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米露の軍事的な緊張を高める上でポーランドが重要な役割
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2019.06.20 櫻井ジャーナル
アメリカはロシアを締め上げるため、ポーランドに電子情報機関や軍の施設を建設しつつある。ポーランド人は昔から反ロシア感情が強く、イギリスと結びついてきた。ウクライナが破綻国家化する中、アメリカにとってポーランドの重要性が高まりつつあるようだ。 最近行われた会談の結果、アメリカはポーランドへ地上部隊1000名を増派することになった。すでに4500名のアメリカ兵がポーランドに駐留している。ドナルド・トランプ大統領は記者団に対し、2000名をポーランドへ移動させる可能性があるとしていたので、さらに1000名が派遣されるかもしれない。アメリカ軍の基地を建設することでも合意したようだ。 2013年からポーランドにはアメリカの電子情報機関NSAの要員が入り、情報活動を続けている。主なターゲットはロシアの飛び地であるカリーニングラード。そこにはロシア海軍のバルチック艦隊が司令部を置いている。 日露戦争が始まった1904年にはポーランドで反ロシア運動を率いていたユゼフ・ピウスツキが来日、運動へ協力するよう説得しているが、このピウスツキは25年にプロメテウス同盟という地下組織を編成した。 ピウスツキの後、ポーランドの反ロシア運動で大きな影響力を持つのはウラジスラフ・シコルスキー。1939年9月にドイツ軍がポーランドへ軍事侵攻、その直後にイギリスとフランスがドイツに宣戦布告するが、その月の終わりにシコルスキーはパリへ脱出して亡命政権を名乗り、翌年6月にはイギリスのウィンストン・チャーチルと会談、ポーランドがイギリスと一緒に戦うことを約束、亡命政権はロンドンへ移動する。 シコルスキーの側近のひとりだったユセフ・レッティンゲルは大戦の前からヨーロッパをイエズス会の指導の下で統一しようと活動していた人物で、戦争が終わった後の1952年にオランダのベルンハルト(ユリアナ女王の夫)に接近し、その人脈を利用してアメリカのハリー・トルーマン政権やドワイト・アイゼンハワー政権につながった。そして設立されたのがビルダーバーグ・グループ。 イエズス会はカトリックの一派だが、カトリックの内部にはバルト海とエーゲ海で挟まれた中央ヨーロッパをカトリックで統一しようという動きがあった。インターマリウムだが、この組織はイギリスやフランスの情報機関から支援を受け、国家間の勢力争いと深く結びついていた。 また、1922年には中央ヨーロッパの統一を目的としてPEU(汎ヨーロッパ連合)がオットー・フォン・ハプスブルク大公やウィンストン・チャーチルらによって創設されている。 ポーランドは2014年2月にウクライナで実行されたネオ・ナチによるクーデターでも重要な役割を演じた。このクーデターで排除されたビクトル・ヤヌコビッチは2010年の大統領選挙で勝利している。 このヤヌコビッチを排除するために西側の支配層はまずNGO(非政府組織)を使った。CIAの資金を受け取っていたNGOは2013年11月にキエフのユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)でカーニバル的な集会を開き、約2000名を集める。12月に参加者は50万人に達したと言われている。 年明け後に広場ではネオ・ナチのメンバーが前面に出てきて暴力行為がエスカレートしていく。2月18日頃から棍棒、ナイフ、チェーンなどを手にしながら石や火炎瓶を投げ、ピストルやライフルで銃撃を始めた。 このネオ・ナチは2004年以降、バルト3国にあるNATOの訓練施設で軍事訓練を受けたと言われている。ポーランド外務省は2013年9月にクーデター派の86人を大学の交換学生を装って招待、ワルシャワ郊外にある警察の訓練センターで4週間にわたり、暴動の訓練を受けたという。 これまでポーランドはイギリスやアメリカにさまざまな工作の拠点を提供してきた。秘密工作、情報活動、そして軍隊の配備でポーランドは重要な役割を果たしているが、それだけ国は危険な状態になっているということでもある。 |
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