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今年(2019)も安値、福島のナシ
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2019/12/14(土) 19:49:43 めげ猫「タマ」の日記
福島の9・10月のナシの価格を全国平均と比べ
事故前(2010年) 1円安
今年(2019年) 29円安
で(1)、事故前は全国平均とほぼ同じ価格で取引されていましたが、事故後は安くなり元に戻りません。これは消費者が福島のナシについて確り理解しているためであり、当然です。
福島は果物王国を主張していますが(2)、福島全域で生産されている訳ではありません。概ね福島盆地と呼ばれる狭い範囲に集中しています(3)。以下に示します。
事故から8年9月、汚染されている福島盆地
※1(4)のデータを元に(5)に示す手法で12月1日に換算
※2 旧避難区域は(6)による。
※3 福島盆地は(7)、会津は(8)による。
図―1 福島盆地と会津
図に示す様に福島盆地は旧避難地域を除けば福島でも汚染が酷い場所です。事故から8年9ヶ月が経過しましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(9)エリアが広がっています。福島の果物は9シーズン連続で汚染された台地で栽培されています。
福島市は市町村としては日本一のナシの産地です(10)。でも図に示す様に汚染されています。確り検査して欲しいと思います。以下に福島県のナシの検査件数を示します。
どんどん減っている福島市産ナシの検査
※(11)(12)を集計
図―2 福島産ナシの検査件数
図に示す様に福島市産ナシの検査はどんどん減らされています。2019年で見ると福島市産の検査は3件ですが、相馬市産は7件です。図―1に示す様に福島市に比べ相馬市の汚染が小さくなっています。相馬市は確かに、福島県3位のナシの産地ですが(3)、生産量は福島市12,200トンに対し相馬市は1,080トンで(13)12分の1です。福島県は汚染がマシな相馬市産ナシを重点的に検査しています。そして、福島産ナシの安全を検査で確認したと主張しています(14)。福島のナシは汚染が酷い最大産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。
以下に福島の主要なナシ産地(福島市、須賀川市)の各年3月から10月の葬式数を示します。
事故後に葬式が増えた福島盆地
※1(15)を各年3月から10月の8ヶ月間で集計
※2 震災犠牲者は(16)により、死者・行方不明者を含み、関連死を含まず
図―3 福島のナシ産地の葬式数(各年3−10月)
数値を記載すると
事故前(2010年3−10月) 2,267人
事故9年目(2019年3−10月)2,672人
で19%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約200万分の1でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(17)による。
有意差検定表
会津地方は図―1に示す様に福島県内で見れば比較的汚染がマシな所です。また、ナシの主要な産地ではありません。会津地方の葬式数を福島県の発表(15)から集計すると
事故前(2010年3−10月) 2,623人
事故9年目(2019年3−10月)2,733人
で少し増えてはいますが、統計的な差はありません。
福島産ナシについてまとめると
・福島県内でも汚染が酷い福島市が最大産地である。
・福島県は汚染が酷い福島市産ナシの検査を避けている。
・最大産地の福島市の葬式は事故前に比べ増えているが、ナシの主要な産地でなく汚染が相対的にマシな会津地方では増えているとは認められらない。
になります。これで、消費者の理解が得られるでしょうか?
以下に月別の福島のナシの平均出荷量を示します。
9−10月が出荷のピークの福島産ナシ
※1(2)を集計
※2 2008年から19年の平均、ただし11月以降は18年まで
図―5 福島産ナシの出荷量(東京中央卸売市場)
図に示しように9・10月が出荷時期です。全国平均と福島産のナシの9・10月の取引価格を比べてみました。
事故から9シーズン連続で安値の福島産ナシ
※(1)を集計
図―6 福島ナシの価格
図に示す様に事故前は全国平均とほぼ同じ価格で取引されていましたが、事故後は安くなりました。価格差を見ると
事故前(2010年) 1円安
今年(2019年) 29円安
で(1)、元に戻りません。これは消費者が福島のナシについて正しく理解しているためであり、当然です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産を避けているのは福島の皆様も同じです。
福島県伊達市産米の全量・全袋検査数が約18万件になりました(18)。同市は人口約6万人の市なので(15)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米ははもちもちした食感で、冷めても美味しく食べられるそうです(19)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(20)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
※(32)を引用
図―7 福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3106.html
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索各年7月について、大分類⇒果実、中分類⇒日本なし類で検索
(2)くだもの図鑑 ? くだもの消費拡大委員会
(3)くだものづくりがさかんな福島盆地
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(7)福島盆地 - Wikipedia
(8)会津 - Wikipedia
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類、いも類、米、野菜、果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(13)[梨] 市町村 産地 | 生産量 収穫 作付面積 | 全国/都道府県内順位 ランキング | ジャパンクロップス
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(15)福島県の推計人口(令和元年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(18)ふくしまの恵み
(19)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(20)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(21)西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
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