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日産に経営統合迫る 牙むいたルノー会長スナール氏の本性
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252573
2019/04/24 日刊ゲンダイ スナール会長(左)の腹のうちは…(右は日産の西川社長)/(C)日刊ゲンダイ 仏ルノーのスナール会長がついに牙をむいた。今月中旬、日産自動車の西川広人社長に対し経営統合を迫ったというのだ。 1カ月ちょっと前の3月12日、日産本社(横浜市)で開いた新アライアンスに関する会見で、スナール氏は経営統合の質問に対し、「今回のポイントではない」とやんわりとかわした。 「この発言で統合話は、少なくとも6月下旬の日産の株主総会が終わり、秋口あたりまでは再浮上しないという見方が広がりました。ところが舌の根の乾かぬうちにスナール会長は蒸し返した。ルノーは焦っているのかもしれません」(IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏) 日産は3月下旬に第三者委員会による「ガバナンス改善特別委員会」の報告を受けている。その内容のひとつに「会長職の廃止」があった。 「ルノーの本音は日産の会長職を死守し、日仏連合の主導権を維持することでした。ところが日産側の猛反発で、最終的に会長職は空席で落ち着きました。スナール氏は、このまま日産ペースで物事が運んでいくことに不快感を抱いているのでしょう」(自動車関係者) ■6月株主総会は大荒れか 日産の筆頭株主はルノー(約43%保有)だ。本来なら、大株主の意向が経営に反映されるのは当然とスナール氏が考えていても不思議はない。 「6月の株主総会に向け、新たな役員を巡る攻防が起きると思っています。現在、新設された『暫定指名・報酬諮問委員会』が新役員を選定中ですが、ルノーは同社幹部の多数の選任を要求しているといいます。ルノーの要求が通らなかったら、株主総会で日産の提案する取締役選任案に反対し、大株主として新しい案を突き付ける可能性があります」(経済ジャーナリストの山田清志氏) 仏経済界には、スナール氏を交渉のプロと呼ぶ経営者も多い。今回の統合話に関し、西川社長は「そんな話はない」と否定してみせた。 水面下の攻防は激しさを増しているに違いない。
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