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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月22日発表)―宮城・茨城・千葉県産スズキからセシウム、福島産は122件中120件ND―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2845.html
2019/03/26(火) 19:44:34 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月22日に3月8日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が2週間遅れで発表になりました(3)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数762件
A平均は、1キログラム当たり0.3ベクレル、最大23ベクレル(宮城県産シイタケ)。
今回の発表ではセシウム汚染食品は見つかっていませんが
・宮城・茨城・千葉県産スズキからセシウム、福島産は122件中120件ND
・養鶏再開4ヶ月、検査されない葛尾村産鶏肉、それでも検査で安全確認を主張する福島県
・上昇する南相馬市産切干大根のセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.宮城・茨城・千葉県産スズキからセシウム、福島産は122件中120件ND
従前の記事で宮城、茨城、千葉産スズキからは、セシウムが見つかるのに、福島県が検査した福島産からは殆ど見つからない旨を報告しました(7)。データが追加になったので(9)(10)、2018年以降の検査結果を以下に示します。
隣県では見つかっても福島産スズキはからは殆ど見つからないセシウム
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―1 スズキの検査結果
宮城、茨城、千葉からもそこそこそ見つかっています。一方で福島産スズキからは殆ど見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると122件中120が検出限界未満(ND)です。一方で宮城産は28件中22件、茨城産は22件中11件、千葉産は96件中32件のみが検出限界未満(ND)でした。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約7000兆分の1でした。
表―1 偶然起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(11)による。
有意差検定表
海が繋がっているのに汚染源がある福島産から殆ど見つからない等はおかしな話です。スズキ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(12)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.養鶏再開4ヶ月、検査されない葛尾村産鶏肉、それでも検査で安全確認を主張する福島県
福島県葛尾村は原発事故によって、全村に避難指示が出されました。その後に部分的に解除されたですが、今も一部は避難地域として残っています(13)。それでも昨年10月末に養鶏が再開されました。ブロイラーを飼育しています(14)。ブロイラーは概ね50日で育つので(15)、4ヶ月以上過ぎた今は出荷が始まっています。福島産鶏肉の検査状況を以下に示します。
葛尾村産鶏肉を検査しない福島県
※1(16)の数値データを元に(17)に示す手法で3月1日時点に換算
※2 避難区域は(18)による
※3 ●1個が鶏肉の検査1件を示し(19)による。
図―2 福島産鶏肉の検査状況
図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(20)地域が広がっています。
図に示す様に葛尾村は汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産鶏肉は検査で「安全」が確認されたと主張しています(21)。
福島産は汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。
3.上昇する南相馬市産切干大根のセシウム
福島県南相馬市産の切干大根からセシウムが見つかったと発表がありました(22)。以下に検査結果を示します。
上昇する福島県南相馬市産切干大根のセシウム
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図―3 福島県南相馬市産切干大根の検査結果
図に示す様に2018年1月以降は検出限界未満(ND)が続いていたのですが、昨年末から度々見つかっています。
福島産のセシウム含有量は上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・2週間遅れで発表される検査結果
・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島を代表する野菜にニラがあります(23)。福島のニラは美味しいとのことです(24)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。
他県産はあっても福島産ニラが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(26)を引用
図―4 福島産ニラが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2845.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1125報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月20日発表)―福島産コモンカスベ・県漁連は161(Bq/kg)、福島県は222件中219件でND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月5日発表)―宮城県産スズキからセシウム、福島産は109件中107件ND―
(8)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:136KB)
(9)(8)中のNo83、155
(10)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(PDF:734KB)⇒No3419
(11)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(12)農林水産部 - 福島県ホームページ
(13)葛尾村 - Wikipedia
(14)福島・葛尾で養鶏再開 7年7ヵ月ぶり「良い鶏育てたい」 | 河北新報オンラインニュース
(15)ブロイラー - Wikipedia
(16)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日〜11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ, CSV)」
(17)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(18)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(19)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「肉、鶏肉、原乳」⇒「と行」⇒「と」⇒「鶏肉」、「鶏肉(モモ)で検索
(20)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)(8)中のNo330
(23)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(24)新地町のシンボル「ニラ」|食メキふくしま|KFB福島放送
(25)(21)中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(26)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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