの矛盾が深刻化していると言える。アメリカの属国にすぎない日本だが、アメリカへの従属は自らを破滅へと追いやることになる。 韓国の場合、中国やロシアとの経済的な結びつきを強めてきた。すでにドル体制の崩壊が視界に入っているアメリカに見切りをつけたのかもしれない。その韓国との関係を強めるため、ロシアは鉄道やパイプラインを朝鮮半島に建設しようとしているが、これは物流やエネルギーの安定供給を考えると、韓国にとって悪い話ではない。 しかし、このプランの前には大きな障害が存在した。ソ連時代、ミハイル・ゴルバチョフに見捨てられた朝鮮だ。その頃から朝鮮へはイスラエルやアメリカが食い込み始め、アメリカ軍の情報機関DIA(国防情報局)によると、1990年代に統一教会の資金が朝鮮へ流れ込んでいる。この宗教団体はCIAとの関係が指摘され、ジョージ・H・W・ブッシュとの緊密な関係が知られている。 統一教会の教祖、文鮮明が1991年11月末から翌月上旬にかけて朝鮮を訪問、その際に「4500億円」を寄付、1993年にはアメリカのペンシルベニア州に保有していた不動産を売却して得た資金300万ドルを香港の韓国系企業を介して朝鮮へ送ったという。 ロシアでは21世紀に入ってウラジミル・プーチン大統領を中心とする勢力がロシアを再独立させることに成功、朝鮮との関係修復に動く。2011年夏にはドミトリ・メドベージェフ首相がシベリアで朝鮮の最高指導者だった金正日と会い、110億ドル近くあったソ連時代の負債の90%を棒引きにし、鉱物資源の開発などに10億ドルを投資すると提案した。 朝鮮がロシアのプランに同意すれば、シベリア横断鉄道を延長させ、朝鮮半島を縦断、釜山までつなげることが可能。鉄道と並行してパイプラインも建設されるはずだ。 しかし、このプランを受け入れた金正日は2011年12月に急死。12月17日に列車で移動中に車内で急性心筋梗塞を起こして死亡したと朝鮮の国営メディアは19日に伝えている。 ロシアや中国へ朝鮮が接近していることが形になって現れたのが朝鮮の金正恩労働党委員長と韓国の文在寅大統領の板門店における会談。2018年4月のことだ。 この会談に中国が関与していることは、板門店会談の1カ月前に金正恩が特別列車で北京へ入り、釣魚台国賓館で中国の習近平国家主席と会談していることからも推測できる。5月にはロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が朝鮮を訪問、金正恩委員長にロシアを訪れるよう求めたと伝えられている。 一連の会談の背景として、朝鮮がアメリカを恐れなくなったことが推測できる。アメリカを気にせず、動いても大丈夫だと考えたのだろうということだ。そうした判断の背景にはシリアで示されたロシア軍の強さ、ロシア製兵器の優秀さがあるのではないだろうか。 8月21日の北京における会談の後、韓国の外相は朝鮮がアメリカとの対話を再開するのではないかと語ったというが、中露韓と朝鮮の間で話がついた可能性がある。 朝鮮の姿勢を硬化させた大きな理由は韓国とアメリカとの合同軍事演習。8月21日から開始されるとも伝えられたが、8月の上旬に「事実上」始められたとも言われている。いずれにしても、この演習は朝鮮を刺激した。 アメリカ軍との関係が深い韓国軍が文在寅大統領と対立しているようにも見えるが、軍事同盟や情報機関のつながりで他国を支配するのはアメリカやイギリスの常套手段。本ブログでもNATOが西ヨーロッパを支配するために組織されたことは指摘してきた。言うまでもなく、日米安保の目的も同じだ。 その一方、朝鮮の最高人民会議副議長の朴哲民が7月20日にイランを訪問し、イラン議会のアリ・ラリジャニ議長と会談している。ラリジャニ議長はアメリカの一方的な要求を拒否している朝鮮を賞賛した。アメリカは朝鮮を武装解除して圧力を加えるだけだとラリジャニ議長は語っているが、これはイランのアメリカに対する姿勢に合致する。勿論、その判断は正しい。 韓国外相が言うように朝鮮とアメリカが対話を再開するかどうかはわからないが、もし再開されてもイランと同じように朝鮮も考えて会談に臨むだろう。その際、ロシアや中国と事前に入念な話し合いを行うであろうことも想像できる。 |
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