http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/470.html
Tweet |
日本人の9割は「生産性」を勘違いしている
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190311-00010003-php_t-bus_all
PHP Online 衆知(THE21) 3/11(月) 18:02配信
「あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、将来の予測が困難な状態」=VUCAの時代をどう生き抜くか?
「非合理的な仕事」を職場からなくすコツとは?
現代社会は、「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれている。VUCAとは、「あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、将来の予測が困難な状態」を指す言葉で、近年ビジネスシーンでも話題になっているキーワードの1つだ。
今回は、そんな先の見えない時代に生き残るための仕事術をまとめた『本当は大切なのに誰も教えてくれない VUCA時代の仕事のキホン』を上梓した河野英太郎氏に、「限られた時間で成果を出す」ためのスキルについて、解説していただいた。
生産性を高めるには2種類の方法が考えられるが……
生産性の向上には「2種類ある」
私たち現代のビジネスパーソンは、「VUCAの時代」=明確な答えがない環境に置かれています。
VUCAが仕事に与える影響の最たるものは、「ビジネスサイクルの短縮」です。
かつてのように、長い時間をかけて優れた成果を出そうとしても、その間に「優れた成果」の定義が変わることすらある時代になってしまいました。その結果、どの企業も短い時間で優れた成果を出すために、「生産性を上げろ!」と一様に叫んでいます。
しかし、重要なのは、ここで求められている生産性向上の解釈です。
「生産性」を、投入した時間分の成果、と定義すると、その向上には、次の2種類の解釈ができます。
1.分子を増やす(時間を固定して、より多くの成果を上げる)
例:一定の時間をかけて10の成果だったものを、12の成果に上げる
2.分母を減らす(成果を固定して、より少ない時間で達成する)
例:一定の成果を出すのに10時間かかっていたものを、8時間で達成する
この2つの解釈は、結論は同じでも、我々の心理面に与える影響は大きく違います。
実は、1の考え方では、生産性の向上につながりにくいのです。
多くのビジネスパーソンは毎日必死に働いています。その状況にさらにムチ打つように、成果を何十%上げろ、と言っても、モチベーションは上がりません。結果的に残業や社員のストレスにつながるのがオチです。
一方、生産性の高い職場やビジネスパーソンは、必ず2の考え方で働いています。
同じ作業を終えるのに、どうすればより早く済ませられるか、を考えるわけです。シンプルに考えて、このほうがよりモチベーションも湧くというものです。
幸いにも、それまでより短い時間で成果が達成できれば、余った時間をプラスアルファに回すことができます。
その結果、同じ時間でより高い成果を出すことも、自然と可能になります。
ですから、まず皆さんに知っていただきたいのは、「ある成果を今までよりも短い時間で達成する」ための工夫が、生産性の向上につながるという事実です。
目的に対して、合理的かどうかを考える
では、どうすれば、成果あたりの投入時間を減らせるでしょうか。
そのためには、一つひとつの仕事が目的に対して合理的かどうかを考えること。
そして、非合理的な仕事を極限まで排除することが大切です。
普段、当たり前のようにやっていることも、外部の目を通して見たり、冷静に考えてみたりすると、実際には非合理的なことをたくさんしているものです。
私は今までのキャリアのなかで、多くの会社・組織に所属してきました。また、仕事のやり方も、お客様先に常駐することが多かったので、多種多様な組織を見ています。
そのなかで見てきた「非合理的な仕事」の例は、枚挙にいとまがありません。
たとえば、どこの部署にもあるのが、前任者から引き継がれてきた必要性の低い仕事。
何の疑いもなく続けているが、今ではもうやる意義がなかったり、最小限の労力で済むようなことはたくさんあるものです。
まず「なくしたい仕事」を挙げてみる
目的と照らし合わせて、非合理的な仕事を見つけるためには、まず「なくしたい仕事」をリスト化することから始めるのをおすすめします。
実現できるかどうかはともかく、「この仕事がなくせたら良いのに」という仕事を、常日頃からピックアップして、リスト化しておくのです。
特に管理部門は仕事が増えがち。私も管理部門にいたときは、大胆な「なくしたい仕事リスト」をつくって、パソコンのデスクトップに保存していました。
人は、新しいことは気軽に始めても、今までやっていたことをやめるのは意外と苦手。
このような仕事のリストをつくると、日頃から、仕事一つひとつに対して、「やらずに済ませられないか?」「将来的にはなくせないか?」という意識を持てるようになります。
サクサク話が進む「ある一言」とは?
もちろん、ただ、やみくもに仕事をなくせば良いかというと、そうではありません。
仕事をなくしてみたら、思わぬところで影響が出てトラブルになることもあります。
そういったことを回避するためには、「これ、なくしてみたらどうなると思う?」と人に話してみると良いでしょう。
そうすると、「実は昔、なくそうとしたんだけど……」と、思いもよらない「なくせなかった理由」が出てくるかもしれません。
その場合は、本当になくすべきかどうか、具体的に話し合えば良いでしょう。
その反対に、「考えてもみなかったよ、早速なくしてみようか」と、そのひと言がきっかけで話が進み出すことも、十分にあり得る話です。
このように、きっかけさえあれば、人は案外簡単にやめることができます。むしろ、恐れるべきは、きっかけを失くして、延々とやる必要のない仕事を続けてしまうこと。
こうした事態を回避するためにも、まずはひと言、気づきを誰かに話してみるようにしましょう。そうすれば、ただ漫然と続けるだけの日々よりも、長期的に見れば良い結果になるでしょう。
なくしたい仕事に気づくことが、生産性を上げるための第一歩なのです。
河野英太郎(日本アイ・ビー・エム部長)
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民131掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民131掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。