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トランプ大統領の再選を予想させる5つの要因〜平和・繁栄・主権・自給・エネルギー/msnニュース
Loren Thompson
2019/07/11 10:30
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%81%ae%e5%86%8d%e9%81%b8%e3%82%92%e4%ba%88%e6%83%b3%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b5%e3%81%a4%e3%81%ae%e8%a6%81%e5%9b%a0/ar-AAE9dPD?ocid=iehp
米国では来年の大統領選を前に、民主党の候補指名争いに名乗りを上げた多くの人たちが、医療や国境、人種の問題などに関して論戦を繰り広げている。
このドラマの結末がどのようなものになるか、1972年と1988年の大統領選で候補者(民主党)の陣営に加わった筆者には、見当がつく──ドナルド・トランプ大統領が再選されるだろう。
米国の有権者はどうしても、左派のイデオロギーの信奉者たちを嫌う。これは、100年以上前の大統領選で民主党のウィリアム・ジェニングス・ブライアンが3回にわたって出馬し、いずれも敗北したころから繰り返されてきたパターンだ。
フランクリン・ルーズベルトは大恐慌のさなかでさえ、大統領選で勝利するためには社会主義者ではなく中道派のポピュリストとして戦う必要があることを知っていた(ジミー・カーターとビル・クリントンもそのことを理解していた)。
現在の立候補者たちは、極端に左寄りにならなければ民主党の指名争いに勝つことができないと確信している。だが、それは来年11月の大統領選での勝利を遠ざけることになるだろう。
指名を獲得した後で中道寄りに軌道修正しようとしても、かつてのようにはうまくいかない。予備選の間にその候補が訴えた全ての「ひどいこと」を、対立候補が指摘し続けるからだ。民主党が掲げる政策がほぼ完全に国内の経済・社会問題を巡るものになる一方で、トランプが重視するのは、安全保障とナショナリズムに絡む問題だ。
トランプの再選には、以下の5つの要素が貢献すると考えられる。
・平和
トランプは自分が大統領に選出されていなかったら、米国は北朝鮮と戦争を始めていただろうと述べている。それは言い過ぎだが、トランプが外国で自国の軍事力を行使したくないと考えていることは明らかだ。
トランプは核兵器を持つロシアとの関係改善を目指し、実際にはイランへの爆撃を行わず、シリアやアフガニスタンから米軍を撤退させる意向を示し、ベネズエラへの派兵も行っていない。
国民が支持しない戦争を始めたことで非難される党に過去の大統領選で何が起きたかを見てきたトランプは、誰にも自分を「軍事介入主義者」だと非難させるつもりはない。
・繁栄
米国の現職大統領が再選されるかどうかの唯一の、そして最も信頼できる指標は、経済が好調であるかどうかだ。トランプは景気拡大期の終盤にあると考えられていた米国経済を刺激し、その期間を引き伸ばした。
・主権
国が国境を管理できず、国外からの内政干渉を止めることができないとすれば、その国の主権はないがしろにされているということだ。トランプのような国家主義者は、国民国家が持つ主権、少なくとも合理的なものは、絶対的なものであるべきだと確信している。
そのため、温暖化対策に関するパリ協定や環太平洋パートナーシップ(TPP)といった多国間の協定への署名も、潜在的な主権侵害と解釈することができる。
・自給
トランプは米国を、農産物も製品も主要なものは自給できる国にしたいと考えている。だからこそ、アップルに国内でiPhoneを生産しろと言い、メルセデスベンツにも米国で車を生産しろと言う。それが貿易ルールに違反することかどうかは気にしない。そして、それは米国の有権者の大半も同じだ。
・エネルギー
ここで言うエネルギーは、化石燃料ではなく自発性のことだ。トランプは規制緩和であれ北朝鮮の非核化であれ、容赦なく自らの計画を推進する実践主義者だ。そのエネルギーレベルは、記憶に残る限りのどの大統領も上回る。そしてトランプは目標を決めたら、批判の声には大して注意を払わない。
投票行動の特徴
経済が強いときに左寄りの政策を訴える候補は、敗北する運命にある。それは歴史が証明している。トランプの支持率が低いことは、それほど重要ではない。なぜなら、多くの有権者は好きな候補者を支持するためではなく、自分が我慢ならない候補者に不利になるように投票するからだ。
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