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人生で「50年以上働く時代」に求められる働き方
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190301-00000002-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 3/1(金) 15:00配信
人生で50年超働く時代が到来
「人生100年時代」が訪れようとしている。ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏の著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)――100年時代の人生戦略』が世界的に注目を集め、グラットン氏自身、日本の首相官邸で開かれた「人生100年時代構想会議」に委員として出席。人生100年時代を見据えた政策が進もうとしている。では、「人生100年時代」でどう働けばよいのか。ファイナンシャル・プランナーの藤川太氏(家計の見直し相談センター代表)に聞いた。
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20年ほど前までは高校や大学を卒業する20歳前後から60歳までの40年働く時代でしたが、現在は65歳までの45年働く時代となっています。それが平均寿命が延びたことによって、リンダ・グラットン氏が提唱するように「人生100年時代」となり、将来的には20歳前後から70歳以上まで「50年以上働く時代」が訪れようとしています。
そうなると、単に働く時期が延びるだけでなく、これまでとはまったく違った人生設計や働き方が必要になってくるでしょう。なによりますます競争が激化するなか、会社そのものが50年以上続く保証はどこにもありません。たとえ会社名が変わらなくても、会社の業態が変わったり、会社内で職種が変わったりすることも考えられます。かつてのように「定年までひとつの会社に勤めあげればよい」という考え方はもはや“幻想”と思ったほうがいいでしょう。
そのような変化にただ抗おうとしても会社、あるいは仕事がなくなってしまいかねません。時代の変化に立ち向かうのではなく、もっとしなやかに、時代の変化に対応していかないと安定して働くことはできないと思います。むしろ安定しようとすればするほど不安定になるかもしれません。
それどころか、今後はAI(人工知能)によって仕事が奪われる可能性も高まってきます。ロボットに取って代わられないような知識やスキルを身につける勉強も必要でしょうし、ひとつの会社に縛られない転職という選択肢も求められます。
国の政策もそれを後押ししようとしています。「人生100年時代構想会議」では、生涯にわたって教育と就労を交互に行なうことを勧める「リカレント教育」というシステムを導入しようとしています。また2018年1月には「教育訓練給付」を改正し、教育訓練を支援するために雇用保険の基本手当日額の80%に相当する額を支給する「教育訓練支援給付金」を拡充するなど、国を挙げて“転職のススメ”を推進しようとしているわけです。
税制面でも「非課税贈与の特例」が後押ししようとしています。教育資金の贈与の非課税枠は30歳到達時までだったものが、2019年4月から職業訓練中の場合は最長40歳まで延長できるようになり、学び続けることをフォローする政策となっています。
時代の変化に下手に抵抗したり、会社や仕事とのミスマッチを嘆いてばかりいても何も始まりません。むしろそうした制度を知ってフル活用したほうが「人生100年時代」では安定して働けるのではないでしょうか。
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