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ヨウ素131が人体へ及ぼす影響
ベータ線による甲状腺被曝が大きな問題となる。半減期は8日。
1万ベクレルを飲み込んだ時の内部被曝線量は220マイクロシーベルトになる。
1メートルの距離に100万ベクレルの線源があると、ガンマ線によって毎時0.06マイクロシーベルトの外部被曝を受ける。
チェルノブイリ原発事故では、30京ベクレルのヨウ素131が放出され、被曝者の甲状腺癌が多発した。
セシウム137が人体へ及ぼす影響
ガンマ線による被曝が問題となる。半減期は30年。
1万ベクレルを飲み込んだ時の内部被曝線量は130マイクロシーベルトになる。
1メートルの距離に100万ベクレルの線源があると、ガンマ線によって毎時0.1マイクロシ−ベルトの外部被曝を受ける。
チェルノブイリ原発事故では、広い地域が1平方メートルあたり50万ベクレル以上のセシウム137で汚染された。
そのような場所では、セシウム137のみから1年間に1000マイクロシーベルト以上の外部被曝を受ける。
事故直後は、多量の内部被曝により年間10000マイクロシーベルトをはるかに超える線量を受けていた。
ストロンチウム90が人体へ及ぼす影響
ベータ線による被曝が問題となる。半減期は29年。
1万ベクレルのストロンチウム90を飲み込んだ時の実効線量は280マイクロシーベルトになり、1万ベクレルのストロンチウム89を飲み込んだ時は26マイクロシーベルトになる。
二つの場合で線量が約10倍違うが、その原因はベータ線エネルギーと半減期の差による。
皮膚表面の1cm2に100万ベクレルが付着した時には、その近くで1日に100000マイクロシーベルト以上の被曝を受けると推定される。
プルトニウム239が人体へ及ぼす影響
アルファ線による内部被曝が問題となる。半減期は2万4000年。
1万ベクレルを吸入した時の内部被曝線量は83000マイクロシーベルト、飲み込んだ時の内部被曝線量は90マイクロシーベルトになる。
その差は大きいが、原因の一つは飲み込んだ時は体内に吸収されにくく、吸入した時は肺などに長く留まることにある。
体内に取り込まれた時の生物学的半減期は、骨で50年、肝臓で20年、生殖腺ではさらに長いと考えられている。
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