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「第2のアラブの春」が引き金…米国住宅バブル崩壊再来で、世界経済恐慌の兆候(Business Journal)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/687.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 11 月 22 日 13:37:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「第2のアラブの春」が引き金…米国住宅バブル崩壊再来で、世界経済恐慌の兆候
https://biz-journal.jp/2019/11/post_129271.html
2019.11.22 文=藤和彦/経済産業研究所上席研究員 Business Journal


イラクで大規模反政府デモ(写真:AP/アフロ)

 世界各地で政情不安が起きている。6月の逃亡犯条例改定案に端を発した香港の大規模デモは日本でも連日報道されているが、中南米ではチリやボリビアの政情が悪化している。中東でも2011年に生じた「アラブの春」が再来する気配が高まっている。米国の制裁に苦しむイランで11月中旬に過激な抗議デモが発生し、国際社会が問題視し始めているが、筆者が注目するのはイラクで10月上旬から続いている大規模デモのほうである。

 イラクでは一向に改善しない生活環境への不満が大規模な抗議デモに発展し、死者が300人を超える事態となっているが、収束する気配がまったくない。特徴的なのは、デモの発生がイラク中部以南のシーア派地域に集中していることである。シーア派の支配層に対して、同じシーア派の若者たちが反乱を起こしているのである。

 イラクの人口4000万人のうち、米軍侵攻のあった2003年以降に育った若者の比率は60%に達するといわれている。社会の大多数を占める若者たちは、大学を卒業しても就職先が見つからず、不満の矛先が「自国の豊富な石油資源の売却による国家収入が一部の支配層に搾取されている」ことに向けられているのだ(11月12日付「Wedge」記事より)。

「史上初の草の根運動」と指摘されるように、宗教や政治派閥に関係なく「社会正義」の実現を目指している。多くのイラク人が「初めてのレジームチェンジ(革命)の機会だ」と考え始めており、「政権基盤が盤石とされていたムバラク大統領が失脚した2011年のエジプトと同じような様相を呈してきている」との観測もある(11月6日付ニューズウィーク記事より)。

 デモ参加者の怒りは、イラクに強い影響力を行使するイランにも向けられている。昨年秋にイランの強い意向で就任することになったアブドルマハディ首相は、抗議運動の激化で一時辞任する腹を固めたが、イランはアブドルマハディ氏に辞任を撤回させ、デモ隊に対して強硬策で当たるよう要求した。

「欧米の情報機関が国内の大規模デモを煽っている」と警戒を強めているイラン指導部が、イラクの政情不安が自国に波及することを回避しようとさらなる介入に及べば、「火に油を注ぐ」結果となるのは目に見えている。このようにイラクで「第2のアラブの春」が勃発しかねない状況になっているのである。

■原油価格高騰の懸念

 デモ参加者には油田が集中する南部バスラの石油産業労働者が含まれており、イラク最大の港であるウンム・カスルは妨害活動のせいで一時閉鎖される事態に追い込まれた。デモ隊はさらにイラク最大油田での操業を妨害するために幹線道路の封鎖を開始している(11月18日付「OILPRICE」記事より)。

 イラクは8月の原油生産量が日量497万バレルを記録するなどOPEC第2位の生産国となっており、南部のバスラから日量約350万バレルの原油が輸出されている。9月のサウジアラムコの石油施設への攻撃のダメージは短期間で回復したが、政情不安による原油生産の減少は長期化する可能性がある。

 1978年末に革命が生じたことで、イランの原油生産(日量560万バレル)が大幅に減少した状態が長期化したことにより、原油価格は3倍に急騰した(第2次石油危機)。革命の混乱でイラク南部から輸出されている日量350万バレルの原油が長期間ストップするような事態となれば、原油価格は高騰するのではないだろうか。

■イラク発ブラックスワン

 原油価格が高騰すればインフレ懸念が高まり、世界の中央銀行は一斉に引き締めモードとなる。これによりバブル化した世界経済が打撃を受けるのは間違いない。世界経済にとって頼みの綱は米国の消費である(11月15日付日本経済新聞記事より)。米国の消費額(約14兆ドル)は、中国、日本、ドイツ、英国の上位4カ国の消費額を合計したものよりも大きい。

