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10連休前の懸念
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2019年04月23日 在野のアナリスト
日本が敗訴した韓国水産物禁輸についてのWTO裁判。安倍政権は盛んに第一審で「科学的に安全と認められた」と述べ、それは敗訴でも覆されていないと語りますが、第一審の報告書にもそうした記載はない、と朝日が報じています。安倍政権は毎日がエイプリルフールなので、今さらこの程度の嘘で驚くこともありませんが、菅氏の説明は「放射性セシウムの濃度が日本と韓国の基準値を下回ると第一審はみとめている。上級委員会はこの事実認定を取り消していない」からとしますが、まず国の決めた基準値が安全かどうかも疑わしい。 福島原発の事故前は、原発で働く作業員の年間被ばく量を引き下げる方向だったのに、事故後は100mSvまでは大丈夫、といきなり言いだした。そんな国の安全など誰も信用できません。異常時だから、多分この程度までは大丈夫、という程度の認識であり、子供の甲状腺がんについても認めない国の姿勢からも、その基準値が安全なのか、仮に病気になっても生活要因として切り捨てるつもりなのか、よく分からないのです。WTOでも「科学的に安全」と言っていないのは、不幸な事故などで得られた被ばくの知見だけでは、完全に安全ということができないからです。それを、安倍政権は「科学的に安全」というのですから、一体その知見はどこから? とした理由が上記であり、子供のイイワケより稚拙なレベルの説明といえるのでしょう。 日経平均は三日続伸ですが、気になるニュースがあります。それは上海株の続落です。昨年末、中国では中央経済工作会議で減税の拡大と流動性供給、インフラ投資の拡大などを打ち出し、中国経済が底を打った、との認識が広がり、1-3月は世界経済も下支えされた側面もありますが、中国政府はそれを先週、見直した。中国人民銀行も預金準備率の引き下げを「急がない」とし、緩和ではなく様子見の姿勢に転じたのです。中国としてはリーマンショック後に打った対応と同じで、それがバブル化したため、今の公共投資と緩和という政策を長くつづけたくない。1-3月期GDPが巡航速度にもどったのだから、としての様子見です。 しかしあれだけ落ちた景気が、今はマインド回復で支えられただけで、実体経済への波及はもう一歩という段階で様子見に転じたのは、中国政府のバブルの危機感が相当に大きいことを感じさせる。不動産バブルと公共投資に頼ると、同じ轍を踏むのですから当然です。しかし中国政府と中国人民銀行の緩和姿勢を好感して上げてきた相場だけに、ここで緩和を止めるとどうなるか? その不安が上海株を直撃しています。 上海株の下落がつづくと、来週辺りから米株など世界的にも波及すると予想されます。日本は10連休中、かなり警戒すべき動きといえるのでしょう。10連休、安倍政権は休みが増えるのだから国民は喜ぶ、と安易に考えて決めたように見えますが、サービス業が増えた日本では、休みが休みにならないことと同時に、一方だけ休むと困るようなケースが多い。保育もそうですし、卸業者や物流が止まってしまうと動けない人も多い。また今回はイレギュラーケースなので、マニュアルもないため各々のえがくシナリオが試される、とも言えます。 逆に、安倍政権のえがくシナリオはいつも幼稚です。休みを増やせば国民が喜ぶ、嘘をつけば国民は騙せる、というものです。しかしG20前、早くも中国が世界経済を下支えする役割から外れた影響は大きい。外交青書では『北方領土は固有の領土』を外し、『北朝鮮に最大限の圧力』という言葉もなくした。嘘をついても、現実は日本がどんどん追い詰められていることが、すでに明白なのです。10連休、安倍氏は早くも『外遊』というお遊びモードで欧米を歴訪しますが、国内は10連休どころか『収斂、急』という事態に経済も、外交も警戒が高まってしまうところなのでしょうね。 |
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