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日産 きょう株主総会 新経営体制案にルノー賛成で混乱回避/nhk
2019年6月25日 4時21分ゴーン前会長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190625/k10011967331000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_001
日産自動車は25日、株主総会を開き、経営の透明性を高める新たな体制に移行する議案を諮ることにしています。採決を棄権する可能性に言及していた大株主のルノーが賛成の方針に転じたことで大きな混乱は避けられる見通しです。
日産自動車は午前10時から横浜市内で株主総会を開き、西川社長の再任や、社外取締役を3人から7人へと大幅に増やすことを含む取締役の選任議案を諮ります。
社外取締役を中心に人事や報酬などを決める「指名委員会等設置会社」に移行する議案も諮ることにしています。
指名委員会等設置会社への移行をめぐっては、関与を強めたいルノーが採決を棄権する可能性に言及し、議案が可決されるかどうか一時不透明になっていました。
しかし日産がルノーの要求を受け入れ、新たに設ける3つの委員会のメンバーにスナール会長とボロレCEOを入れることを決めたため、ルノーは総会直前になって賛成の方針に転じました。
このため総会では大きな混乱は避けられる見通しです。
日産は今回の株主総会を経て企業統治の強化に本格的に取り組むことになり、速やかに透明性の高い経営体制をつくり、低迷する業績の回復を果たせるかが問われることになります。
日産とルノー 水面下の攻防
株主総会で諮られる「指名委員会等設置会社」への移行をめぐっては、直前まで日産とルノーとの間で駆け引きが続きました。
社外取締役を中心に人事や報酬などを決める「指名委員会等設置会社」では、「指名委員会」「監査委員会」「報酬委員会」の3つの委員会が設けられます。
日産は当初、委員会のメンバーにルノーのスナール会長のみを入れる方針でした。
これに対して日産への影響力を弱めたくないルノーは不満を示し、それぞれの委員会にルノー出身者を入れるよう求め、実現されなかった場合、採決を棄権する意向を示しました。
日産の株式の43%を持つルノーが棄権した場合、議案が可決されない可能性があり、ゴーン前会長の事件を受けた経営改革がつまずきかねない事態になりました。
このため日産はルノーの要求を一定程度、受け入れ、スナール会長を指名委員会のメンバーに入れるだけでなく、ボロレCEOを監査委員会のメンバーとする新たな案をまとめました。
これを受けてルノーは今月20日になって議案に賛成する方針に転じ、株主総会の直前で対立が避けられることになりました。
ゴーン前会長の事件を受けて日産が設けた第三者委員会は、ことし3月にまとめた提言の中で、監査委員会の委員に日産の主要株主の取締役などが就くことは望ましくないと指摘していましたが、日産としてはルノー側の要求を優先させた形です。
半年間の駆け引き
20年にわたって提携関係にある日産とルノーは、ゴーン前会長のもと、部品の調達や開発などで業務の一体化を進めてきました。
しかし、去年11月に前会長の事件が起きて以降は提携の主導権をめぐって関係がぎくしゃくしています。
日産、ルノー、三菱自動車工業の3社はことし3月、ゴーン前会長の事件のあと、それぞれの経営トップでつくる新たな会議を設けることを決め、今の提携関係を維持していくことで一致しました。
ところが4月、ルノーが態度を一変させて日産に経営統合を求め、経営の独立を維持したい日産側の警戒が高まりました。
5月にはルノーがFCA=フィアット・クライスラーとの経営統合を検討すると発表し、結果的に実現しなかったものの、直前まで聞かされていなかった日産は不信感を強めました。
さらに6月に入ってからは株主総会の議案をめぐって意見の対立が続きましたが、日産がルノーの要求を一定程度受け入れる形で両社が折り合いました。
日産とルノーは、ルノーが日産の株式の43%を持つ筆頭株主として資本関係では支配力を持つ一方、収益面では逆に日産がルノーを支えるといういびつな関係になっています。
また、ルノーの筆頭株主のフランス政府は、収益を安定させて雇用を守るために日産への支配力を強化したい考えを持っています。
今後も両社の間で提携関係の主導権をめぐる駆け引きが続くことが予想されます。
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