 だが米国の消費で懸念されるのは、その持続性である。米国の消費者が債務を積み上げて「身の丈」以上の消費を謳歌してきたのは周知の事実だが、なかでも目を引くのは住宅ローンの急拡大である。

 ニューヨーク連銀は11月、「住宅ローン残高が9兆4400億ドルに達した」と発表した。低金利に助けられ、住宅ローン残高がリーマンショック直前の2008年に記録した9兆2900億ドルを上回り過去最高となったのである。「景気拡大により住宅などの資産価値が上昇し旺盛な消費を支える」という構図は、リーマンショック前とまったく同じである。

 リーマンショック直前の米WTI原油価格が1バレル=140ドルを超えていたように、世界経済を牽引する米国の足元を揺るがせるのは原油価格の高騰のようである。1973年、1980年、1990年のリセッションの直前にも原油価格は高騰していた。

 原油価格の高騰で米国の住宅バブルが弾けてしまえば、米国の消費が立ち直るのは容易ではなく、米国経済の長期低迷の影響が瞬時に世界に拡散してしまうのではないか。イラク発の「ブラックスワン(滅多に起こらないが壊滅的な被害をもたらす事象)」に要注意である。

(文=藤和彦/経済産業研究所上席研究員)


 

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コメント
1. 赤かぶ[41726] kNSCqYLU 2019年11月22日 13:38:15 : 48FW7XOL3U : ODEvY0JSVUxLeU0=[31799] 報告


2. 赤かぶ[41727] kNSCqYLU 2019年11月22日 13:38:41 : 48FW7XOL3U : ODEvY0JSVUxLeU0=[31800] 報告


3. 2019年11月22日 17:36:26 : 1hFwhl5XF6 : dXZTY1pyS01GUXM=[338] 報告
「アラブの春」を一緒くたにして、藤和彦/経済産業研究所上席研究員とやらが曰わっているが、チェニジアのことなのか、リビアのことなのか、エジプトのことなのか、シリアのことなのか?

カラー革命としてみると、同じ事なのだが、それぞれ手口と首謀者が違っている。
そして、こんな妄言記事で騙せる時代は、既に終了している。

4. 2019年11月22日 18:46:33 : HmMURyrUhk : WC5xMjFoNGczZFU=[249] 報告
アメリカはアメリカ軍部に従わない国に対して陰に陽に経済制裁して国民の不満がたまるように仕向けている。そのような国でデモでもあれば喜んで大々的に報道する。
5. 2019年11月22日 20:21:42 : LFNDjcv3Co : YzdaSkhmblJJMi4=[18] 報告
身の丈を 遥かに超える 無理重ね
6. 2019年11月22日 20:28:41 : OO6Zlan35k : L3FGSWVCZWxFS3c=[275] 報告

くだらん

イラクの影響など小さい

そして今回はサブプライム問題はないし

米経済は遥かに拡大して、しかも金融当局も変化しているから

現時点で言えば、まだバブルと言っても大したことは無く

下落してもたかが知れている


7. 佐助[7420] jbKPlQ 2019年11月22日 22:17:06 : j7VR623lEw : RmFsQWVoSXJoaS4=[2] 報告
震源国米国と日本の凄まじい景気後退の必然性

1929年の米国の自動車生産は元に戻るまで20年かかった。日本は安倍詐欺師や自公政権で世界の経済信用パニックの震源地から脱出できずもたつく。

それは,早くパニックから脱出を可能にする「自国商品優位性の法則」は、アベコベに、パニックを深刻化させ長期化させるのだ。そして古い技術や定番の形を消費者に押しつけるからだ。しかも一層国内市場を縮小させることになる。

別の表現をすると「社会的ルールを破壊し創造する革命的な20年間」と「社会的ルールを遵守し矛盾を増大させる保守的な20年間」の対立に区分することができる。

2000年から2020年までは,凄まじい経済パニックに目を奪われるために,政治やマスコミは黙殺する,しかし2020年から2040年までは,政治・経済・流行・芸術・技術などの現象で革命を発生させる「社会的ルールを遵守し矛盾を増大させる保守的な20年間」になる。

