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大熊町、避難指示部分解除8ヶ月、戻らぬ住民
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3112.html
2019/12/18(水) 19:44:50 めげ猫「タマ」の日記
今年4月10日に一部で避難指示が解除された今年4月10日に一部で避難指示が解除された福島県大熊町(1)の町民の町内居住者は12月1日時点で
全町民 10,313人中 129人(全体の1%)
です(2)。同町唯一の鉄道の駅である大野駅(3)が来年3月14日に再開する見込みとなったのですが(4)。効果は無かったようです。
福島県大熊町は福島県沿岸部中部に立地する町です。事故を起こした福島第一原発や(3)、除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設が立地します(5)。先の原発事故では全町が避難行に指定されました(3)。名前は大熊町ですが「クマ」はいません(6)。1954年11月1日に大野村と熊町村が合併し大熊町になりました。熊町村の「熊」は元々は「苦麻」です(3)。以下に示します。
事故から8年9ヶ月が過ぎて汚染されている福島
※1(7)のデータ(8)に示す方法で12月1日に換算
※2 避難区域は(9)による。
図―1 福島県大熊町
同町の唯一の旧一級国道(10)は地図で見ると国道6号線で、いわばメインストリートです。その東側は概ね除染廃棄物を30年間は保管する中間貯蔵施設です(5)。以下に示します。
汚染が広がる大熊町
※1(7)のデータ(8)に示す方法で12月1日に換算
※2 避難解除域区域は(9)による。
※3 中間貯蔵施設は(11)による。
図―2 大熊町東部
メインストリートの東側は少なくとも30年間は人が住めません。避難指示が解除されたのは西側で、地図で見ると町の主要部分(旧役場、駅、病院、小中高校)などは避難区域内にあります。地図で見る限り避難指示が解除された地域は山林か農地で宅地はあまりありません。
図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域(12)が広がっています。それでも、安倍出戻り内閣は「安全」だとして(13)4月10日に避難指示を解除しました(3)(9)。
そして、復興策が進められています。
4月12日 安倍出戻り総理御立合いの元、役場開庁式(14)。
5月7日 役場の業務開始(15)
6月1日
・災害公営住宅入居開始、71人が入居予定(16)
・大熊町とスーパーや病院がある南隣の富岡町とを行き来するバスの運行開始(17)。((=^・^=)が調べた限り、大熊町には医療機関もスーパーも見つかりません)。
6月3日 避難解除区域にコンビニがオープン(18)
7月11日 雑貨店と電気店が仮オープン(19)
ただし、本格的な商業施設は東京オリンピックの影響を受け(20)、2020年春の完成を予定していたのですが、1年遅れる見込みです(21)。
8月19日 大熊町産イチゴの出荷開始(22)
9月8日 大熊町内でバーベキューと盆踊りを楽しむイベント「おおくまでバーベキュー!」を開催(23)。
10月 再生賃貸住宅入居開始(この住宅は大熊町町民でなくても、移住するのであれば申し込めます(24)。
12月 同町唯一の鉄道の駅である大野駅(3)が来年3月14日に再開する見込みとなる(4)。
でも、住民は戻りません。以下に示します。
住民が戻らない福島県大熊町
※(25)を集計
図―3 大熊町民等の居住状況
図に示す様に、町民は戻っていません。12月1日時点で大熊町民の町内居住者は
全町民 10,313人中 129人(全体の1%)
です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
以下に大熊町の各年11月から1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
事後後に減少した大熊町の出生数
※(26)を集計
図―4 大熊町の赤ちゃん誕生数
図に示す様にどんどん減っています。数値を記載すると
事故前(2009年11月から10年10月)124人(男の子55人、女の子60人)
近々1年(2018年11月から19年10月)59人(男の子36人、女の子23人)
で半分以下に減っています。
大熊町の出産適齢期の女性は大熊町民を辞めているようです。町民の大熊町離れは確実に進んています。
大熊町は2022年春からの学校再開を目指しています(27)。その時、どれだけの子どもが大熊町に戻るかは不透明です。子供を放射能の中で育てたいと思うお母さんは少数だと思います。そして、避難しなかった福島のお母さんもなるべくなら子供を放射能に曝したくないと思っているようです。
福島代表する冬野菜にニラがあります(28)。今年も出荷がはじまっています(29)。福島のニラを使った鍋料理はおいしいとの事です(28)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張しています(30)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。
他県産はあっても福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(31)を引用
図―5 福島産ニラが無い福島県のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3112.html
(1)大川原・中屋敷地区の避難指示が4月10日に解除されます - 大熊町公式ホームページ
(2)令和元年12月1日現在の居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(3)大熊町 - Wikipedia
(4)JR常磐線富岡―浪江駅間 運行再開3月14日軸 | 福島民報
(5)中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(6)ツキノワグマ生態調査の結果について - 福島県ホームページ
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(9)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(10)一級国道 - Wikipedia
(11)中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(12)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(13)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞
(14)平成31年4月14日 福島県訪問 | 令和元年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
(15)町役場が本庁舎で業務を開始しました - 大熊町公式ホームページ
(16)福島県大熊町
(17)>町内と富岡町を結ぶ生活循環バスが運行します - 大熊町公式ホームページ
(18)大熊にコンビニがオープン 避難解除後で初の商業施設 | 河北新報オンラインニュース
(19)<震災8年4ケ月>帰還途上の町、雑貨で潤い 老舗4代目仮設で再開 | 河北新報オンラインニュース
(20)福島・大熊町、商業施設整備に遅れ 災害公営住宅入居1カ月 :日本経済新聞
(21)福島・大熊の避難解除地区 施設完成1年遅れも | 河北新報オンラインニュース
(22)いちご栽培施設から出荷開始 - 大熊町公式ホームページ
(23)大川原でバーベキューと盆踊り - 大熊町公式ホームページ
(24)大熊町再生賃貸住宅を整備します - 大熊町公式ホームページ
(25)居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(26)福島県の推計人口(令和元年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(27)町立幼小中の今後について - 大熊町公式ホームページ
(28)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(29)トピックス | JA夢みなみ
(30)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ⇒やさい編 [PDFファイル/178KB]
(31)マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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