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ミニバン、危険でお金を払う価値なし?ワースト1位はトヨタ「エスティマ」?
https://biz-journal.jp/2019/05/post_27760.html
2019.05.21 文=沼澤典史/清談社 Business Journal
トヨタの「エスティマ」(「トヨタ エスティマ | トヨタ自動車WEBサイト」より)
1980年代まで、ファミリーカーの主役はセダンだった。しかし、1994年に発売されたホンダの「オデッセイ」が大ヒット。それを機にミニバンの新型車が続々と登場し、以降20年間にわたってミニバンはファミリーカーの王座に君臨してきた。
室内空間が広く大人数が乗ることができ、シートアレンジが多彩で使いやすい。さらに、電動スライドドアの採用など高級感のある車種も多い。そうした事情から、「ミニバンを持つことが父親のステータス」ともいわれたほどだ。
ところが、近年はミニバンの凋落が顕著になっている。よく指摘されるのは「人気のSUV(スポーツ用多目的車)に取って代わられている」というものだが、それだけではない。実は、その原因はミニバン自体にもあるのだ。自動車に詳しいライターの呉尾律波氏に、人気凋落を招いた「ミニバンのワースト3」を挙げてもらった。
■各メーカーが次々と生産終了、マツダは撤退
昨年1年間でもっとも売れたミニバンは日産自動車の「セレナ」。販売台数は約10万台で、全乗用車のなかでも4位に食い込んでいる。ほかにも、トヨタ自動車の「シエンタ」が5位、同じくトヨタの「ヴォクシー」が6位と、トップ10に3台のミニバンがランクインしている。
一方で、近年は各メーカーでミニバンの生産終了が相次いでいる。トヨタ「ウィッシュ」「アイシス」「イプサム」、ホンダ「ストリーム」「エリシオン」、日産「プレサージュ」「ラフェスタ」、さらにマツダ「プレマシー」「ビアンテ」、三菱自動車「グランディス」、スバル「エクシーガ」など、10車種以上が生産終了となっているのだ。
また、「中古車市場でもミニバンの凋落が見て取れる」と呉尾氏は指摘する。
「昨年のはじめくらいから、ミニバンの中古車が値崩れしています。2、3年前までは強気な価格設定でしたが、おそらく中古車がだぶついているのでしょう。これは新車としての需要も下がってきていることの表れです」(呉尾氏)
実際、各メーカーの新型車もここ数年はSUVが目立つ。マツダに至っては一昨年にミニバンそのものから撤退し、ミニバンのような3列目シートを持つ7人乗りの大型クロスオーバーSUV「CX-8」を発売した。これは、明らかにミニバンのユーザー層をターゲットにしたモデルだ。
「近年は各メーカーからミニバンのニューモデルが発売されておらず、マイナーチェンジばかりを繰り返しています。ミニバンブームが過ぎ去り新顔も出てこないとなると、販売台数は徐々に減少していくでしょう。マツダに続き、撤退するメーカーが出てきてもおかしくはありません」(同)
■ミニバン凋落の原因はトヨタ・エスティマ?
なぜミニバン人気は低下したのだろうか。それは、SUVの台頭に加えて「ミニバン自体が抱える多くの問題が関係している」と呉尾氏は話す。
「ミニバン凋落のきっかけをつくったのはトヨタ『エスティマ』です。初代は過剰品質と思えるくらい、しっかりとしたクルマでした。しかし、ミニバンという金脈を発見したトヨタは、2代目『エスティマ』から外装だけを先進的にし、各部のコストをごっそり削ぎ落としてしまった。その商法をほかのメーカーが追随し、少しずつ個性を出し合っていたのが、かつてのミニバンブーム。その結果、ハリボテのようなクルマが大量生産されてしまったのです」(同)
そうしたコストカットのなかでも、特に目に余るのが安全面の問題だという。
「ミニバンは室内空間が広いことが最大の売りです。しかし、コストをかけずに室内を広くしようと思ったら、車両の内側をギリギリまで削るしかない。そうなると、当然ながらボディの衝突安全性は著しく低下します。さらに、2列目シートのフットスペースを確保するために3列目も後方に移動させたので、リアのクラッシャブルゾーンが極端に小さくなり、追突にも弱い。はっきり言って、今のミニバンは全方位で危険極まりないボディのクルマばかりです」(同)
コストを抑えた開発の悪影響は足回りにも及んでいる。「そのひとつが、トーションビーム式サスペンションです」と呉尾氏は指摘する。トーションビーム式サスペンションは、主に軽トラックや商用車などに採用されるサスペンション構造のひとつ。独立懸架式サスペンションに比べて構造が簡単なため、製造コストを低く抑えられるが、その半面、走行性に難点があるという。
「トーションビーム式サスペンションは低コストであるだけでなく、下部にメカ類が設置されるので、その分空いたスペースにバッテリーなどを置くことができます。安くつくれて室内を広くできるので、メーカーとしては一石二鳥なのですが、路面への追従性が悪いので走行中にバタつきます。走りの安定性という意味では、とてもおすすめできるサスペンションではありません」(同)
トーションビーム式サスペンションを採用しているミニバンは、「エスティマ」をはじめ、日産「セレナ(二駆)」、ホンダ「ステップワゴン」、トヨタ「ヴォクシー」「ノア」などの車種だ。これらのミニバンが猛スピードで走る光景を目にすることもあるが、走行性能に難があることを考えると危険な運転といえる。
「ファミリーカーという幻想と高級感にだまされてミニバンを購入し、後になって問題点に気づいて後悔するユーザーも多いと聞きます。国産ミニバンの価格帯は200万円弱から400万円台半ばといったところですが、そのお金を出す価値はありません。それでもあえてミニバンを選ぶなら、おすすめは三菱『デリカD:5』。ボディの強度が比較的高く、オフロードを走れるほど走行性能も良いからです」(同)
■コストカットしすぎ?ミニバンのワースト3
これらの情報を踏まえて、「ミニバンのワースト3」を紹介しよう。
【3位】
ホンダ「ステップワゴン」(車両価格245万5920円〜)
「走り出しが弱く、パワーが非力すぎる。ご多分に漏れずボディもペラペラで、もっとも割り切ってコストカットしているミニバンといえます。ただ、ミニバンでは唯一、シートがフルフラットになるため“動かない秘密基地”としては最高です」(同)
【2位】
日産「セレナ」(車両価格244万800円〜)
「内装と建て付けが最悪。シートアレンジがカチッと決まらず、走っていると『半ドアかな』と思うほどカタカタ音が鳴るので怖い。ディーゼル車もラインナップされていますが、エンジン音が車内に響いてうるさいくらいです。『売るために無理をしてつくっているのでは?』と思わざるを得ません」(同)
【1位】
トヨタ「エスティマ」(車両価格327万1418円〜)
「ミニバンのコストカットモデルの元凶です。ドアがすごく薄くて、パネルを外して内側を見るとサビがある場合も。安全面ではもっとも危険なのではないでしょうか。『売れればいい』という悪謀を象徴しているようなクルマで、2019年に生産中止が噂されています」(同)
ミニバンのみならず、今後はSUVでも低コストで外観だけをそれらしくしたモデルが多数を占めるようになるかもしれない。購入する際には熟考したほうがよさそうだ。
(文=沼澤典史/清談社)
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