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「総選挙控えるイスラエル ネタニヤフ首相は?」/nhk
「総選挙控えるイスラエル ネタニヤフ首相は?」(ここに注目!)nhk
2019年02月20日 (水)
出川 展恒 解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/314681.html
イスラエルでは、4月に総選挙が予定されていて、首相続投を目指すネタニヤフ首相をめぐる「ある問題」が、選挙の行方を大きく左右するものとして注目されます。
出川解説委員です。
Q1:「ある問題」とは、何ですか?
A1:ずばり、汚職疑惑です。ネタニヤフ首相は、通算で12年以上、首相を務め、「イスラエルの顔」とも言える存在ですが、大手の通信会社に便宜を図った見返りに、その傘下にあるニュースサイトで、政権に好意的な報道をするよう要求した疑いなど、さまざまな汚職疑惑が取りざたされています。警察は、ネタニヤフ首相を、背任や収賄の罪で起訴するよう、検察当局に勧告しています。そして、検事総長は、起訴するかどうかの判断を、近日中に発表すると予告しています。
Q2:起訴された場合、選挙への影響が出てくるわけですね。
A2:はい。イスラエルは議院内閣制で、4月9日に、議会選挙が行われます。各政党は、今週中に候補者リストを提出し、選挙戦が本格化します。仮に、検事総長が起訴する判断を下した場合、ネタニヤフ氏の政権与党の議席数が減るのは避けられず、首相続投は難しくなると、現地の専門家は予測しています。
ライバルは、軍の参謀総長を務めたガンツ氏、新党を結成し、世論調査での人気も高いからです。
一方、もし、証拠不十分で不起訴となれば、「生き残りの天才」とも言われるネタニヤフ首相、続投する可能性が広がります。
Q3:中東情勢にも大きな影響があるわけですね。
A3:はい。イスラエルの政権が変われば、外交や国防政策も変化してきます。ネタニヤフ首相は、一貫した強硬路線で、アメリカのトランプ大統領とは、特別に緊密な関係を築いてきました。そして、入植地の建設や、アメリカ大使館のエルサレム移転によって、パレスチナとの和平交渉は頓挫したままです。また、核やミサイルの開発を続けるイランに対しては、軍事攻撃も辞さない姿勢です。
加えて、もし、起訴されれば、ネタニヤフ首相は、投票日の前に、隣国シリアにあるイランの拠点などを攻撃して、求心力の回復を図る可能性もあると指摘されます。
それだけに、検事総長の判断に、今、世界の目が注がれています。
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