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ビル・ゲイツも出資 「食ビジネス」が世界で注目される理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190225-00025673-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 2/25(月) 13:10配信
Slush Tokyo 2019に登壇したアンブロナイトのミッコ・イッコラ共同創設者兼CEO
現在約75億人の世界人口は、2050年には98億人にまで増えると言われている。しかし、地球の資源には限りがある。私たちはこれからも今と同じ食事を続けることができるのだろうか。
2月22日、スタートアップイベント「Slush Tokyo 2019」のステージには「アンブロナイト」共同創設者兼CEOミッコ・イッコラも登壇した。彼が語ったテーマは「食の未来」。
1回の食事で、人が必要とする栄養素を全て補うことのできる完全食「コンプリート・ミルク・シェイク」を手掛ける彼が思う、これからの食のあるべき姿とは。
──2013年から完全食を展開する企業として、世界の食に関連するビジネスの変化をどう捉えていますか。
ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソン、セルゲイ・ブリンが共通してアグリテック(農業×テクノロジー)、フードテック(食×テクノロジー)企業に投資するなど、食に関連するビジネスは世界中で盛り上がりを見せています。
サンフランシスコで「垂直農法」という、都会の限られたスペースでも農作物を栽培することを可能にした「Plenty(プレンティ)」は2017年、アグテックとしては過去最高額となる約200億円の資金調達をしたことでも話題になりました。
フードテックにまつわる話題も事欠きません。昨年末から、アメリカの大手ファストフード店「ホワイト・キャッスル」約400店舗では、植物由来の「インポッシブル・フーズ」のパティを使ったハンバーガーが販売されています。ひとつ1.99ドルと、一般消費者にも身近な存在となりました。
また、細胞を培養して作る「クリーン・ミート」を手がける企業も徐々に増えてきました。莫大な研究コストゆえ、私たちがクリーン・ミートを味わうことができるようになるのはもう少し先の話になりそうですが、コスト削減が実現すれば、今後の私たちの食生活を大きく変えることでしょう。
ここまで食に関連したビジネスが盛り上がりを見せるのは、この分野には解決すべき問題がたくさんあるからではないのでしょうか。
まず、今後も増加し続ける世界人口を養う食料をどう増やすのか。そして、食料不足問題が発生している一方、先進国では現代人の摂取カロリーの過多も問題になっています。アメリカでは今、子供の3人に1人が肥満児であると言われています。
また、私たちが口にする食事は地球にやさしいものか、という議論もされるようになりました。大気汚染の約20%は食料を生産、運搬によるものです。
人の命に直接影響を与える「食」にこれだけ多くの問題があるのなら、問題解決意識のある起業家がこの分野に進出するのは当然の流れでしょう。
「完全食」を手がける理由
──アンブロナイトはこうした食の問題にどう向き合っているのでしょうか。
私たちは「コンプリート・ミルク・シェイク」という食品を扱っていますが、食品メーカーではなく、「ライフスタイルブランド」として商品を展開しています。
人工甘味料や保存物などを一切使用しないコンプリート・ミルク・シェイクは、ただの代替食ではなく、人が生きる上で必要な栄養素を全て一度に摂取することのできる完全食です。
例えば、忙しくてあまり時間をかけられない食事が、ハンバーガーなどのファストフードである必要はあるのでしょうか。
パティを作るために動物が殺され、野菜を遠く離れた農地から輸送する際には大気汚染物質が排出されている。一食あたりのカロリーも高く、地球にとっても人にとってもサステナブルな食事とは言い難いのではないでしょうか。
フィンランドに住む私は、家族や友人とともにする食事は「娯楽」に分類されると思っています。その大切な時間があれば、一人の時はバランスのいい食事を早く安く摂りたい。こういった思いを抱く現代人にとって、私たちの商品が一つの選択肢になればと思っています。
アメリカでは「ソイレント」、日本では「COMP」が知られているかと思いますが、今世界で完全食を事業にしている企業は約50あります。それだけ、忙しい時間に必要な栄養素を過不足なく、地球を汚染することなく食事をしたいという現代人のニーズがあるのでしょう。
今回初めて日本に来ましたが、美味しい食事が安く手に入ることにとても驚いています。消費者の食に対する意識の高さも伺えます。しかし、Slush Tokyo 2019で登壇した、食に関連した企業の代表は私だけでした。
まだまだ日本では、食のサプライチェーンを見直そうとする企業への注目度は低いのかもしれませんが、世界の食文化を牽引してきた日本からどんな新しいビジネスが生まれるか、楽しみにしています。
守屋 美佳
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