1929年の第一次世界信用パニックの震源地となった米国を観察すると当時の米国は、世界の技術から流行までをリードしていた。この原動力は、新しい商品を世界で一番積極的に受入れた消費者=消費市場だった。

しかし、このことを米国の国家と産業・企業の指導者は認識していなかった。だから、40%もの高関税障壁に固執した。固執して、欧州からの投資と自国農業を保護した。当然、他国は高い関税で報復した。にもかかわらず、米国商品は高関税障壁を乗り越えて輸出を延ばした。この米国商品の優位性を指摘している歴史家は米国でも皆無だ。

今回は日本商品の優位性が世界恐慌の原因である。真犯人が国家だ、と指摘するよりも奇妙に聞こえるかもしれない。

そして1972年に為替フロート制へ移行し、世界の通貨の発行がキンから開放された結果、最も利益を受けた国が日本だからだ。しかも日銀のゼロ金利政策マイナス金利は、世界の投機資金に潤沢な資金を供給したという結果を原因に倒置し、日本がFTAや消費税で世界信用パニックの震源地になったと批判されるに違いない。

そこで、日本の第三次金本位制への参加が遅れると、たとえ原価百円の一万円札でキンを買い上げても、巨大な無駄遣いになる。もし中国やインドは世界でも有数の民間のキン退蔵国なので、キン争奪戦に参加すると高騰する。

第一次世界信用恐慌が1929年末に発生した謎を、経済学者は誰一人として解明していない。世界のエコノミストの学習効果は「国益と企業と農業を守ため、関税障壁を高くし、自由貿易を否定したのが発生の原因」に集約されている。

だからこそ、日本のマスコミエコノミストや政治家・経済界の馬鹿たちは、自国の中小企業や農業が壊滅的打撃を受けても、FTAなどの貿易自由化には絶対に反対しない。

しかも神風的楽天的信念と大恐慌の中心となる日本は、商品の世界的優位性を維持しているとのマスコミの嘘に騙されるため完全な悲観論一色にはならない。

そして第二次世界信用収縮恐慌下でも、縮小する輸出と国内市場を拡大させることができる。そのためには、対立要素の変化の時刻表どおり企画・生産・販売をしなければならない。今回は産業革命である。本命はガソリンレスからエンジンレスが中心のすべての産業,電子電池電源である。

そして生き残る流通チェーンと、消滅する流通チェーンと新しく登場する新流通形態を読みとることである。

8. 2019年11月23日 11:04:48 : uVaWZCBQdg : ZXEuTGh3b3JMb28=[22] 報告
何でもいいから欲豚どもが楽観している時に大ショックが来ればいい。

インチキ株価維持でアベを支持している豚どもは地獄へ

9. 2019年11月23日 17:10:29 : fCZ83cf8p2 : YzI0bTRWZmk2Mms=[946] 報告
  今回懸念されているのはサブプライムに代わって世界中で売られている企業むけ担保ローン債券だろう  低格付け企業向け融資を証券化した商品でサブプライムの企業版みたいなものだから高金利を謳っているがやっていることは同じ  

ったく懲りない輩、というか超低金利状態でアヘアヘ状況の金融機関としては高金利に手が出てしまい問題のドイツ銀行のみならず日米中心に多くの金融機関が購入しているわけでレバレッジで膨らんだ金額は総額6京円超というから炸裂すればリーマンの比ではない :株価好調とかに気をとられている間に債券市場がアチコチ燻りだして、とかカンニン   ヨリ

10. 2019年11月23日 18:42:50 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[863] 報告
>>9さん
>世界中で売られている企業むけ担保ローン債券

これを購入しているのは、巨万のカネの運用を任されている無責任組織だ。

リスクをとりっぱなしで、なるほど運用してる風を装うが、暴落しても責任を負わない準備がしてある。

だから、やがて、その時は必然的にやってくる。

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