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トップニュース2019年4月9日 / 17:42 / 24分前更新
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冷めた英メディアの愛、「メーガン妃叩き」に一転か
Michael Holden
3 分で読む
[ロンドン 8日 ロイター] - 昨年5月、英エリザベス女王の孫のヘンリー王子と米国人俳優メーガン・マークルさんの結婚式を世界中の人が祝福し、英メディアは2人を魅力あふれる現代王室の好例としてもてはやした。
だが、この春に第一子の誕生を控えた2人は、結婚式から1年もたたないうちに、あまり好意的な報道がされなくなった。
「メグ(メーガン妃)、女王にダイ(ダイアナ元妃)の宝石を使うのを禁じられる」
4日、英国最大の発行部数を誇る大衆紙サンの一面にこんな見出しが躍った。エリザベス女王はメーガン妃が王室所有の宝石類を身に着けることを禁じたという内容で、同妃と王室中枢の緊張が高まっていることを示唆した。
タブロイド紙デイリー・エクスプレスは3月、「メーガン・マークルは、『付き合うのが難しい』人、『ハリー(ヘンリー王子)は悲惨』」とする見出しの記事を掲載し、デイリー・メール紙は1月、「メーガンの大好物のアボカドスナックが、人権侵害と干ばつ、殺人を助長している訳」とする記事を掲載した。
英王室が、世界の関心を集め続けていることは疑いない。「サセックス公爵夫妻」の称号を持つヘンリー王子とメーガン妃は2日、インスタグラムの公式アカウントを開設した。2日後、フォロワーは340万人を突破した。
英メディアによる王室報道の大半は敬意を持ったもので、へつらい気味ですらあるが、時には厳しく批判的で、無慈悲になる。
「英国のメディアは非常にアグレッシブで、自制しない」と、サン紙でカメラマンを務め、40年以上英王室を取材したアーサー・エドワーズ氏は言う。
ヘンリー王子側は2016年11月にメーガン妃との交際を公式に認めたが、それは、彼女のプライバシーに踏み込んだ報道を批判する声明という形で発表された。
母であるダイアナ元妃の死の原因はメディアにあると考える、ヘンリー王子の「メディア観」が示された一件でもあった。ダイアナ元妃は王子がまだ12歳だった1997年、パパラッチのカメラマンに追跡され、乗っていた車が衝突して死亡した。
「もし私について触れた記事が出たなら、何が書いてあるか知りたい。だがそうすると、不安にさせられて怒りが沸き起こるだけだ」と、ヘンリー王子はアフガニスタンの英軍基地に派遣中の2012年にインタビューで話している。
<ヘンリー王子は変わった>
「結婚前のハリーの訪問に同行するのは、素晴らしい体験だった。毎日のように良い写真が撮れたし、必ず何か面白いことをやってくれた」と、エドワーズ氏は言う。「みんな英王室では彼が最高だと思っていた」
だが結婚後、それが一変したという。
新聞各紙は、昨年5月の結婚式に最低限の取材アクセスしか与えられなかった。メディア業界の重鎮の一部には、引き続き読者の関心が高い英王室への取材について不満があるという。
「彼は突然、正反対の方向に舵を切った。冷たくなった。もしかしたら、彼ら(メディア)に何かをしてやる理由などあるだろうか、と考えているのかもしれない」と、エドワーズ氏は言う。
変化の理由は、最近のメーガン妃についての報道にありそうだ。
メーガン妃がスタッフに過剰な要求をしただとか、メーガン妃とハリー王子夫妻、兄のウィリアム王子とキャサリン妃夫妻の間に確執があるなどと頻繁に報道された。
また、メーガン妃の家族、特に父親がたびたび彼女について批判的な発言をし、メディアで報じられた。
メーガン妃自身は、新聞記事やツイッターを見ないようにしていると話す。
「何も読まないようにしている。その方が安全だ」。3月にロンドン大学キングス・カレッジで行われた討論会で、メーガン妃はこう述べている。
1月には、メーガン妃の親しい友人5人が米誌ピープルに対して沈黙を破り、「うそと虚偽」や「世界的ないじめ」にメーガン妃が悩まされていると話し、妃とおなかの子どもへの影響を心配していると語った。
翌月には、妃の友人の俳優ジョージ・クルーニー氏が豪誌フーに対し、メディアがダイアナ元妃にしたのと同じように、メーガン妃に嫌がらせしていると話した。
「妊娠7カ月の女性が、ダイアナ元妃がされたのと同じように中傷され追い掛け回されている。歴史は繰り返そうとしている」と、クルーニー氏は話した。
王室評論家や、報じられる側の王室の中にも、批判的な報道は「王室の通過儀礼」だと話す人がいる。
「チャールズ皇太子が、ダイアナ元妃と共に批判的な報道をされていた時に言ったことと同じだ。(メディアは)偶像化して叩きのめす」と、王室雑誌マジェスティー・マガジンのイングリッド・スワード氏は話す。
ウェンブリー競技場で3月に行われたイベントで、子どもと教師1万2000人を前にスピーチしたヘンリー王子は、変わらぬ「メディア嫌い」を隠そうとしなかった。
「われわれは毎日のように、真実を捻じ曲げ、前向きな思考を操作しようとする広告やマスメディア、ソーシャルメディア、そして終わりのない比較の洪水にさらされている。だが、それに揺さぶられてはいけない」と、ヘンリー王子は訴えた。
英王室が報道についてどう思おうと、彼らとメディアの間には象徴的な関係があると、王室ウォッチャーは言う。
「彼らは基本的に、皆に見てほしいと思う仕事をしているときには、喜んで取材をさせている」と、ロンドン・イブニング・スタンダード紙で王室担当記者を務めたロバート・ジョブソン氏は語る。
(翻訳:山口香子、編集:久保信博)
https://jp.reuters.com/article/britain-royals-baby-media-idJPKCN1RL0U7?il=0
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