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エープリルフール、合併しない宣言の福島県矢祭町・越県合併
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2019/04/01(月) 19:46:52 めげ猫「タマ」の日記
2001年に合併しない宣言を出した福島県矢祭町(1)が、南隣の茨城県大子町と越県合併しそうです。これで同町は福島県から茨城県になります。住民はこれで福島と別れられると大いに喜んでいるそうです。
福島県矢祭町は人口5,796人(2)、面積118平方キロメートル(3)の福島県最南端(東北の最南端)にある町で、南を茨城県大子町に接します。
事故9年目になって汚染されている福島
※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で4月1日時点に換算
※2 避難区域は(6)による
※3 浜通り、中通り、会津は福島県の大きな地域分けで(7)による。
※4 福島盆地の範囲は(8)による。
図―1 福島県矢祭町、塙町、茨城県大子町
南は「奥茨城村」の舞台となった茨城県大子町です。大子町ですらかなり不便なので(9)、その北の矢祭町はもっと不便です。
同町は福島県郡山市と茨城県水戸市の中間にあり、共に68kmです。同町は交通の便が良いとは言えません。地図でみると一番近くの高速道路のインターチェンジは茨城県の高萩インターチェンジですが、40km以上の距離があり1時間はかかります。鉄道は水郡線ですが、水戸駅(茨城県水戸市)と安積永盛駅(福島県郡山市)間の137.5kmですが(10)、この間を時刻表でみると3時間以上が掛かります。しかも1日9本です。矢祭町は首都圏と接していますが、福島を代表する田舎です。
国は前世紀末から今世紀初めにかけて、全国の市町村数を減らすべく平成の大合併を仕掛けました(11)。ところが、同町は合併しない宣言をだしました(1)。その後に東日本大震災と福島原発事故がおきました。同町は震災による死者・行方不明者や負傷者が無く(12)、図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(13)を超えたエリアもありません。それでも事故とは無縁ではありません。
同町の特産品に米、キュウリ、原乳などがあります(14)。これらは事故の影響を受けています。福島では福島産米でなく、地域ごとに細分化して米が売られています。図―1に示す様に福島は東から浜通り、中通り、会津に区分されます。その中で、スーパーのチラシに良く掲載されるのは福島産米でなく会津産米です。
福島産でなく会津産米が掲載されている福島県矢吹町のスーパーのチラシ
※(15)を引用
図―2 福島産米でなく会津産米を掲載した福島県矢吹町のスーパーのチラシ
福島県内では会津は比較的安全な場所と考えられているようです。福島県が発表する子供の福島県外避難者の人数(16)と年齢別人口構成(17)から、18歳未満の子どもの県外避難者の割合を計算すると、中通り2.6%、浜通り1.4%、会津0.1%です。残念ながら矢祭町は中通りに区分され、同町産米は福島県内ですらスーパーのチラシには殆ど乗りません。
福島のキュウリは須賀川市、伊達市、二本松市が主要な産地です(18)。図−1に示す様にこの3市は除染が必要とされる毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。福島のキュウリは主に汚染が広がる場所でつくられますが、矢祭町産キュウリの汚染地帯で採れたキュウリの一緒に「福島産」として販売されます。
同町で採れた原乳は福島県郡山市にある集乳施設(クラーステーション)(19)の出荷されます。そこで、福島県各地でとれた原乳と混ぜられます。なかには避難地域が設定されていた川俣町や川内村産(6)もあります(20)。そして、学校給食に出される牛乳は、福島県郡山市の乳業メーカーが製造したものです。
福島産牛乳が使われている福島県矢祭町の給食
※1(21)を引用
※2 乳業メーカーの所在地は(22)よる。
図―3 福島県郡山市産牛乳がでる矢祭町の給食
同町の子供達は汚染地帯で採れた原乳から作られた牛乳を飲む事になります。
季節になれば給食に果物がでます(21)。福島はくだもの王国を自称しているので(23)、福島産を選ばざるを得ないと思います。福島の果物は福島県全域で栽培されているわけでなく、福島盆地を呼ばれる限られた範囲で主に作られています(24)。図―1に示す様にそこは福島県内でも汚染が酷い場所です。以下に各年3月から翌年2月までの福島盆地が広がる2市2町(福島市、伊達市、桑折町、国見町)(8)の葬式(死者)数を示します。
事故後に増えた福島盆地や周辺の葬式
※1(17)を各年3月から翌年2月の1年間で集計
※2 震災犠牲者は(12)いよる
図―4 福島盆地が広がる2市2町の葬式数
図に示す様に事故後に葬式が増えています。数値を記載すると
事故前1年(2010年3月〜11年2月)3,988人
事故8年目(2018年3月〜19年2月)4,572人
で約15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約40億分の1でした。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(25)
有意差検定表
一方で、果物の主要産地でもなく、福島県内では相対的に汚染がマシな会津の葬式数は、福島県の発表(17)を集計すると
事故前1年(2010年3月〜11年2月)4,130人
事故8年目(2018年3月〜19年2月)4,174人
で少し増えてはいますが統計的な差はありません。
矢祭町の子ども達は福島であるが故に、汚染され葬式が増えた地域で作られる果物を食べなくてはいけません。
矢祭町には高校がありません(3)。ただし、隣町に高校があります(26)。福島原発事故後に福島県から若い女性が逃げ出すなどして(27)、少子高齢化が進んでいます(28)。そんな訳で隣町の高校は2022年に統廃合が決まりました(26)。2022年以降は矢祭町の子供達はもっと遠くの高校に通わざるを得ません。一方で、南隣の茨城県大子町のは茨城県立の高校があります(29)。同町が茨城県の編入できれば、矢祭町の子供達も通えます。
福島の子供が福島県外に出ると特異的いじめられるとゆう根も葉もない報道が盛んになされました(30)。矢祭町の親御さんは心配になったようです。たったら、福島でなくなれば良いとの意見が出たようです。
