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カトリック教会の聖職者による性的虐待に抗議デモ/nhk
2019年2月24日 4時57分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190224/k10011826121000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_007
聖職者による未成年者への性的虐待を防ぐ対策を話し合う会議が、ローマ・カトリック教会の中心地、バチカンで開かれているのに合わせて、世界各国の被害者が集まって抗議デモを行い、カトリック教会に対し性的虐待に厳しく対応するよう求めました。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は聖職者による未成年者への性的虐待が相次いで明るみに出ているのを受けて、各国の司教らを招き性的虐待を防ぐ対策を話し合う会議をバチカンで開いています。
会議の最終日を前にした23日、イタリアの首都ローマの中心部では、聖職者から過去に性的虐待を受けたという被害者たちが中心になってバチカン近くで抗議デモを行いました。
参加者は、アメリカやニュージーランド、イタリアなど各国から集まり、性的虐待を一切許さないという意味を込めて数字の「0」が書かれたポスターを掲げてデモ行進しました。
そして、カトリック教会のこれまでの対応を非難し、「性的虐待をなくすべきだ」などと声をあげるとともに、虐待や隠蔽をした司祭などに対し聖職者としての地位を剥奪することなど厳しい対応を求めました。
抗議デモに参加した22歳のイタリア人の男性は「教会に対しもう信頼も希望もありません。法王や教会に言いたいのは変革するということを具体的に示せということです」と話していました。
聖職者の性的虐待の経緯
カトリック教会の聖職者による性的虐待は1980年代からたびたび取り沙汰されてきました。メディアで大きく報じられるようになるのは2000年代になってからです。
2002年にはアメリカの有力紙、ボストングローブが、カトリック教会が組織的に聖職者による性的虐待を隠蔽していたと報じ、衝撃が広がります。
その後、ドイツやアイルランド、オーストラリアなどでも教会や、教会が運営する学校での性的虐待疑惑が次々と明るみに出て、カトリック教会は信頼回復に向けて対応を迫られる事態になりました。
2013年に就任したフランシスコ法王にとっても重要課題となっています。
去年8月には、アメリカ東部ペンシルベニア州の検察が、州内にあるカトリック教会の聖職者合わせて301人が、およそ70年にわたって1000人を超す未成年者に性的虐待をしていたと衝撃的な発表を行い、再びこの問題に世界の関心が集まります。
さらに、枢機卿も務めた人物の性的虐待疑惑をめぐり、フランシスコ法王が数年前に報告を受けながら適切な対応をしていなかったとして、バチカンの元駐米大使から辞任を要求されるなど、異例の批判を浴びました。
今回の会議はフランシスコ法王が主導し、教会の説明責任や透明性の確保が話し合われ、教会の性的虐待問題に対する法王の強い危機感の表れとして受け止められています。
性的虐待の被害者「とてもつらい3年間だった」
聖職者による性的虐待の被害者の間には、カトリック教会に対する強い不信感が広がっています。
イタリア北部のミラノ近郊で暮らすアレサンドロ・バッタリアさん(22)もその1人です。
15歳のとき、家族で通う地元の教会の司祭から性的虐待を受けたといいます。
悩み続けたすえ、18歳のときに自殺を図ろうとし、搬送先の病院で初めて家族や警察に虐待の事実を告白したということです。
バッタリアさんはNHKの取材に「とてもつらい3年間だった。自分が育った地域は、聖職者による性的虐待の事実を認めない社会でどうしたらよいか分からなかった」と話していました。
実際に、告白したあと、友人など周囲はほとんど誰も信じなかったということで、社会的な地位があり地域の人たちからの信頼も厚い聖職者から虐待を受けたと声をあげる難しさに直面したと言います。
その後、バッタリアさんや家族の訴えを受けてローマ法王庁は捜査を約束。
しかし、司祭に対してどのような処分を下したのか、ローマ法王庁は今も明らかにしていません。
バッタリアさんは「聖職者による性的虐待で問題なのは、教会の隠蔽体質です。虐待した司祭をほかの教区に移して、それで終わりです」と話し、教会側の対応に強い憤りを表しています。
バッタリアさんは、今でも当時を思い出すと精神的に不安定になることがあり、週に一度、病院に通っているということです。
バッタリアさんは「重要なのは聖職者による性的虐待の被害者がこれ以上、出ないことです。そして罪を犯した聖職者が守られるのではなく、罰せられることです」と訴えていました。
デモ参加者の声
子どものころに聖職者から虐待を受けたという、イギリスの60代の男性は「ここバチカンには性的虐待を隠し、結果として多くの子どもたちの被害を招いてきた司教や枢機卿ばかりだ。われわれは法王と枢機卿に圧力をかけるために来た」と話していました。
また、幼少期と10代のころに聖職者から虐待を受けたという、ニュージーランドの50代の男性は、「お願いだから正しいことをしてほしい。虐待をした司祭を隠すような司教を取り除いてほしい」と話していました。
さらに、イタリアの48歳の男性は「虐待の被害者は自分が経験したことを別の子どもが受けることを望んでいません。私の最大の願いはカトリック教会がなくなることです」と話していました。
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