今後は福島の放射線量はなかなか下がりません。
これからは下がらい福島の放射線量
※ (31)に示すデータを元に(32)で計算
図―5 これからの福島の放射線量
こうした状況から若い女性が町を出ていっていると思われます。今から5年前の2014年3月1日は同町には144人の15〜19歳の女性がいました。そして彼女達は今は20〜24歳になっています。2019年3月1日時点で同町の20〜24歳の方は73人です。2014年に15〜19歳だった女性の半数近くが矢祭町を出て行きました。一方で2014年3月1日時点の15〜19歳の男性は147人、2019年3月1日時点の20〜24歳の男性は93人で(17)、出ていったのは37%に留まっています。若い女性がいなくなれば、子供が生まれなくなり町は滅んでしまいます。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(33)をキャプチャー
図―6 福島県の綺麗な女性
何処へいっても歓迎されます。町を出れば戻って来ることはないと思います。
2005年に旧長野県山口村が岐阜県中津川市と合併し(越県合併)、長野県から岐阜県になりました(34)。この例に倣い矢祭町はお隣の茨城県大子町と越県合併を決め、茨城県になること決めそうです。住民は喜んでいるようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
これを契機に福島県各地で越境合併が検討されだしました。福島県新地町は北隣の宮城県山元町と、福島県伊達市は宮城県丸森町と、福島県国見町は宮城県白石市と、福島県西会津町と新潟県阿賀町、福島県西郷村・白河市と栃木県那須町等です。福島県が最も警戒しているのは福島県最大の都市のいわき市(35)と茨城県北茨城市の越境合併です。でも、郡山市などの県境沿いでない市町村の方は羨ましがっているようです。仕方がない事です。図―1に示すように福島は汚染されています。そして多くの方が福島を警戒しています。
福島県二本松市産米の全量全袋検査が27万件を超えました(36)。同市は人口約5万人なので(37)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米ははもちもちした食感で、冷めても美味しく食べられるそうです(38)。福島県は福島産米は安全だと主張しています(39)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い
※(40)を引用
図―7 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2851.html
(1)FNSドキュメンタリー大賞
(2)トップページ | 矢祭町公式ホームページ
(3)矢祭町 - Wikipedia
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日〜11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)福島県 - Wikipedia
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)朝ドラ『ひよっこ』の舞台、行っでみだら、ズーズー弁がすンごかった(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
(10)水郡線 - Wikipedia
(11)平成の大合併(へいせいのだいがっぺい)とは - コトバンク
(12)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(13)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(14)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(15)ヨークベニマル/お店ガイド
(16)東日本大震災に係る子どもの避難者数調べ - 福島県ホームページ
(17)福島県の推計人口(平成31年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(18)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(19)全国酪農業協同組合連合会(全酪連)
(20)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ中の平成31年3月25日公表:原乳(H31.3.25採取分)
(21)平成30年度 学校給食一食分まるごと検査結果について(2学期分) | 矢祭町公式ホームページ中の検査結果 平成30年9月3日〜平成30年9月7日PDF形式/138.94KB
(22)酪王乳業株式会社
(23)くだもの消費拡大委員会 – 福島県くだもの消費拡大委員会
(24)くだものづくりがさかんな福島盆地
(25)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(26)福島県立塙工業高等学校 - Wikipedia
(27)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く、事故8年目の福島
(28)少子・高齢化の状況 - 福島県ホームページ
(29)茨城県立大子清流高等学校 - Wikipedia
(30)めげ猫「タマ」の日記 子どもの福島県内いじめ、1000人当たり9.9人、県外避難者は6.3人
(31)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの3分の4が残る福島
(32)半減期 - Wikipedia
(33)ローカルTime FNN被災地発...
(34)山口村 (長野県) - Wikipedia
(35)いわき市 - Wikipedia
(36)ふくしまの恵み
(37)トップページ | 二本松市公式ウェブサイト
(38)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(39)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(40)安達店 | ベイシア
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